[PL]第28節 アーセナル vs トッテナム・ホットスパー

2020-2021 プレミアリーグ 第28節

Arsenal 2 – 1 Tottenham Hotspur

Stadium:エミレーツ・スタジアム

得点
33分:エリク・ラメラ(Spurs)
44分:マルティン・ウーデゴーア(Gunners)
54分:アレクサンドル・ラカゼット(Gunners)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(19’ラメラ)、ケイン、ベイル(57’シソコ)
MF ホイビュア、モウラ、エンドンベレ(62’アリ)
DF レギロン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、ドハーティ
GK ロリス
sub:ハート、ダイアー、デイビス、オーリエ、ウィンクス、ヴィニシウス

アーセナル
FW ラカゼット(88’エルネニー)
MF スミスロウ(77’ウィリアン)、ジャカ、ウーデゴーア、トーマス、サカ(46’ぺぺ)
DF ティアニー、ガブリエウ、ルイス、ソアレス
GK レノ
sub:ライアン、ホールディング、チェンバース、ペジェリン、セバージョス、オーバメヤン

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歴史に残るスーパーゴールも・・・

 「プレミアリーグでおそらく最大のダービーマッチ、ノース・ロンドン・ダービーです!」と実況の下田さんに華々しく紹介いただくには、もう5つはお互いに上の順位にいたいところ。スパーズがシーズンダブルを食らわせれば、それはプレミア元年以来のことだそう。今回はお預けです。

 ここのところ攻撃陣が好調で、その勢いのままに行きたいところだが、何も考えずにフルハムやパレスのように扱うのは違う。気合いの入るダービーだということは考えていくべきだ。そんな意識は頭にあり、慎重な入りだった。

 これがシーズン序盤なら集中した守備からカウンター一閃を狙うところだが、守備から入るというには甘すぎた。一見するとあえて持たせるいつものモウリーニョだが、想定よりはるかにやられていた。

 ベイルを攻め残りさせているその右サイドを徹底して狙われた。若干20歳のエミール・スミス・ロウの巧みなポジショニングを捕まえ切れず、ドハーティがいいようにやられてしまった。トップ下にいたウーデゴーアも自由に動き、スミスロウが次々にチャンスを作ってくる。あまりにも修正できないままに前半を終えてしまった。

 そんな中悲劇は19分、とても珍しいソンの負傷だ。いつものようにアルデルヴァイレルトのロングフィードにスプリントすると、ハムストリングを押さえて止まってしまった。この手の筋肉系の負傷は長引くし、クセになる。怪我の少ないソンがここで離脱。今日に限らず痛すぎる。この交代がなければ後半の頭にドハーティoutオーリエinにしたかったところ。

 しかし代わりに入ったラメラが魅せた。ベイル得意のサイドチェンジをレギロンがダイレクトに折り返し、モウラが落とすと3人くらいは目の前にDFが立っているところに、衝撃のラボーナシュートをラメラが決めた。下田さんの言うように「この試合の勝敗に関わらず、歴史に残るゴール」だった。頭を抱えていたレギロンの気持ちはよくわかる。僕も家でそうしてた。

 前半のスパーズのシュートはこれだけ。守りながら狙い通りのカウンターというのはほぼなく、ボールを持ってもアーセナルにハイプレスに苦しみロクに前にボールを運べないでいた。先制したのが嘘のような試合展開だったのは事実だ。

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 後半になってもスパーズのプレー強度は上がらず、順当に失点した。PKを与えてしまったサンチェスを責める気にはさらさらならない。他の場面では奮闘していたし、他のDFならそもそも追いつけてもいないだろうから。

 反撃の糸口も見つからないままに、ラメラが退場した。途中から入ってラボーナで決めて2枚目のイエローで退場。だいたい半分しか出ていないのに主役になるなんて欲張りな男だよ。皮肉なことにスパーズの最も躍動していたのはラメラ退場後の時間だった。

 交代枠も使い切り、なんとかしなければという責任感が選手たちのスイッチを入れた。モウラの単独突破を中心に急激にギアを上げた。アルテタがビビってプレスを控えたおかげで10人のスパーズがなぜか波状攻撃を仕掛けるようになる。ケインのフリーキックがポストに当たったのは惜しかったが、それを言えばアーセナルも2つはポストに当てていたので言い訳にもなるまい。

 敗因はまたしても、ミスを恐れて逃げる姿勢だろう。アーセナルがハイプレスをかけてくると、それを打開することはほぼ出来なかった。少し前に送ってもすぐに後ろに返ってくる。んで結局行き詰まってどうしようもないロングキックになってしまう。

 ゴールを奪ったあの唯一のシーンにみんな学ぶべきだった。ラメラの妙技が注目されるが、あのゴールの最大の功労者は勇気を持ってドリブルを開始したルーカス・モウラだった。ビルドアップがまるで成り立たない中で、後ろ向きでボールを受けながら強引なドリブルを開始して、倒されても諦めずに前に進んだことでチャンスが生まれた。今日はエンドンベレのドリブルが不発で裏狙いのソンもいなくなった中で、モウラのドリブルが唯一の希望になってしまっていた。

 結果の出ない時期の原因だった「勇気」をようやく取り戻してきたはずなのに、最悪なことにアーセナルの前にそれをまたなくし、加えてソンまでも失った。ケインとソンに頼りきりだった序盤とは違い、依存度は減っているけれど、さあ誰が奮起してくれるのだろうか。

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