2017-2018 プレミアリーグ 第34節
Tottenham Hotspur 1 – 3 Manchester City
Stadium:ウェンブリー・スタジアム
得点
22分:ガブリエル・ジェズス(City)
25分:イルカイ・ギュンドアン(City)
42分:クリスティアン・エリクセン(Spurs)
72分:ラーヒム・スターリング(City)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、D・サンチェス、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー、デンベレ(73’モウラ)、エリクセン、アリ(84’シソコ)、ラメラ(64’ソン)、ケイン
sub:フォルム、オーリエ、ワニャマ、スターリング
マンチェスター・シティ
エデルソン、ウォーカー、コンパニ、ラポルト、デルフ、デ=ブライネ(89’トゥレ)、ギュンドアン、シルバ、スターリング、ジェズス(76’シウバ)、サネ(64’オタメンディ)
sub:ブラボ、ジンチェンコ、フォーデン、ディアス
やはりシティは強かった。
優勝おめでとう。何やってるんだユナイテッド。
差は縮まっていなかった
試合を通じてレベルも高く締まった試合にはなっていました。それでも勝てたかもしれないという感想は抱けませんでした。
中盤に配置されたギュンドアン、シルバ、デ=ブライネを自由にさせすぎたせいで、スパーズのプレスを剥がしてはウイングにいい形でボールを入れることができてしまっていました。両ワイドのスターリング、サネを中心に押し込まれる展開が続いたスパーズの失点は時間の問題でした。
シティが凄いのはポゼッション100%でやっているようなイメージを持たれがちの中、カウンター型に切り替えることもできるし、シンプルな縦パス一本でゴールに迫ったりと様々な選択肢があること。そしてそれを試合の流れの中で選んで実行できること。トッテナムがボールを保持し、攻め立てる時間もあったけど、切れ味のあるカウンターを幾つか見せるという布石を経て、素早く帰陣したスパーズを見ると、後ろでボールを回して流れを引き寄せてくる。ゲームのコントロールの仕方が非常に巧みだなあと感じました。
前半の失点は遅攻でくると思わせておいたところでの裏へのロングパスでした。ちなみにサンチェスは試合を通じて不安定で、裏を取られたりボールタッチが乱れたり、普段は抜かれても追いつく身体能力でカバーできている部分がジェズスには通用せず、やられてしまいました。まあこれが伸び代なのかなと思うし、12月はサネに歯が立たなかったトリッピアーも悪くなかったことから成長のきっかけになることを期待しましょう。
シティとスパーズに大きな差があるなと感じたのは、シティの選手はエデルソンも含め全員がプレスに来る相手をかわせてしまう力があること。一人抜けるだけでうちの守備の陣形は崩れることになるし、プレスに行く選手に精神的なダメージを与えます。スパーズの選手だとトリッピアーやデイビスなんかは持ち運ぶ力がないので、すぐに前に蹴ってはシティに回収されてしまっていました。今日みたいな展開ならトップコンディションでないといえど、もう少し、ケインは下がってきて散らして欲しかったですね。前半ボールタッチ8回はひどすぎる。
フェルトンゲンとデンベレ
厳しいゲームの中、この二人は強烈な存在感を放っていました。つまりは守勢に回る時間が多かったことを意味しますが、中盤で何人に囲まれようとも簡単にはボールを失わないデンベレのキープをきっかけにスパーズは時間を作り出していました。試合によっては消えてしまうこともありますが、やはりデンベレは恐るべきミッドフィルダーです。
それから後半のフェルトンゲンのパフォーマンスは鬼気迫るものがありました。シティが縦パスを入れてくるところに勇気を持って飛び出してボールを入れさせない。そのまま攻撃のスイッチを入れる役割も担っていて、左後方は完全に封鎖できていました。シーズンを通じて良いパフォーマンスを見せてくれているフェルトンゲンがいれば数年安泰かもしれませんね。
2点目のPKはエリア外のファールだったり、やや不運な場面もありましたが、それでも勝敗にこだわりを見せた今日のシティのプレーの前には何度やっても勝てないのではないかと思ってしまうものがありました。来シーズンはもっと良い挑戦者になれるよう、残り5試合(+FAカップ)を有意義なものにしたいですね。
ちなみにアーセナルより上の順位が確定するまであと1勝です。