2021年6月30日、トッテナム・ホットスパーは新獲得にヌーノ・エスピリト・サントを迎えることを発表いたしました。
二転三転してやっと決まったね
お久しぶりの更新です。2週間と少し空けてしまいました。このサイトを立ち上げてからこんなにサボったことはありません。だって書くことなかったんだもの。
移籍市場が開幕しても獲得はおろか放出も決まらない。発表されたのはレンタルで出ていたフォイスが完全移籍に移行した話くらい。肝心の監督も長引いて、ポチェッティーノを解任した時は翌日にモウリーニョの就任を発表したのに、モウリーニョを解任してからもう3ヶ月も経っています。もちろんその間にもいろんな話は出ていまして、いやはや踊らされました。
それこそポチェッティーノの復帰の噂に始まり、インテルを退団したコンテ、ローマを抜けたフォンセカあたりはあと一歩で決まりくらいの報道をされていました。他の監督の特徴とか詳しくないのであんまり触れてこなかったし、だからこそこの人が良かったっていう気持ちは特にありません。出ていた名前はみんなそれなりの力はありそうだしね。
さて、新監督はヌーノ・エスピリト・サントになりました。モウリーニョに続くポルトガル人。プレミアファンの我々にはもうお馴染みの人物で、2017年からの4年間をウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ、通称ウルブズを指揮しておりました。
2部にいたウルブズを初年度優勝で昇格させ、以後2年間を7位でフィニッシュ。これは就任当初期待もされていなかった結果のはず、かなりすごいことを成し遂げていた。昨シーズンはその勢いも衰えて、13位で終えたのだけどこれだってウルブズの戦力を見れば十分な結果でしょう。
なんかスパーズのサポーターたちの中にはこの人事に反対している層もいるらしい。ウルブズで見せた結果は誰もが認めるところだけど、問題はそのチームスタイル。ポゼッションには拘らず、ボールを奪ったら全体が勢いを持って前に出ていくダイナミックなサッカーがウルブズの代名詞になっていた。大きく括ればモウリーニョもこの手のサッカーをする人で、守備的でうまくいかないサッカーはこんなにも退屈なのかとうんざりさせられたシーズンでもあったわけで、次の監督にはボールを握る攻撃的なスタイルの監督を望んでいたのです。
話によるとサントは攻撃的なサッカーをするように合意しての契約だとも聞いたけど、さてその辺はどうなることやら。あとサントはウルブズでは3バックをメインに4バックを併用していた。とはいえ巧みにフォーメーションを使い分けるというよりはその時のベストに当てはめていく監督というイメージがある。試合の流れを読んでの修正が上手いというタイプではない気がしています。実際は蓋を開けてのお楽しみか。
もう1ヶ月と少しで新シーズンも開幕だし、そろそろ獲得と放出が本格化してほしい。そういえばフットボール・ディレクターに新しい人が就任したという発表もあったね。移籍をはじめとする人事系の担当者という認識だけど、これがまた優秀な人らしい。まあ監督を無視したフロント主導の選手移籍にばかりならないように願うばかり。
これからのスパーズのテーマは「再構築」です。CL決勝まで辿り着いた栄光はその後に続くことはなかった。あの時の遺産に頼ることなく、またチームを作り直すシーズンになる。その仕事はヌーノ・サントに託された。去年を超えるチームになりますように。