2021年8月31日、トッテナム・ホットスパーはFCバルセロナより、ブラジル代表エメルソン・ロイヤルの獲得を発表いたしました。
今夏最後の補強に
毎年獲得のある移籍市場の最終日、いわゆるデッドラインデイに今年も動きがありました。シーズン終了してまもなくセルジュ・オーリエが退団希望を公言したこともあり、右サイドバックは夏の補強の優先課題の一つでした。これまでも様々な名前は上がり、個人的には注目度という意味も含めて冨安に来て欲しかったのですが、そっちはご存知の通り最悪な結果に・・・いや、もうやめましょう。来なかった選手を嘆いても意味ないのでね。代表戦を見るときはしばらく複雑な気持ちになるでしょうが・・・
さて、エメルソンの話をしましょう。まず名前なんですけど、エメルソン・ロイヤルの「ロイヤル」はどうやらあだ名らしくて本名はもっと長くて複雑です。このサイトでは選手や監督の名前は基本的には名字で呼ぶように統一してきましたが、ロイヤルが名字じゃないというのと、どうやらいろんなニュースを見ていてもロイヤル呼びしているところは見当たらないので、わかりやすさを優先してエメルソンと呼びます。
バルセロナからの獲得ということなんですが、2019年にヨーロッパに渡ったときにバルサとレアル・ベティスが共同でお金を出し合っていて、過去2年間はベティスでプレーをしていました。今季、満を辞してバルセロナに戻ったのに、ポジション争いが厳しくて結局移籍という運びになったようです。本人としては失意の移籍ということになるのかな。
現役のブラジル代表という肩書きを引っ提げていても、スパーズだって甘くはない。なんなら一番数のいるポジションでもある。開幕から3試合は本来3番手でレンタルで放出してしまおうとまで考えていたタンガンガが絶好調で存在感を高めているし、ベンチに控えるのはサントの愛弟子であり、2年目に気合の入るドハーティがいる。いつ調子をあげてきてもおかしくはない。
ただしスパーズで右サイドバックをやるならライバルはタンガンガでもドハーティでもない。どうしてもそこにはウォーカーの影がつきまとう。左のローズの幻影はレギロンが消してくれている感はあるものの、右はずっと埋まらないまま。現代のサッカーにおけるサイドバックの重要性は増すばかりであり、ここを争う3人にはもっと大きな選手になってほしいと願っている。