2020年、冬季移籍市場まとめ

移籍市場閉幕からしばらく経ちましたが、レンタルで出た選手などのことを書くのが追いつかなかったのでこれでまとめちゃいます。

ちなみにトップにまだまだ食い込めていない選手たちのことは省略しますのでご了承ください。

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放出

クリスティアン・エリクセン

形態;完全移籍
移籍先;インテル(イタリア)

まずはスパーズの心臓、エリクセン
心の準備はだいぶん前から出来ていました。1月に入った頃から「この試合が最後かもしれない」と思いながら試合を見ていました。この半年は難しい中で過ごすことになり、完璧なパフォーマンスではなかったはずだけど、それでもその存在感は大きかった。調子を取り戻せず、出番は少なくなったことで、いかに我々はエリクセン依存症に陥っているかを思い知らされました。

理想通り夏に移籍できていれば、本人も満足だっただろうし、クラブとしてもそれなりの移籍金を確保できたはずですが、この半年でエリクセンのいないチーム作りというのに取り組むいい期間になったことも事実です。序盤からそれには取り組んでいたものの、すぐにうまくいくはずもなく、途中出場のエリクセンに救われる試合も多かった。そうしてゆっくり時間があったことで、後継者と目されて加入したロチェルソあたりがチームに馴染むまでの猶予期間を作れました。

監督も変わってしまいましたが、ようやくモウリーニョの色が出てくるチームになりました。新天地でも輝いてほしい。ありがとうエリクセン。

ダニー・ローズ

形態;レンタル
移籍先;ニューカッスル・ユナイテッド

モウリーニョ新監督に変わってから、扱いが激変してしまったのはローズとフォイスです。初っ端にデイビスにスタメンの座を譲ると、そのデイビスの怪我でまたチャンスが巡ってきたはずのところに、セセニョンやタンガンガの台頭があり、最後はベンチにも入らない日々が続き、ニューカッスルにレンタルとなりました。

ローズとしては激戦のイングランド代表の左サイドバックとして、ユーロを目指したいのだから出場機会を求めるのは仕方ありません。成長著しいレスターのベン・チルウェルに負けないためにも。

ここ何年か夏のたびに出て行きたいという希望を隠すことなく、メディアを騒がせ続けていて、今回もレンタルが決まってから、「モウリーニョの下でチャンスを十分にもらえていたとは思えなかった」などと容赦のない発言をしています。おいおい君はまだレンタルの身だぞ、夏には一度戻ってくるんだぞ、という感じですが、もう本人的にはこれでスパーズでのキャリアは終わったということなのでしょうか。ローズへの思いや感謝の言葉はいつか完全移籍が決まった時に書きますが、とりあえず言いたいのはモウリーニョ政権になってから出た試合は一人だけミスが多くて目立っていたよ、チャンスはあったと思うよってことかな。

カイル・ウォーカー=ピータース

形態:レンタル
移籍先:サウサンプトン

今年もまたKWPはレンタルです。期待はされつつも今シーズン終わりを23歳で迎えます。ローズよりも戻ってくる可能性はあるかと思いますが、正直今年チャンスを掴みきれなかったのは致命的でしょう。シーズンが始まった時はトリッピアーの後釜と取らず、オーリエも構想外に近い扱いだったために、KWPが一番手だったはず。それを怪我で棒に振り、仕方なく使われていたオーリエ以上のパフォーマンスをその後に見せられず、ポチェッティーノ時代はフォイス、モウリーニョになってからはタンガンガにそれぞれ2番手の位置を奪われてしまいました。

セインツは右サイドバックのスタメンだったセドリック・ソアレスがアーセナルに行き、ポジションは空いています。ここで相当なパフォマンスを見せなければ、もうトッテナムではやっていけません。ただ、セインツも今かなり調子がいいので、半端なプレーではすぐに出番をなくすでしょう。スパーズはおろか、プレミアで本当に通用するのかを見極める半年になりそうです。

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獲得

ジオバニ・ロ・チェルソ

形態;完全移籍
所属元:ベティス(スペイン)

完全移籍オプションを行使しただけではありますが、一応触れておきます。
12月の終わりまでは思うようなパフォマンスができず、苦しんでいましたが、年が明けるとその才能が爆発しました。やや下がり目の位置から攻守に渡って圧倒的なプレーを見せてくれています。エリクセンの後継者という触れ込みは間違っていなかった。フロントの計らいか、エリクセン放出の日に完全移籍が発表された。当初の予定では次の夏にオプションを行使するつもりだったと思いますが、前倒しされたというのは期待の大きさの表れです。

ジェドソン・フェルナンデス

形態:レンタル
所属元:ベンフィカ(ポルトガル)

モウリーニョ獲得第一号は同郷のポルトガルから。
ベンフィカ時代はどこでプレーしていた選手なのか知らないのですが、スパーズでは右のインサイドハーフが主戦場になりそうです。中盤でのボール運びを請け負っていたシソコの離脱を受けての獲得で、たしかに似たような運ぶプレーは見せてくれています。シソコがパワーで運ぶの対し、フェルナンデスが技術と緩急で抜いていくという違いはありますが。

ゆっくりと出場機会はもらえています。まだ十分なインパクトは残せていないけど、さすがに21歳がいきなり大活躍するとは思っていないから、長い目で見ていくよ。ただしそのポジションは激戦区、甘いプレーは許されないぜ。

ステーフェン・ベルフワイン

形態:完全移籍
所属元:PSVアイントホーフェン(オランダ)

こちらはモウリーニョ待望のウインガー気質の選手です。冬の一番の補強ポイントはセンターフォワード、次点に右サイドバックだったと思いますが、監督としてはウインガーもかなり欲しかったはずです。

加入後数日でまさかのスタメンに抜擢されると、早速貴重な決勝点をたたき込みました。次のカップ戦は規定で出られませんでしたが、サポーターの心はガッチリと掴みました。防戦一方のシティ戦では自分の色を出すのは難しかったはずです。後半戦の救世主候補の一人として注目して行きましょう。

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