[FA]五回戦 トッテナム・ホットスパー vs ロッチデール

2017-2018 FAカップ 五回戦 再試合

Tottenham Hotspur 6 – 1 Rochdale

Stadium:ウェンブリー・スタジアム

得点
23分:ソン・フンミン(Spurs)
31分:スティーヴィー・ハンフリーズ(Dale)
47分:フェルナンド・ジョレンテ(Spurs)
53分:フェルナンド・ジョレンテ(Spurs)
59分:フェルナンド・ジョレンテ(Spurs)
65分:ソン・フンミン(Spurs)
93分:カイル・ウォーカー=ピータース(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
フォルム、トリッピアー、フォイス、ダイアー、ローズ、シソコ、ラメラ、ウィンクス(62’デンベレ)、モウラ(82’ウォーカー=ピータース)、ジョレンテ、ソン(67’アリ)
sub:ガッサニーガ、サンチェス、エリクセン、ケイン

ロッチデール
リリス、マクガーイ、ディレイニー、キッチング(64’トンプソン)、ラフェルティ、マクナルティ、キャンプス、ドーン、キャノン(76’アッズヘッド)、ヘンダーソン、ハンフリーズ(58’デイビス)
sub:ムーア、エントレ、ラスボーン、インマン

大雪のウェンブリーでの再戦はスパーズの圧勝でした。
これが真っ当な結果かと。

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VARは問題ばかり

まあ予想通りのスタメンです。各ポジション出場時間の少ない順に選ばれた模様。フォイスの相方にダイアーが選ばれた以外、言い方悪いですが、現状の2軍といったラインナップです。そして珍しく結果を出してくれました。いや当然といえば当然か・・・

前半のトピックスといえばトッテナムでもロッチデールでもなくビデオアシスタントレフェリー(VAR)の試験導入になってしまいました。開始早々ラメラがゴールネットを揺らすも、VARが発動し、これは取り消しに。テレビ観戦の我々にははっきりと理由は伝わってきませんでしたが、おそらくジョレンテのファールを取られたようです。続いてトリッピアーがペナルティエリアで倒されてPKを獲得しましたが、これもおよそ3分に渡る長い通信の末に決まった判定でした。もちろんPKだゴールだという試合を決定付ける重要な場面での使用を見越しているこの制度ではあるものの、あれだけ間延びする時間ができるのは如何なものか。いちいちプレーが止まるスポーツではないので、かなり集中が削がれます。見る側もやる側も。

その他にも審判が無線でやり取りをして判定を決めるためにしばしば時間が止まってしまっていた。前後半合せて8分あったアディショナルタイムのほとんどがVARによるものだったと思います。ちなみにソンのPK失敗は普通に主審の判定だったよ。よく見る蹴り方ではあるけど、ルールに即したら正しいジャッジです。やられたら腹たつもんねあのフェイント。

ワールドカップでも導入濃厚と言われているVARなので、FIFAはもっといい活用の仕方を見つけないと、大批判を浴びることになりますよ。テクノロジーの導入により、大きな誤審が減っていくことは素晴らしいことですが、今のままでは到底受け入れられるシステムではないように見えます。この試合に関して言えば試合結果に影響したとは思えませんけど。

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前線の充実ぶりが際立つ

先日は上手くいかなかったモウラ、ジョレンテ、ソンのスリートップもなかなか上手くいっていました。両サイドは意識的に中央寄りにポジションを取り、サイドバックの上がるスペースを作っていたし、前回はいなかったラメラが近くで絡めていたので攻撃が停滞することはありませんでした。強いて言えば普段一緒にやっていない組み合わせなので、顔を上げていてもパスの出しどころが見つからないシーンが散見されました。イメージの共有ができていないんだろうね。仕方ないけど。

個人の能力ではロッチデールの選手を圧倒していて、ソン、モウラ、シソコあたりは全く止められない存在でした。気持ちが入っていたのは明らかにロッチデールの方だったけど、埋められない確かな差がここにはありました。ソンのゴールに臆することなく前への意思を明確にし、前半をドローで折り返したところまででも大健闘ではないでしょうか。そんな3部の雄を黙らせたのはここまで悔しい時間を過ごしてきたジョレンテでした。わずか12分間で右足、左足、頭とパーフェクトなハットトリックで試合を決めてみせる大活躍。フォワードとして自分の存在をアピールするにはこの上ない結果です。おめでとう。

そしてもう一つのおめでとうをウォーカー=ピータースに捧げましょう。もう試合も終わりかけの終盤に投入されても、積極的に動き回り、余裕のある流れなので味方もボールを集めてくれる。そして最後にはゴールを奪って見せました。

触れるかどうか迷うところだけど、この試合、全く試合に入れていない選手が一人だけいました。ハリー・ウィンクスです。
シーズン序盤はレギュラーを張っていて、運動量もあり、視野も広くパスの繋ぎ役として高い評価を勝ち得ていたはずなのに、怪我をして戻ってきてからはまるで自信をなくしているように見えます。いつもどおり捌きはシンプルですが、基本的に近くか後ろ。無難な選択肢しか持てていないし、ドリブルの判断ミスやらも少なくなくて、あれだけ緩い展開なのに早々と下げられてしまいました。ピッチコンディションは最悪の中で連戦のデンベレは本来温存しておきたかったのに、それでも替えられてしまうとはちょっと問題ありです。センスは間違いなくあるのでこんな若さで潰れてしまわないか心配です。無理しなくてもいいから自分の力で這い上がってくるんだよ。ここはそういう世界だから。

FAカップは残り8チームになりました。いつの間にか3部に落ちていたウィガンを除くとプレミア勢が順当に残っています。スパーズはスウォンジーとの対戦です。残留争い真っ只中でカップ戦どころではないと思ってくれれば幸いです。悲願のタイトルまであと3つ。楽しみにしていましょう。

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