やっぱりエコトは面白い
なんか個人的に面白かったので取り上げたくなってしまいました。
2006年から2015年までトッテナムに在籍していた、カメルーンの33歳ブノワ・アス=エコト
今シーズンはフランスのメスで日本代表の川島永嗣とともにプレーしていましたが、契約満了に伴い退団が決まっています。
もう一人の登場人物はこちらも元スパーズ監督のハリー・レドナップです。
現在はイングランド2部のバーミンガムの監督ですが、ラジオに出演した際にしたこんな発言が話題になりました。
「アス=エコトを獲得しないかという話があったが、それには問題がある。彼はポルノスターになりたいって言っていたんだ!」
これはほんのジョークだったようですが、エコトならありえそうだなと一瞬僕も信じてしまいました(笑)
本人も「ポルノスターにはならないさ!ハリーは面白いね!」と優しく弁明しているようです。
スパーズの左サイドバックといえば
現在はローズとデイビスが左サイドバックを争っていて、特にローズはかなり評価されているプレイヤーに成長しましたが、僕の中ではスパーズの左サイドバックといえばアス=エコトのイメージが強いのです。
時にボンバーなアフロヘア、時に綺麗に編み込まれたドレッドヘアで左サイドを駆け上がりクロスを上げ、低い位置からは正確なロングフィードで起点にもなっている選手でした。
2010年ごろ、エコトとポジションを争っていたのは後に世界最高額でレアル・マドリードに旅立つことになる若き日のギャレス・ベイルでした。今でこそウイングのプレイヤーですが、デビュー時はサイドバックでしたね。知らない人も多いかもしれませんが。
しかし、徐々にその活躍で有名になりつつあったベイルにもポジションは譲らず、サイドハーフとして起用され始めたベイルとは素晴らしい攻撃のホットラインを形成していました。
ちなみにダニー・ローズも加入当初はエコトの壁を越えられず、いろんなチームにローンで修行することになりました。
在籍年数も長かったですが、その魅力的なキャラクターでファンに愛される存在でした。
なんか、飄々としているんですよね。試合中も無駄に熱くなることもなく淡々と自分の仕事をこなしている感じ。
足元の技術は高いのですが、そういうDFにありがちでたまに軽い守備をしてしまうことも。
そのいい例なのかわかりませんが、南アフリカW杯の日本対カメルーンで松井大輔のクロスから本田圭佑が得点を決めるシーンあるんですけど、寄せが甘くなってあっさりクロスを入れさせてしまったサイドバックがエコトでした。
サッカーに対する姿勢も独特で、要するに「金のため」らしいです。
「サッカーは仕事だと割り切ってる。嫌いではないけど情熱が原動力ではないさ。」なんて言ってる記事を読んだ記憶があります。
この性格をよくわかってるレドナップだからこその冒頭の冗談が飛び出したのでしょうね。
まだ33歳のエコト、もし本当にバーミンガム行きが決まったらレドナップとは3クラブ目ですね。すごい愛だ!
スパーズを出てからはプレーを見る機会なくなっちゃいましたが、ずっと応援していたい選手の一人です。
おわり