[PL]第5節 トッテナム・ホットスパー vs クリスタル・パレス

2019-2020 プレミアリーグ 第5節

Tottenham Hotspur 4 – 0 Crystal Palace

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:6勝3敗1分(勝率:60%)

得点
10分:ソン・フンミン(Spurs)
21分:パトリック・ファン=アーンホルト(OG)(Spurs)
23分:ソン・フンミン(Spurs)
42分:エリク・ラメラ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ケイン(85’モウラ)、ソン
MF エリクセン、ウィンクス(67’エンドンベレ)、シソコ、ラメラ
DF ローズ(76’デイビス)、フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ロリス
sub:ガッサニーガ、ワニャマ、ダイアー、アリ

クリスタル・パレス
FW タウンゼント(85’カマロサ)、アイェウ(71’ベンテケ)、ザハ
MF シュラップ、ミリボイェビッチ、クヤテ(76’マッカーシー)
DF アーンホルト、サコ、ケーヒル、ウォード
GK グアイタ
sub:ヘネシー、トムキンス、リーデヴァルト、マイアー

余裕を持っての勝利は久しぶり。
良いパフォーマンスでした。

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後方からのゲームメイク

好調パレスをホームに迎え、1ヶ月ぶりの勝利を目指します。スパーズは今季から多めに採用されている4-4-2をスタートから採用しました。人手不足の右サイドバックには戦力外とも報じられていたセルジュ・オーリエが今季初出場です。ここでダイアーが使われるようでは完全にオーリエの立場はなかったと思います。結果的に今日はこれが正解でした。

おそらくヴィラ戦やニューカッスル戦の試合をパレスは参考にしてきた。引いて守ればスパーズは攻め手をなくす。前線からの守備は完全に放棄して全員が引いていた。しかしちょっとそれも中途半端に見えました。確かにこちらのディフェンスラインのパス回しは放置して、4-5-1の形でブロックを作っていた。この4と5の間がいい距離感を作れずに、ソンが縦パスを引き出しては前を向ける場面が多々あった。ボールの取り所が定まっていないので、ただズルズルと下がるだけでした。

さらに今日はアルデルヴァイレルトが絶好調で、ロングボールを恐ろしく正確に放って攻撃のスイッチを入れていきます。先制したソンへのパスなんかは、受け手の動きに合わせたというよりもパスによってソンを走らせていた。アルデルヴァイレルトが自由にやれていたことが前半のいい攻撃のキーポイントでした。前線の4人もうまくポジションを入れ替えながらプレーできていた。これがいい時のスパーズの攻撃です。ケインに得点が生まれることはなかったけど、サイドに流れて起点を作りスペースを作り、攻撃陣の動きを流動的にさせていました。

そして今日はオーリエの日だった。オウンゴールの場面とソンの2点目と、印象に残る結果を残した。常に高い位置を取り、サイドに幅を作る。ボールが入ってからの期待感も他のサイドバックのライバルたちより高い。小さい割にヘディングも結構競り勝っていたし、やはり身体能力は一級品です。これを見せられるとまだまだKWPやフォイスでは物足りなく感じてしまう。まあこのくらいやれることは前からわかっていて、課題は安定感にあるんだけどね。その点でいうとデイビスはいつ出てきても安心するよほんと。

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ここから過密日程が始まる

前半に4点も入れば当然後半も期待してしまう。しかし結論から言えば後半は退屈でした。
散々だった前半から巻き返しを図るような具体的な対応策をパレスは見せて来なかった。相変わらずゆっくりと引いて、スパーズがボールを失うのも待っている。少しでもサポーターに報いてやるんだという気概はなかったようです。

ここから10月の1週目まで、毎週2試合ずつが組まれています。楽できる時にはしておくべき。そういう意味では若干省エネモードに切り替えた後半のスパーズの戦いは間違いではありませんでした。もちろんもう一点とって締めくくれば見ている側としては気持ちよかったのかも知れないけど。

いい攻撃を見せてくれたし、ちゃんと点も取れた。リーグ最少失点がウリのパレスにこれまで4試合で計上した失点数の倍くれてやったのは上出来です。攻撃面も良くなかったパレスの中でもやはりザハは別格でした。よくボールが集まるし、キープが本当にうまい。おそらくこの試合の被ファール数は1番だったんじゃないかな。この試合に苦言を呈する点を見つけるとすると、カードをもらいすぎたことでしょう。ウィンクス、ローズ、フェルトンゲン、エリクセン・・・すべてラメラの4点目が決まった後で、正直いってどれも必要のないものでした。

順位争いのライバルたちが仲良く躓いてくれたために一気に3位に浮上しました。今季大注目のノリッジがシティに黒星をつけてくれて、2位との勝ち点差も2ポイントしかない。リヴァプールは頭一つ抜けているけど、それ以下はまだ同じくらいの成績です。ここを定位置にさせてくれ。

2019-2020シーズン 試合結果一覧

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