良いところなしのスパーズと監督を変えたチェルシーのロンドンダービーだ。
基本に立ち返ろうよ
シーズン2度目の連敗は再びリヴァプール戦からだった。前回はウルブズに引き分けることで連敗は止めたが、今回はこのタイミングでチェルシーと当たる。立て直すための時間はないまま、7位と8位のロンドンダービーが始まる。
チェルシーは25日、フランク・ランパード監督を解任した。試合内容まではわからないが、年末年始にやや結果が出なくなったものの、カップ戦に勝った翌日に解任されたというのは珍しい。後任はマウリシオ・ポチェッティーノにPSGの監督の座を譲ったばかりのトーマス・トゥヘルだ。彼にとっては初めてのプレミアリーグ挑戦だそうな。
最近多かったクラブレジェンドの監督の中でも一番クビにならない気がしていたのに早かった。いっときのスールシャールや今のアルテタの方がよっぽど人気はなさそうなのに。まあ元々チェルシーのオーナー、アブラモビッチは我慢の袋の小さい方だから、それにしては長かった方かもしれない。今年の夏にはお金を使ってそれなりに選手も集めていたから、この戦績には納得がいかないんだろう。
戦力と試合内容の比を計れば、プレミアでワーストなのがおそらく僕ら。隣のゴタゴタに目を奪われている場合じゃない。驚くことにスパーズはまだプレミアで2番目に失点が少ないチームだが、「堅守がウリのスパーズ」なんて紹介されるのは違和感があるくらい、守備の安定感がなくなってきた。でも堅守のチームと見なされるのは無理がないくらい、今は攻撃に褒めるところがないのも事実だ。かなしい。
ケインは戻ってこないし、他に創造性のある選手と言える、ロチェルソやアリも不在だ。エンドンベレの魔法に頼るのも限界があるし、そもそも誰か一人のプレーで変えられるほどの状況じゃないと思ってる。
誰かが攻撃を組み立ててくれるのを待っている選手ばっかりで、自分の得点にはこだわらずにチームのために走れる選手が少ない。でも連動した攻撃なんて、今日明日で出来ることではないから、まずは基本に立ち返ってほしい。
・攻守の切り替えを早くすること。
・球際で負けないこと。
・全体のバランスを意識すること。
ここら辺はすぐにでも出来る。こうしたハードワークこそが、数年前からのスパーズ躍進の大きな理由だったはずなのに、あの頃は足りないと負けの言い訳にしていた経験が身につくとともに、失われてしまったものだ。チームとしても個人としても結果が出たことで、謙虚さが失われてしまったのだと思っている。
3-4-3で行くべきか、4-2-3-1で行くべきかは大きな問題じゃない。今は自分のターンじゃないとサボる選手がいなければ、フォーメーションが何であれ良い戦いはできるはず。
キックオフは日本時間29:00です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ソン、ヴィニシウス、ベルフワイン
MF ホイビュア、エンドンベレ、シソコ
DF デイビス、ダイアー、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ロリス
チェルシー:予想フォーメーション
FW ヴェルナー、エイブラハム、オドイ
MF コヴァチッチ、カンテ、マウント
DF チルウェル、シウヴァ、リュディガー、アスピリクエタ
GK メンディ
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