[2018W杯]決勝T:準々決勝 ブラジル vs ベルギー

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2018W杯:決勝T:準々決勝 ブラジル vs ベルギー

Brazil 1 – 2 Belgium

Stadium:カザン・アリーナ

得点
13分:フェルナンジーニョ(OG)(Belgium)
31分:ケビン・デ=ブライネ(Belgium)
76分:レナト・アウグスト(Brazil)

ブラジル
アリソン、ファグネル、シウバ、ミランダ、マルセロ、パウリーニョ(71’アウグスト)、フェルナンジーニョ、コウチーニョ、ウィリアン(46’フィルミーノ)、ジェズス(58’コスタ)、ネイマール

ベルギー
クルトワ、ムニエ、アルデルヴァイレルト、コンパニ、フェルトンゲン、フェライニ、ヴィツェル、シャドリ(83’ヴェルマーレン)、デ=ブライネ、アザール、ルカク(87’ティーレマンス)

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世界最強のカウンターが炸裂

準々決勝屈指の好カード。カゼミーロを累積警告で欠いたブラジルは代役にフェルナンジーニョを選択、ベルギーは日本戦で結果を残したフェライニとシャドリを先発起用です。

両チームともに攻撃陣のレベルは高く、立ち上がりから互いのゴール前に迫る展開になりました。そして早くも先制点が生まれます。10分前に二本の決定機をコーナーキックから生み出していたブラジルが決めきれず、ベルギーは一発で仕留めました。前に飛んだコンパニが触れず、ディフェンスどうしでも被ってしまい見えなくなったところでフェルナンジーニョの肩に当たるというブラジル目線では不運な失点となりましたが、このゴールが試合の展開を決めることとなりました。攻めるブラジルにカウンターのベルギー。

今日のベルギーはブラジルの攻撃に対抗すべく、試合中にスリーバックからフォーバックに変更しました。ムニエを右サイドに下げ、フェルトンゲンを左サイドに押し出す。シャドリを含めたスリーボランチにしてデ=ブライネはより攻撃に力を割けるようにした4-3-3です。それも極端にカウンター志向であることが明確でブラジルの攻撃時に戻って守備をするのは8人だけで、左ワイドにアザール、右ワイドにルカクを常に残し、ボールを奪ったらまずそこに預けるという約束を徹底しています。

そのため、ブラジルもむやみに攻撃に人数を割くことができない。本来ブラジルほどの相手にボールを持っても孤立してしまうほど極端にサイドに張らせていても、すぐに回収されてしまうものですが、ルカクとアザールのうまさや強さが異次元なので成立していた戦術です。他の国にはそうそう出来ない。

しかもベルギーにはカウンターで決めきるという意識が徹底されていて、二人がボールをキープし作ったわずかな時間に、中盤とサイドバックが一気に上がってきて攻撃に厚みを作る。シュートまでやりきってしまえる自信があればこその力強いカウンターです。2点目はまさにそんな良さが凝縮されたシーンで、ルカクが持ち上がってデ=ブライネに渡すと、さらに奥に上がってきていたムニエを意識せざるをえないマルセロに一瞬コースを開けさせることになりました。もちろんデ=ブライネのシュート技術は高かったけど、そのコースを生み出したのはムニエの上がりでした。

ブラジルが最後まで攻めあぐねていた最大の要因は攻守の切り替えの遅さでした。特にボールを奪って攻撃に切り替える時に一人の選手がドリブルを開始しても連動して上がっていく味方の選手が少ない。仕方なくスピードダウンして遅攻に切り替えることになり、ベルギーにブロックをつくられるというそんな繰り返しです。サイドで起点を作っても真ん中に動きが少ないし、背の高い選手もいないのであまり怖さはない。ベルギーもサイドはある程度やらせて、最後に跳ね返せばいいというような守備をしていました。

これで今大会の主役候補だった、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシに続き、ネイマールまでこの大会を去ることになりました。さらに前大会のベスト4だったドイツ、アルゼンチン、ブラジル、オランダと全ての国が姿を消すことになりました。そして私の優勝予想ブラジルも外れです。ベルギーが勝ったならそれはいいんだけど。

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