2020年10月2日、トッテナム・ホットスパーはベンフィカより、カルロス・ヴィニシウスのレンタルでの加入を発表いたしました。
念願のストライカー
ダニエル・レヴィはどうしちゃったのでしょうか。こんなに欲しいポジションに確実な補強を行えた夏なんてこれまでにあっただろうか。ついに最後のピース、センターフォワードの加入が決まった。
ベンフィカに所属していた25歳のブラジル人ストライカーで、去年は47試合の出場で24ゴール13アシストを記録している。身長は190cmあり、ジョレンテやクラウチほどのターゲットマンではないかもしれないが、現在のままだとコンバートされそうなソンやモウラのようなスピードタイプではなさそうなのも、幅が広がって良い。
ブラジルのクラブからナポリに完全移籍してからレンタルを繰り返して去年ベンフィカに完全移籍したところだった。というか調べると毎年チームを変えている選手らしい。プレミアの舞台でどれだけやれるのかは未知数だが、僕らにはフィンセント・ヤンセンの例がある。そこまで時間は与えてもらえないかもしれないぞ。
ヤンセンはオランダリーグ得点王の実績を引っ提げてやってきた。ヴィニシウスはポルトガルリーグの得点王だ。あの時の反省もあるのか今回は1年間のレンタルだ、完全移籍のオプション付き。しかしここら辺はさすがレヴィ、要するに1年間の試用期間を与えられたということだ。全くダメだったら市場価値も落ちてしまうだろうに。
同じ状況にあるジェドソン・フェルナンデスなんかはまさにそんな感じで、相当な期待をかけられた若手だったはずなのに、加入後半年でほとんど何もできていないまま、時間だけが過ぎている。フェルナンデスをそんな扱いにしているのに、同じクラブがよくレンタルなんて認めてくれたもんだね。
ちょっと前にモウリーニョが言っていた。
「ハリー・ケインの控えが嫌だというストライカーなんていらない。先発を勝ち取る気概のある者だけを求めている」
これは本当にその通りだと思う。ケインの途中交代要員にもなれず、怪我した時だけチャンスが来るようなレベルなら、ソンをワントップに置いた方がよっぽどいい。幸いまだ全ての大会で残っているから、カップ戦やヨーロッパリーグでもらえるであろうチャンスをきっちり生かして、オプションになれるように頑張ってほしい。
しかし欲しいと思っていたポジションがことごとく獲得できたのは本当に大きい。まだセンターバックを狙っているという報道もあるが、今のままでも十分に戦力は整った。あとはローズのように浮いてしまっている選手の放出がうまくいけば、羨ましいと思っていたチェルシーに負けないくらい100点の補強だと思う。新加入の選手が早く結果を出していけるようになれば、今年は楽しめそうだぞ。