2021年8月6日、トッテナム・ホットスパーはアタランタから、クリスティアン・ロメロの獲得を発表いたしました。
新時代のディフェンリーダーの獲得
この夏のメインターゲットの一人として、長く続けていた交渉が実ったようです。ユヴェントスからアタランタにレンタルされていてそこで守備の中心として花ひらいた。昨シーズンのセリエA最優秀DFに選ばれたアルゼンチン代表の23歳だ。
思えばヤン・フェルトンゲンも同じような経歴だった。アヤックスにいた2011-2012シーズンに最優秀DF・・・ではなく、オランダ年間最優秀選手賞を獲得してその翌年にスパーズにやってきた。ちょっと失礼なことを言うけど、オランダといえば得点王を取ったヤンセンがプレミアでは全く通用したかったということもあった。そう考えると今回はさらに期待が高まる。なんていったって守備の国、イタリアで1番だと認められたDFなんだから。
昨シーズンを経て、スパーズの夏の補強の最優先事項は即戦力級のセンターバックの獲得だった。個人的には去年の不振はチーム全体に原因があると思っているので、CBだけ目立って槍玉に挙げられるのはどうなのかと見ているが、確かに今までにない簡単な失点があったのも事実だった。
新たなリーダーになるはずだったダイアーは期待に応えられず、サンチェスは一向に成長の気配がない。ロドンは可能性を感じられるがまだシーズンを任せられるかは未知数だ。アルデルヴァイレルトが放出となったことで本気の補強は確定的だった。
報道によると移籍金は5000万ユーロにも上るらしい。これはスパーズにとって、タンギ・エンドンベレに続く歴代2番目の金額になる。期待が高まるばかりだ、と言いたいところだがスパーズの移籍金レコードは上からエンドンベレ、ロメロ、サンチェスだ。悲しいかな、金額は活躍を保証してくれるわけではなさそうだ。
背番号はアルデルヴァイレルトから引き継いだ「4」に決まった。新生スパーズの中心になってほしい、なってもらわないと困る。やはり強いチームはディフェンスからだ。そう言う意味でロメロに懸かっている期待は大きい。もちろん今いる選手たちもこれまで以上のプレーが求められるが新しい戦力に目はいくよね。
開幕まで10日というタイミングでの移籍だ。他にも噂はいくつもあるけど、開幕戦に間に合わせるとすればロメロでギリギリだろう。ゴッリーニはさすがにベンチから、ブライアンヒルはおそらくオリンピック明けの休暇がある。ロメロがスタメンに名を連ねるかはわからないが、間違いなく来年の出来を左右する選手の1人になるだろう。年上の選手もいるけど実力で認めさせて、いち早く最終ラインの中心になってくれ。