2020年1月29日、トッテナム・ホットスパーはPSVアイントホーフェンより、オランダ代表、ステーフェン・ベルフワインの獲得を発表いたしました。
さあ、今度はどうだろうか
ステーフェン・ベルフワイン
英名:Steven Charles Bergwijn
ポジション:MF
年齢:22
国籍:オランダ
所属元:PSVアイントホーフェン
今冬の移籍市場における補強の優先順位は1.ケイン不在を埋めてくれるセンターフォワード、2.オーリエとポジションを争える右サイドバック、だったと思っています。しかし残念ながらどちらも実現せず。完全移籍に移行したロチェルソは置いておいて、フェルナンデスとベルフワインの獲得となりました。
ただどちらも変な補強だったというわけではもちろんありません。数はいるのに層の薄いボランチに若手を加えられたし、モウリーニョの好むシステムに必要なウインガーは現有戦力ではソンとモウラとたまにシソコしかいないために、ここも強化が必要だったことは事実でしょう。優先順位は低かったというだけで。もちろんそもそも難しい冬の移籍市場にて、スタメンクラスのセンターフォワードやサイドバックの補強は難しい。名前はたくさん上がっていましたが、いずれも交渉がまとまることはありませんでした。
若い選手が活躍する土壌の出来ているオランダ、エールディビジですが、それでもベルフワインはデビューが早い。今でさえ22歳という若手選手なのに、デビューはなんと2014年です。その時若干17歳、スパーズで言えばトロイ・パロットの年齢です。ところでなんでパロットはこのセンターフォワード不足の危機に試されもしないんでしょうかね。
PSVでは今季から10番をつけていたようです。ここまで5ゴール10アシストと結果を残している。左ウイングを主戦場としていますが、右でもトップ下でもプレーできるそうです。左にはソンがいて、モウラやセセニョンもこなせることから、最初は右ウイングでの起用になるでしょう。今はモウラがトップに上がっているために、純正のアタッカーが右サイドには一人もいません。正直、モウラのワントップをそろそろ諦めてほしいところです。まあそれはまた別のお話として書きましょう。
オランダで結果を残し、期待されて加入するオランダ代表の若手といえば、我々が真っ先に思いつくのはフィンセント・ヤンセンでしょう。十分なチャンスがスパーズで与えられたかというと微妙なところではありますが、近年最も輝けなかった選手の一人です。出て行ってからはそれなりにまた点を取っているらしいですけど。ヤンセンも加入当初の期待値のまま行けば、現在はオランダ代表の大エースになっているはずでした。ポジションこそ違えど、ベルフワインもヤンセン同様、数字が求められるポジションにはいる。先に加入したジェドソン・フェルナンデスも渡英後数日で試合に出場していました。得点力不足にあえぐ現状を鑑みれば、ベルフワインにもすぐに出場機会は訪れる。思い切ってやってくれよ。それが若い選手の特権なのだから。