やや遅れてのお話ですが、補強なしと騒がれたスパーズからレンタルで出て行った選手はいました。
オノマーとカーター=ヴィッカースは今年も修行です。
おそらく勝負の年
まずはオノマーの話から。
スパーズアカデミー出身のジョシュア・オノマーも21歳になりました。トップチームデビューしてから3年ほど経ちますが、未だ定位置獲得とはならず、今年はチャンピオンシップ(2部)のシェフィールド・ウェンズデイにレンタルです。しばらく2部の中位を彷徨っていて、昇格に本気のクラブではないかもしれません。なおウィキペディアによると、ヘディングを発明したのはこのチームの選手だそうです。なんかすごい
昨年はアストンヴィラでプレーしていて、U-20ワールドカップにイングランド代表として出場、見事優勝まで成し遂げましたが、やはりまだトッテナムでは厳しいようです。中盤から前線の質が高いというのも大きな要因ではありますが、プレミアのクラブから声がかからないというのは所属するクラブで印象に残るプレーを見せられていないということ。2部でやると自ずと注目度は下がってしまうので、目に見える数字を残すか、圧倒的な制圧力を見せる他ありません。
ここでも何度か言っていますが、僕はオノマーのプレーの特徴がよくわかっていません。プレー時間も短いけど何度か見ているはず。なのに説明するほど記憶に残っていません。放出せずにレンタルで出しているのはオファーがないのか期待の表れなのか。1年後には22歳、おそらく今年が最後のチャンスになります。
大切なのは出場機会
続いてカーター=ヴィッカース
こちらもアカデミー出身の選手。アメリカとイギリスのハーフですが、A代表はアメリカを選択しました。去年はシェフィールド・ユナイテッドで一年間プレーしました。オノマーのチームとは違いますよ。今年は降格してしまったスウォンジー・シティへのレンタルです。まだそれなりの戦力が残っているはずで、こちらは昇格を目指すクラブです。
プレシーズンマッチでプレーを見てみて、今年はフェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、ダイアーに次ぐ枠としてチームに残るんじゃないかと思っていました。なかなかの強さを見せていたから。蓋を開けてみると今年もその枠にはアルゼンチン人のファン・フォイスが残りました。
実際、チームに帯同したところで、5番手の扱いではなかなか出られない。カップ戦要因となるのがオチです。センターバックなら20歳はかなり若い部類に入るし、まあまだ武者修行期間で良いでしょう。30前後のアルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのゴールデンコンビも5年後にはここまでの活躍はきっとできない。ダビンソン・サンチェスを筆頭に、次世代のスパーズを支える存在として今はしっかり試合に出ておくべきです。