[PL]第14節 トッテナム・ホットスパー vs ボーンマス

2019-2020 プレミアリーグ 第14節

Tottenham Hotspur 3 – 2 Bournemouth

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:10勝4敗3分(勝率:59%)

得点
21分:デレ・アリ(Spurs)
50分:デレ・アリ(Spurs)
69分:ムサ・シソコ(Spurs)
73分:ハリ・ウィルソン(Cherries)
96分:ハリー・ウィルソン(Cherries)

トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン(88’ロチェルソ)、エンドンベレ(74’モウラ)、アリ(79’エリクセン)、ダイアー、シソコ(94’ウィンクス)
DF フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ
GK ガッサニーガ
sub:ホワイトマン、ウォーカー=ピータース、ローズ、エリクセン

ボーンマス
FW C・ウィルソン、ソランケ
MF フレイザー(63’H・ウィルソン)、L・クック(74’ゴスリング)、レルマ、グルンフェルト
DF リコ、アケ、ステイシー、S・クック
GK ラムスデール
sub:ボルツ、シンプソン、メファン、キルケニー、サイディ

ウェストハム戦の再放送のようでしたが、
力強さは増していました。

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やや強豪の雰囲気

多忙につきプレビュー記事が間に合いませんでした。楽しみにしてくれていた方(いれば)すみません。

就任後3試合目にして、少しスタメンをいじってきました。フェルトンゲンを左サイドバックで起用し、ボランチにエンドンベレ、右ウイングはシソコです。デイビスの負傷により、しばらくはローズかと思いきや、ローズ、セセニョンのどちらもでもなくフェルトンゲンでした。たしかにこれは理にかなっている。攻撃時にはスリーバックになる今のやり方だと、守備力の高いフェルトンゲンの採用には納得です。というか、これまでアルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのコンビに若手がなかなか割って入れず、サンチェスの成長問題に悩まされていましたが、こんな解決策もあるんだなと驚かされました。しかしそうなると、ローズ、セセニョン、デイビスはどうなるんでしょうか。セセニョンはウイングなのかもしれませんが。

監督が変わっても、試合の入りが下手くそな部分はまだ解消されていません。10分くらいまでペースを握るのはボーンマス。つなぎは丁寧ですが、最後の局面は個人能力とクロスに頼りがちです。比較的ヒヤヒヤされられるミドルシュートを放たれていたことから、やはり中盤での守備の強度はまだ弱いらしい。守備力がウリのはずのダイアーはもっと頑張らないといけません。

しかし攻撃力を取り戻したスパーズは徐々にペースを握れるようになると、流れの関係ないところからアルデルヴァイレルトの高精度のロングパス一発で2得点を奪いました。パスのうまさもハイレベルですが、それを巧みにコントロールするソンとアリの技術力が素晴らしい。さらっとやっていますが恐ろしい技術ですよあれは。こういう力があるから苦しい試合でも展開ても勝ち切れてしまうチームが生まれる。特にアリはモウリーニョ就任以降、点がまた取れるようになっただけではなく、チャンスメイクの上でも重要な存在感を示しています。負傷からしばらく調子が上がらず、コンディショニングの面が問題視されていた時期もありましたが、これはもう完全復活と言っていいと思います。

そして3点目は長くパスをつないでしっかり崩しての得点でした。しかも得点者はムサ・シソコ。流石にスパーズ初ゴールではないと思われますが、一つ前の得点の記憶は全くありません。ウイングで起用されるようになってから、やや不安だった部分なのに、点を取れることを証明しました。モウラに比べると球離れがよく、オーバーラップしてくるオーリエなんかをシンプルに使うので、周りはやりやすいかもしれません。モウラも悪くないですし、シソコも結果を出した。いい傾向ですね。さらにシソコは後半の途中からボランチでもプレーしていました。モウリーニョもここで使う気がないわけではなさそうです。新体制でも貴重な存在だということか。

終盤に結局2失点して、前節と同じ課題は残りましたが、変わっていた部分もある。それはただただサンドバックになっていたわけではないということ。3点をとってなお、追加点を奪いにいく姿勢を続けていたし、取れてもおかしくはなかった。この半年ほどはリードしてからの試合の進め方がうまくいかず、徐々に押し込まれて全く前に出て行けなくなってしまうことが多々ありました。最後までプレスをかけて主導権を握りに行けること。苦しい試合展開でも点を取れる一発の武器があること。タイトルを狙う強豪クラブには共通して持っている能力です。その片鱗がやや見えた試合だった気がしています。

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次の目標はクリーンシート

ずっと試合内容が酷かったためにそれどころではなく、実況の方が言うまで気にしてもいなかったのですが、なんと今期のプレミアでクリーンシートを達成した試合は4-0で勝ったパレス戦だけだそうです。その前は4月23日の33節ハダースフィールド戦です。2年前くらいはプレミア屈指の堅守のチームだったはずなのですが、いつの間にこんなことに。加えて実は連勝も今季初です。これも半年以上できていなかったことでした。

見ているだけなら綺麗な3-0のゲームよりも、派手な3-2や4-3の方が面白い試合ではありますが、シーズンを通して応援している我々からすれば、気持ちよく無失点で抑えるゲームを見たいところ。今は得点力が爆発しているので問題になっていませんが、モウリーニョ就任後毎試合2失点しています。まあ彼は守備の構築には長けた監督ですので、時間がたつほどに修正されていくと信じましょう。

とりあえず今は白星を重ねられるチームに戻ってきたことで満足しています。まあここまでの3試合は中位のクラブばかりだったので、次が一つの試金石になるでしょう。いや、ユナイテッドも順位はさして変わらないんですけどね。

2019-2020シーズン 試合結果一覧

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