[CL]GS第1節 トッテナム・ホットスパー vs オリンピック・マルセイユ

2022-2023 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第1節

Tottenham Hotspur 2 – 0 Olympique de Marseille 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:61勝22敗7分(勝率:68%)  

得点
76分:リシャルリソン(Spurs)
81分:リシャルリソン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(86’ドハーティ)、ケイン、リシャルリソン
MF ペリシッチ、ホイビュア、ベンタンクール(86’ビスマ)、エメルソン(61’クルゼフスキ)
DF ラングレ(73’デイビス)、ダイアー、ロメロ(73’タンガンガ)
GK ロリス
sub:フォースター、スペンス、スキップ、サール、ヒル

オリンピック・マルセイユ
FW スアレス(70’アリ)
MF グエンドゥジ、ロニエ、ジェルソン(50’バレルディ)、ペレトゥ(87’ウンデル)
DF タバレス、ジゴ(87’ゲイエ)、バイリー、ムベンバ、クラウス(70’コラシナツ)
GK ロペス
sub:シモン、ブランコ、カボレ、パイエ

フットボーラー夢の舞台

 ただいま。3年振りに帰ってこられて嬉しいよ。ここにいられることは当たり前じゃないんだなあと痛感することになった2年間でした。自分たちが出ていなくても決勝なんかは見ていたけど、やっぱりトッテナム・ホットスパースタジアムに鳴り響くチャンピオンズリーグアンセムは一味違うね。

 グループD最初の相手はオリンピック・マルセイユ。昨年はパリに次ぐ2位でフィニッシュ。今年もここまで2位と好調を維持している。ポルトガルで8位のスポルティングとドイツで10位のフランクフルトに比べると、このグループ最大のライバルはマルセイユかもしれない。

 そんなマルセイユ。なんか知っている選手が多い。ただ有名と言うよりも馴染みのある選手ばかりだ。元スパーズのパウ・ロペスを筆頭に、アーセナルからグエンドゥジ、タバレス、コラシナツ。ユナイテッドからバイリーがいてパイェとウンデルもプレミアにいたことがある。アーセナル勢には90分間ブーイングが降り注いでいた。

 連戦な上に次がシティ戦の予定だったので、もう少しメンバーを入れ替えるかと思ったら、変更はセセニョンからペリシッチのみ。ここは経験値を重視した交代だと思うので実質現状のベストメンバー。手堅いメンバー選考になった。

 疲労の影響がありかなしか、省エネの前半になった。ボールを持てなかったのか持たなかったのかはわからないが、いずれにせよボールはマルセイユ。ポジティブに解釈すると、シティ戦の展開も頭に入ってのロングカウンター狙いだったのかも。どうしても繋ぎたくて上手くいっていないわけではないように見えた。

 スパーズのカウンター狙いは明確だったので、それを警戒してマルセイユも無理をしない。従ってボールは持つが踏み込めないマルセイユと、対策されているがゆえに効果的なカウンターを打ち出せないスパーズとで膠着した試合になった。どちらも悪くないし良くない。このままいけば退屈なスコアレスに終わる可能性もありそうな前半だった。

 試合のバランスを崩したのが、今日も得点はないが良い動きをしていたソンのスピードだ。いつも通りケインのスルーパスに抜け出して圧倒的なスピードでディフェンスをパニックに陥らせ、決定機阻止の一発退場に追い込んだ。やや得点がなくて焦っている今のソンなら、得意の1対1でも外していたんじゃないかと思うけどね。ま、ビックチャンスだったことは間違い無いけど。

 これで試合の流れは一変した。割り切って守りに入ったマルセイユ。両ウイングバックをペリシッチ、クルゼフスキにして事実上の5トップでこじ開けにかかるスパーズ。苦手な引いた相手を崩す展開だが、これまでと違った結果になったのは新加入の熱い男。

 今までは連携で崩すかカウンターを狙うかが得点のほとんどで、クロスを放ってヘディングで決めるという場面はあまりなかった。競り合いに強いFWはケインくらいだったから。しかし今年はリシャルリソンがいる。ターゲットが2人になることで相手は途端に守りにくくなった。今日の2点も何人かクロスに飛び込んでいるうちの後方に位置取ったリシャルリソンの得点だった。

 このゴールがトッテナムでのデビューゴールであり、自身が夢だと公言していたチャンピオンズリーグでの初ゴールになった。試合後にはスタンドにいた家族の元に向かい、親父と抱擁し号泣していた姿を見て心を掴まれないスパーズサポーターはいない。こんなに最高の選手だなんて敵だった時は思わなかったぜ。今までで一番愛されるのが早い。少なくとも僕はもう虜です。リシャルリソン万歳。

 いいスタートが切れてよかったと思う。6節はあるができることなら最後の方は突破が決まった状態で迎えたい。過密日程の中で明確にターンオーバーができる試合が欲しい。噂によるとコンテはその辺は少し苦手らしいから。

 先ほど発表になったばかりだけど、エリザベス女王の崩御を受けてシティ戦は延期になった。それがチームにとってどうかという話はやめておこう。日本にいるとどんな感覚の話なのが実感はないが、リーグにならいクラブにならい哀悼を捧げます。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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