[PL]第25節 トッテナム・ホットスパー vs マンチェスター・ユナイテッド

2017-2018 プレミアリーグ 第25節

Tottenham Hotspur 2 – 0 Manchester United

Stadium:ウェンブリー・スタジアム

得点
 1分:クリスティアン・エリクセン(Spurs)
28分:フィル・ジョーンズ(OG)(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、D・サンチェス、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー、デンベレ(90’ワニャマ)、エリクセン、アリ(88’シソコ)、ソン(80’ラメラ)、ケイン
sub:フォルム、ローズ、ウォーカー=ピータース、ジョレンテ

マンチェスター・ユナイテッド
デヘア、バレンシア、ジョーンズ、スモーリング、ヤング、ポグバ(63’フェライニ(70’エレーラ))、マティッチ、リンガード(63’マタ)、マルシャル、ルカク、A・サンチェス
sub:ロメロ、ロホ、ショー、ラッシュフォード

衝撃の開始11秒弾に始まった一戦はトッテナムの完勝でした。
ユナイテッドにはほぼ何もさせず。
この日程の中、素晴らしいスタートを切りました。

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組織のスパーズ、個のユナイテッド

「81978人」
この試合の観客数であり、これまでのプレミアリーグ歴代最多観客動員数を更新する記録が生まれました。
仮の住まいとはいえど、スパーズサポーターの声は響き、圧倒的なホームアドバンテージをもたらします。

大観衆に迎えられた第25節のビックゲームは思わぬ形で幕をあける。キックオフをDFラインに下げると、フェルトンゲンのロングフィードによる奇襲が始まった。ケインがヘディングで裏に流し、抜け出したアリのシュートがディフェンスに当たるも、斜めに走り込んでいたエリクセンがファーストタッチで逆サイドに蹴りこみ電光石火の先制ゴールが生まれました。スパーズファンになり10年ほど経ちますが、こんな展開は初めて見ました。相手はマンチェスター・ユナイテッド。わずか4人のファーストプレーで試合を決めました。

今シーズンのユナイテッドは先制された試合での逆転は1試合しかありません。2018年を失点ゼロで推し進めてきた赤い悪魔のゲームプランは一瞬で崩れ去りました。新加入のアレクシス・サンチェスを左に配置したいがために、同じく左を得意とするマルシャルが右サイド、右が得意なリンガードがセンターハーフとそれぞれポジションの移動を迫られました。

早くも攻撃の中心となっているのはサンチェスでした。ボールを引き出す技術、納める技術、周りを使う意識はどれも突出していました。ただし今日に限ってはサンチェスの加入により生じた前述のポジションチェンジがいいようには働いていなかった。リンガードはセンターでも変わらずにドリブルを突っかけて潰れていて、マルシャルはやりにくそうにしていました。得意の突破も一回ほど。サンチェスは攻撃時は目立っていたものの、ポジションを中央寄りにとってしまう癖があり。左サイドの守備はヤングにお任せ状態になり、そこをうまく使ったのがトリッピアー。守備面でも目立った綻びもなく、適切なタイミングで前線に上がりクロスで相手の脅威となっていました。追加点もトリッピアーの高速クロスからでした。

攻守にわたり人数をかけて組織力で戦えていたスパーズに対し、ユナイテッドは全てにおいて個人能力任せに見える。パス&ゴーの意識も希薄でスペースへのフリーランもほぼなし。サンチェスのプレーはアクセントになっていたけど、これをどう取り入れるかはチームとしての成熟が必要か。ただ、この日最大の問題は後半の諦めムードでしょうね。2点のビハインドにやる気をなくしたみたいで各個人の単発プレーに終始。ボールを奪おうと必死さを見せていたのもサンチェスだけでは覚悟の移籍も報われない。モウリーニョは監督キャリアにおいて0-2からの逆転は一度もないと解説者が言っていました。チームに逆転のメソッドがないんでしょう。うちもそんな感じですけど。

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完璧な司令塔

マンオブザマッチはクリスティアン・エリクセンで間違いない。先制点は半ば偶然ですが、あれももちろんケインが落とした時点でフリーランを怠らなかったからこそ。

攻撃のほとんどがエリクセンを経由していました。欠場していた数試合でチームが不調に陥ったのもうなずけます。常に動いてボールを受けると、メッセージのこもったパスでチームを動かしていた。なぜそんなところが見えているんだと、画面で見ている僕らでさえ驚くような芸術パスも多めに披露してくれました。守備ではしっかり右サイドに戻っていて、穴を埋めていたのが対するアレクシス・サンチェスとの大きな違い。

ゲームの展開がよく見えていて、急いて攻めるべき時とゆっくり回していくべき時がわかっている。最前線でゴールを狙うかと思えば最終ラインまでビルドアップの手助けをする。無駄な動きは一切なく、完全にゲームを掌握していたよう。ユナイテッドを相手にこのパフォーマンスならもはやいつどのクラブに移籍しても驚きはない。ケインと並んで欠かせない選手となっているエリクセンの方がひょっとしたら重要な存在なのかもしれません。数字だけで勝負するポジションではないので、比べると劣って見えますが、試合への影響度が数値化できればどちらが上かわからないぞ。

リヴァプール、アーセナルと続く3連戦でノルマは1勝1敗1分と書きました。幸先の良いスタートになったし、内容もスコア以上に圧倒できていてかなり良い感じ。いずれも即戦力の補強で沸いているその力がチームに馴染む前に当たれるのは比較的ラッキーかもしれません。ラッキーかどうかわかるのは終わってからだけども。

では

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