2023年6月28日、トッテナム・ホットスパーはエンポリからグリエルモ・ヴィカーリオを獲得したことを発表いたしました。
10年ぶりの守護神交代なのかな
本題に入る前に・・・しばらく更新サボっていましたごめんなさい。シーズンオフに入っていたと思ってください。とはいえ更新頻度はまちまちだと思うので、気長に待っていてくれれば嬉しいです。では、本編へ。
実にスパーズらしくない取引でした。GKはロリスの移籍希望が現実的になってきたことで今夏の補強ポイントの一つだった。最初に狙いを定めたのはブレントフォードのダビド・ラジャで、本人との合意は取れているという報道までは見た。しかしブレントフォードの4000万ポンドの希望額が高すぎると見たスパーズが交渉を停滞させる、というお馴染みの展開になったところで、これは契約1年であることを盾に交渉を引き伸ばして開幕戦はフォースターだなと誰もが思ったところで、あっさりと手を引いて次の候補で決めてしまった。
価格はおよそ半額の1900万ポンドとか。これが正解かどうかはシーズンが始まらないとわからない。変なポカで失点を産めば、あの時にブレントフォードへの支払いを渋ったからだと言われてしまう。まあラジャを取っていたとしても、また高額移籍に失敗したのだと言われるリスクもあるわけで、外野の意見なんて役に立たないものだけど。
正直全く知らなかった選手です。エンポリだって、聞いたことはあるなあというくらいのクラブだ。2021年に加入してから2年間は高い評価を受けているらしく2シーズン連続で14位に終わっているクラブにいながら、イタリア代表への招集歴もあるようだ。まだ26歳で期待はできる。身長も194cmと大きい。
スパーズのGKはこの10年間はウーゴ・ロリスのものだった。僕が応援し始めてからは、エウレリョ・ゴメス、カルロ・クディチーニ、ブラッド・フリーデルという変遷で、数年おきに入れ割っているというイメージだった。そこにやってきた若きロリスがポジションを奪い、「ああこれで10年は安泰だな」というよくある感想を抱いていたが、ちゃんと現実にしてくれた。
そのバトンが渡されることはほぼ間違いないものの、それを落とさずに走り続けられるのかはこれからだ。途中交代で経験を積む、みたいな可能性がないポジションなだけに我慢して成長を待つことはできない。評価は常にシビアであるがそれに負けずに頑張ってくれ。