2025年7月10日、トッテナム・ホットスパーはウェストハム・ユナイテッドより、ガーナ代表のモハメド・クドゥスを獲得したことを発表しました。
たくさんの候補の中から
サイドアタッカーの獲得を目指していることは随分前からわかっていた。紙面に踊る最有力のターゲットはパレスのエベレチ・エゼだったはずだが、一向に交渉が進んでいる気配はなかった。こうした名前は出るけど進まない話は近年のスパーズではほぼ進展することはない。こうした目立つ話題を放り込むことで本当のターゲットをわからなくするやり方が本当に上手い。
となれば本命は誰なのか、噂レベルで上がっていたのはトーマス・フランクの繋がりで興味を弾けそうなブライアン・エンベウモやボーンマスで輝いていたアントワーヌ・セメンヨあたり。個人的には何番目かの候補に久保もいるんじゃないかと期待はしていたものの、高井の獲得が決まったあたりで流石に2人はないかなとも思っていた。欲しい選手のタイプ的には似ているようだけど、スパーズはラ・リーガ産の軽量級左利きのテクニシャンは2連続で失敗しているからね・・・パワフルさは大事だよね。
ウェストハムの選手といえば、長年ボーウェンを追っかけていたはずだけど、今年29歳になる選手は今のスパーズの候補から外れたようだ。ボーウェン、パケタ、クドゥスと左利きの優秀なアタッカーが並ぶウェストハムから一番若いクドゥスに5500万ポンドを投入する。
いい選手だと思う。2022年のワールドカップで初めて見た時から、狙ってもいいんじゃないかとは思っていた。あの時は結局スパーズは動かなかったが、あの時の移籍金もそれなりに高かったはずで、プレミアで通用することが確定している今になって払う金額としては妥当かもしれない。ウェストハムはもっと高い額を要求していたようだけど、クドゥス本人がスパーズに移籍することを熱望してくれたことで他のクラブとの競合にならず、額も控えめにできたとか。一部報道によるとバイエルンからの関心もあった中でそれを早々に断ってスパーズに絞ったらしい。何を魅力に感じてくれたのかはさっぱりわからないが、嬉しい話じゃないですか。
中盤より前にいる左利きの選手はクルゼフスキしかいなかったので、そういう意味でも新しいキャラクターを加えられたことはプラスだ。右ウイングとして考えているんじゃないかとは思うが、ウェストハムでは前述の通り、ボーウェンがいるので主に左ウイングをやっていたはず。それからアヤックス時代は9番もやっていた。前線ならどこでもの万能性はありがたい。サイズはないがテクニックとパワーで強引に仕掛けていく姿を見せてほしい。