ペドロ・ポロを獲得

2023年1月31日、トッテナム・ホットスパーはスポルティングCPより、ペドロ・ポロの獲得を発表いたしました。

コンテ待望のWB

 まあいつも通りと言えばそれまでなんですが、今冬も交渉が長引きました。コンテは名指しこそしてはいなかったものの、右のウイングバックに満足していないだろうなというのは自明だった。だからこの冬の市場ではそこがメインターゲットで、その中でもポロの名前はずーっと出ていた。ダンジュマは名前が出てから決まるまであっという間だったけど、ポロは丸々かかってしまった。

 漏れてくる情報によると、1月の最初のうちはいつも通りスパーズの値引き交渉が行われていた。が、スポルティングの要求は一貫して契約解除金の4500万ユーロの支払いだった。ついにスパーズが諦めて支払いを呑もうとすると、スポルティングは28日のリーグカップ戦に起用したいからそれまでは待ってほしいと申し出てきた。円満に行きたいスパーズは了承したものの、なんとカップ戦の後になって、契約解除金の有効期限は過ぎたのでその金額では受け入れられませんと態度をいっぺんさせ、焦るスパーズ、戸惑うポロ。残り時間が2日を切ったことを受け、ついに我らがダニエル・レヴィ会長が直々にポルトガルに飛び、スポルティングの幹部を締め上げて無事契約成立となりましたとさ、めでたしめでたし。だそうです。

 右のウイングバックは今の陣容の中でも数はいるポジションです。ドハーティ、エメルソン、スペンス、困った時のクルゼフスキorブライアン・ヒル。誰をハメてもコンテのお眼鏡には叶わなかったようで、今回は相手の言い値を払ってでも獲得に動いた。こりゃなかなか珍しい。シティではポジション争いをすることすら出来なかった選手であり、プレミアでどこまでやれるのかは未知数だというのに。

 と、疑ってしまうのも、スパーズの中では高額と言える移籍金で獲得してきた選手たちが軒並み上手くいっていないから。リシャルリソンとビスマはスタメン確保には至らず、エンドンベレは言わずもがな。サンチェスも金額に見合っているとは言い難い。エメルソンだって安くはないしね。

 今のスパーズは組織力的なものは皆無なので、ポロがどんなに良い選手だったとしても最初はやりにくさを感じるんじゃないかな。前にクルゼフスキがいる時はマシかもしれないが、他の選手が入ると基本的には右ウイングバックは孤立するので単独突破のスーパーマンになることを求められるから。

 もしかすると次の試合には週末にはチャンスをもらえるかもしれない。僕らが期待しているのは当然去年のベンタンクールとクルゼフスキのような、後半戦の起爆剤になることだ。エメルソンからポジションを奪い取って、チームを変えてくれ、頼む。

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