[CL]GS第6節 オリンピック・マルセイユ vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第6節

Olympique de Marseille  1 – 2 Tottenham Hotspur 

Stadium:スタッド・ヴェロドローム

得点
45+2分:シャンセル・ムベンバ(Phocéens)
54分:クレマン・ラングレ(Spurs)
90+5分:ピエール・エミール・ホイビュア(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(29’ビスマ)、ケイン、モウラ(93’ヒル)
MF ペリシッチ、ホイビュア、ベンタンクール(84’スキップ)、セセニョン(46’エメルソン)
DF デイビス、ラングレ、ダイアー
GK ロリス
sub:フォースター、オースティン、タンガンガ、サンチェス、スペンス、ドハーティ、ホワイト、サール

マルセイユ
FW アリ、サンチェス
MF タバレス、ベレトゥ(74’カボレ)、ゲンドゥージ、ロニエ(83’スアレス)、クラウス(74’ウンデル)
DF バレルディ、バイリー(10’ジゴ(74’コラシナツ))、ムベンバ
GK ロペス
sub:エンギャバンドゥアンブ、ブランコ、ジェルソン、パイエ

目指せエンターテインメントスタイル

 グループステージで唯一かな?最終節まで全てのチームに突破の可能性が残っている面白いグループになってしまった。スパーズは引き分け以上でよくてマルセイユは勝利が必須だ。こうした心理的な駆け引きが生まれがちなシチュエーションで完勝することはまずない。

 今日の先発はある程度各ポジションの序列が見えてくるものだった。ロメロ不在の時の右センターバックはサンチェスでもタンガンガでもなくてダイアー。ボーンマス戦で目処が立っての採用だが、こうなるとサンチェスとタンガンガの低評価がより目立つ。タンガンガなんて出番をもらえる可能性はあるんだろうか。

 それから右に3人もいて激戦区のはずのウイングバックはなんと誰も採用されず、本職左のセセニョンが入った。ドハーティが評価を戻したように見えたのは幻だったようで、慣れないセセニョンにも負けている。

 ウイングバック候補生5人のうち、比較的攻撃的な2人を先発に選んだ理由が全く見えてこない最悪の前半を過ごすことになる。何度も何度も反省の弁だけ聞いては改善されないいつもと同じ問題点だ。引き分けでも良い、が頭にあったせいなのかはわからないが、ボールを奪う気の無いドン引き消極的サッカーでサンドバックになった。こりゃ絶対に失点するだろと誰もが思い、期待に答えて先制点を献上した。

 ただスパーズサポーターは慣れたもので、イライラはするもここから頑張ることを知っている。予想通り後半から前に出る展開にはなったけど、このお決まりの流れって必要なのかな?省エネしているのかサポーターを楽しませたいのかは知らないけど、別に求めていないよ疲れるから。

 前から奪いにいく姿勢というよりも最終ラインを高く保っていることが前後半の違いだと思う。前半くらい引いてしまうとボールをとっても運べない。同点ゴールを奪ってからまた下がるのかなと思ったけど、高さを維持して戦えていたのは良かったね。逆転ゴールの前にもちゃんと決定機は作れていた。

 ここからは選手の話。まずは良かったイヴァン・ペリシッチ。真っ先に浮かぶのは今日も高精度だった左足。いまだに利き足がどっちなのか知らないけど、フリーキックでも美しい軌道のボールを蹴ってくれた。合わせたラングレも初ゴールおめでとうだが、ペリシッチのキックの質が最高級だった。そして今日は守備面でも違いを見せていた。特に後半にマルセイユが勝ち越し点を必要とする展開の中で、ペリシッチサイドの攻撃はほぼシャットアウトしていた。シュートブロックをして雄叫びを上げた場面もあり、守備でもレベルの高さを見せつけていた。年齢なんて感じさせない。

 良くなかったのはルーカス・モウラ。ソンの負傷で途中からツートップになりいつもより攻撃で何かする必要に迫られたはずだが、どうもキレがない。いつも通りのアリバイ守備とパスの下手さは変わっておらず、それでも時々見せる理不尽なドリブルで会場を沸かせるからそれなりに愛されているはずなのに、ドリブルの輝きが鈍く見えた。なんか重い、遅い、だから抜けない。裏に抜けるパスをもらっても加速しきれずに奪われる場面が目立ったように思う。負傷明けでコンディションが戻っていないのかもしれないが、今のままでは何に期待したら良いかわからない選手になってしまっている。

 ついに恐れていたソンの負傷により、攻撃のカードがケイン、モウラ、ヒルだけになってしまった。ケインは明らかに狙われていくだろうから、モウラとヒルには点をとってもらわないといけない。負傷者が多くてチーム状況が苦しい。ソンクルゼフスキ、リシャルリソンに加え、ロメロとベンタンクールも怪しい。Wカップ中断までにあと3試合あるが、戻ってくる選手はいるだろうか。少なくともソンは難しそうだ。残っている選手で踏ん張るしかない。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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