2020年1月28日、トッテナム・ホットスパーはベティスからレンタル移籍中のジオバニ・ロ・チェルソの買い取りオプションを行使したことを発表しました。
トッテナムの未来
ジオバニ・ロチェルソ
英名:Giovani Lo Celso
ポジション:MF
年齢:23
国籍:アルゼンチン
所属元:レアル・ベティス
エリクセンの移籍の発表同日、ロチェルソの完全移籍が発表されました。サポーターの傷を少しでも癒そうというクラブの気遣いなのでしょうか。
本来であれば、今シーズンいっぱいの契約でレンタルされてきているので、フルシーズン戦った末の判断になるはずでした。加入当初は怪我で離脱する時期もあり、たまに後半終了間際に投入されても目立った活躍はできませんでした。そんな中、自身の獲得を熱望してくれていた同郷のマウリシオ・ポチェッティーノがチームを去り、12月には早くもスパーズから出て行きたがっているというような記事も目にするようになっていました。
ところがモウリーニョの就任ブーストによる好調も薄れてきた影響もあり、少しずつ出場時間を延ばしてきました。年末からか今年に入ってからか記憶は曖昧ですが、少なくとも直近の数試合ではロチェルソこそがベストプレイヤーです。
ここまでは主に右寄りのウイング、インサイドハーフ、ボランチでの出番が多い。おそらく今一番しっくりきているのはやや下がり目の一でしょう。前線に比べるとプレッシャーも厳しくないところから、パスにドリブルにやりたい放題できています。エリクセンがいなくなってしまった今、創造性という意味で一番可能性を感じられるのはロチェルソです。足元の技術が安定しているだけで、だいぶ安心して見ていられる選手ですね。
ロチェルソの記事にも関わらず、何度もエリクセンの名前を登場させてしまった。しかしこれはどうしてもこれからのロチェルソに付いて回ってしまうもの、「エリクセンの後継者」として獲得され、まさにその放出が決まった日に正式加入となったのだから。
年齢もまだ23歳。活きのいい若手のクラブとみなされていたスパーズも、気づけば主力には中堅からベテランの多いクラブになってきました。その中でも先数年を任せられる年代の中ではアリと並んで超有望株です。次の「指揮者」の役割は君に任せた。タイトルを目指してともに戦おう。