高井幸大の獲得を発表

2025年7月8日、トッテナム・ホットスパーは川崎フロンターレより、高井幸大の獲得を発表いたしました。

ついに日本人選手が・・・!!!

 今回の移籍決定について、素直にめちゃくちゃ嬉しいです。ワタクシこんな赤字垂れ流しのサイトを8年もやっているのですが、その大きな原動力は日本のサッカーファンにもっとスパーズのことを知ってほしいという思いです。いや、知って欲しいはちょっと違うかも。広めたい、かな?定着させたい、かな?いい単語が見つからない・・・

 このサイトを始める時点で、日本語で読めるスパーズ情報専門のサイトは、知っている限りでスパーズジャパンさんしかありませんでした。あちらは主に海外のニュースやコラムを翻訳する情報発信という方向性でして、それと並んでサポーター目線でいろいろ喋っているブログとかないかなーと思っていて、そしてなさそうだったので自分で始めたのです。

 あんまり話したことはないかもしれませんが、いちおう本サイトの想定読者は、「スパーズに興味を持って試合を見始めた人」で、目指しているのは「より試合を楽しめるようになる」ことです。なので、長年見ていてクラブやリーグに詳しい人とか自分なりのサッカーの楽しみ方がある目の肥えた人からすると、知識や分析が物足りなく思われるだろうなというのはわかった上で今のスタンスで書いています。まあ、深く書けと言われても書けないとは思いますけどね。そのため、出来るだけとっつきにくいサッカー用語を使わないようにとか、選手名をニックネームで呼ばないようにとかに気をつけています。興味を持ち始めた人が見にきてくれたのに、中継とは違う名前で選手名が書かれていたら分かりにくいだろうし、コアなサポーター向けのコンテンツだと思って離れていくのはもったいないので。

 そんな「トッテナム・ホットスパーの入門書」を目指して活動してきている身からすると、日本人の獲得により注目が集まることはとてもとても嬉しいのです。すでに昨年の国立競技場で思っていたよりはるかに多いスパーズサポーターが日本にいることは分かりましたが、これでさらに知名度は上がるでしょう。

 思えば日本人選手の獲得については毎年のように報道がなされてきました。冨安健洋、久保建英、三苫薫、板倉滉、町田浩樹、セルティックの面々・・・もはや板倉の名前が上がることで、ああ今年も夏が始まったんだなと思うようになっていました。しかしここ数年のトッテナム、こと移籍についてのクラブ内の情報統制は凄まじく、噂に上がっている選手はほとんど目眩しで、決まる時は突然決定の発表が出てきます。噂レベルは信じるに値しないと学んでいるのでなんの動きもない夏の移籍市場にもどっしりと構えていました。そして高井。本当にびっくりしました。代表戦を見るたびに、久保いい選手だな噂通り来ないかなとか、板倉も好きだけど年齢的に取らないだろうな、とか思ったりしていました。高井に関しては先日の代表戦で見て、もう今すぐにでも海外に出るべきだとか考えていました。まさかまさかスパーズに来るとは夢にも思わずに。

 実は時々Jリーグも見ています。鹿島アントラーズの鈴木優磨を見ていて、ちょっとJリーグでは別格だなと思うことがよくあります。優磨が中盤でボールを持つと時間が止まる。特に相手のセンターバックを背負ってキープの体勢に入ると、まず奪われない。パワーも技術も抜きん出たものがあるのです。先日の川崎フロンターレvs鹿島アントラーズを見た時にもそんなシーンがあった。優磨がいつも通り縦パスを受けて体を張ってボールキープしようとした時に、背中に置いたはずの高井に後ろからあっさりと奪われていた。フロンターレの試合をたくさん見てきたわけではないので印象論ですが、もうここでは高井が苦戦する相手はいないのかもしれない。だとすると、海外に出るタイミングとしては間違っていないはず。川崎フロンターレでは公式戦81試合出場で4ゴールを記録。昨年のベストヤングプレイヤー賞を獲得しています。立派な成績です。

 今出ている報道では、レンタルに出すことなくトップチーム帯同となるようです。トップチームでの出場となれば、今や人気解説者となっている元日本代表の戸田和幸さんに次いで2人目の日本人選手となります。高井幸大20歳、初の海外なので言葉や文化にも戸惑うことはあるだろうし、いきなりのプレミアリーグとあればスピードやパワーの違いに順応するのも大変だと思う。本人はある程度は覚悟の上で、「ハーランドにけちょんけちょんにされたい」なんてことも言っていました。止めてもらわないと困るんですけどね。

 まずそうした壁を乗り越えるための第一歩は気持ちの部分で負けないこと。今年はクラブでゲームキャプテンを任されることもあったようだし、試合の中でチームの重鎮である家長に対しても平気で怒鳴り散らしていたようなのでメンタリティの強さはありそうです。チームの人間関係というところでいうと、スパーズのキャプテンは韓国代表のソン・フンミンなので馴染みやすさはあるかもしれない。ソンはかなり気を遣ってくれる方なので助けてくれるでしょう。生活面ではプレミアにいる日本代表の諸先輩方に頼ってください。

 現時点での高井の立ち位置はどんなものかという考察は、近いうちに別の記事にでもしようと思います。ただ一つ言えるのは、ここは世界最高峰のプレミアリーグ、トップチーム帯同となれば適応や活躍に何年も待ってはもらえません。Jリーグでは高卒や大卒のルーキーを何年もかけて戦力にしていくクラブもありますが、おそらくスパーズでは半年や遅くとも1年以内に光るものを見せられなければ来年の席はありません。日本代表の未来を担う超逸材が、どこまでやってくれるのか非常に楽しみです。

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