2021年8月31日、トッテナム・ホットスパーはセルジュ・オーリエとの契約を解消したことを発表いたしました。
本人の気持ちは離れていたから
パリ・サンジェルマンからやってきたのが2017年8月31日でした。ちょうど丸4年間共に戦ったことになる。お別れの時がやってきました。
ウォーカーがシティに移籍したその年にまさに後継者としてやってきたのがオーリエ。その肩にかかった期待はあまりにも大きかった。身体能力は申し分なく、本当に集中している試合では驚くようなプレーを連発するのに、ちょっと気が抜けると失点に直結する大ポカをやらかす、なんていうか人間味のある選手です。
最初の2年はトリッピアとほぼ交互に試合に出ながら健全なポジション争いを続けるも、軍配はトリッピアに上がる。そのトリッピアが移籍した2019-2020シーズンは信頼できるサブがなぜかいなかったこともありほぼフル稼働という状況になった。クロスの質こそ残念なままだったが、あれだけ酷使されながら一定のパフォーマンスを続けていたオーリエは良く頑張ってくれていたよ。
翌年にドハーティが加わってもオーリエはポジションを譲らなかった。・・と書けばいい感じだけど、ドハーティが不甲斐なかったこともあり、右サイドバックは何か物足りなさは否めずにここまできてしまった。シーズン終了と共に移籍を公言し、しばらく就職活動を続けたものの内定は勝ち取れず、去年のローズに続いて選手を飼い殺しにすることを避けることに決めたクラブ側と、双方同意の元に契約解消となりました。これからフリーでクラブを探すことになります。
本人の希望では古巣のパリを考えていたようだけど、この夏あまりにもパリがすごい補強をしたおかげて需要はなくなってしまったらしい。各国トップクラブでスタメンを張るのは厳しいんじゃないかと思うけど、こだわりすぎなければまだ活躍できるはず。給料高いのかもしれないけど、そこが許すのならプレミアのクラブなんかは手を伸ばしてもいいと思うんだけどな。なんで移籍先が見つからなかったんだろうか。