[PL]第34節 リヴァプール vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 プレミアリーグ 第34節

Liverpool 4 – 3 Tottenham Hotspur 

Stadium:アンフィールド  

得点
 3分:カーティス・ジョーンズ(Reds)
 5分:ルイス・ディアス(Reds)
15分:モハメド・サラー(Reds)
40分:ハリー・ケイン(Spurs)
77分:ソン・フンミン(Spurs)
90+3分:リシャルリソン(Spurs)
90+4分:ディオゴ・ジョタ(Reds)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、クルゼフスキ(66’サール)
MF ペリシッチ(90’ダンジュマ)、ホイビュア、スキップ(84’リシャルリソン)、ポロ(90’モウラ)
DF デイビス、ダイアー、ロメロ
GK フォースター
sub:オースティン、サンチェス、ラングレ、タンガンガ、ディヴァイン

リヴァプール
FW ディアス(63’ジョタ)、ガクポ(73’ヌニェス)、サラー
MF ジョーンズ(86’ミルナー)、ファビーニョ、エリオット(63’ヘンダーソン)
DF ロバートソン、ファンダイク、コナテ、アーノルド
GK アリソン
sub:ケレハー、ゴメス、ツィミカス、マティプ、カルバーリョ

怒りが湧くだけマシってやつ?

 コンテが解任になってから4月は5試合を戦って、わずかブライトン戦の1勝しかあげられていない。そして今日さらに増えて6試合で1勝という成績になった。この成績は降格争いをしているクラブたちとそう変わらないんじゃないかな。少なくとも得点は一番入っているんじゃない?11得点17失点だってよ。

 悪夢のニューカッスル戦の再放送かと思うような立ち上がりになった。再びなった、という表現は適切でないほどに最近はこんなのばっかりだ。好き放題にパスを回され、スパーズの選手たちは右往左往しているばかり。およそ天下のプレミアリーグのチームとは思えないお粗末な守備だった。

 気合がどうとか、個々のミスとかそういった話ではもはやない。どこまで引き込んでどう奪うのかという決まり事がないので誰もボールにチャレンジできず、人数はいるのに簡単に崩されてしまう。今回は3失点で済んだがニューカッスル戦の時と同様に、誰も何をすれば良いかわかっていない。これはもう一朝一夕で解決するような問題ではないんだろう。

 思うに、長いことロングカウンターに頼りすぎた副作用なんじゃないかなこれは。能動的にゲームに入れないのは、まずは相手の攻撃を受け止めることから試合を作っていこうというスタンスが根付きすぎているせいなんじゃないだろうか。試合の立ち上がりが悪くなかった試合はあったかもしれないが、良かった試合は思い出せないもんね。

 主に後半の話になるが、ユナイテッド戦に続いて攻撃面はよくなっている。2年前もメイソンに代わって攻撃が面白くなった覚えがあるから、これは監督交代の効果と言えそうだ。ソンが得意なプレーに集中している効果でペリシッチも動きがいい。多少不安定ではあるものの後方からのビルドアップも何とか繋いで前に進めるようになった。クルゼフスキの個人技か、ペリシッチの遠くからのクロスしか戦術のなかったコンテ時代よりは見ていて面白い。守備が犠牲になりすぎてはいるけど。

 3失点した時にはもう帰路につき始めていた現地サポーターと同じように、遠くから観戦している我々も、冷めた目で画面を見つめていた。流石に追いつくとは想像していなかった。最後までアウェーの地で声を出し続けていたサポーターには敬服する。その後押しに意味がなかったわけがない。

 ソンとロメロで3度のポスト、クルゼフスキとソンのシュートがアリソンとファン・ダイクのファインプレーで防がれたことを加えて、かなり良い攻撃ができていた。あんな立ち上がりをしていながら、十分勝ってもおかしくない試合だった。なかなか結果は出なかったが、ソンが決め、リシャルリソンがついに初ゴールをかつてのライバルに食らわせた時には最高潮のムードだった。で、ルーカス・モウラよ。

 この感情はね、紛れもなく怒りだよね。これが若手選手のプレーならまだ擁護のしようもある。しかし今シーズン限りでの退団の決まっている、在籍6年目の30歳なら話は別だ。しかも前回の途中出場では出るや否や退場して試合をぶち壊し、今回は6年間で味方にはついぞ見せることのなかった綺麗なアシストときた。どうせ途中から出てきて点を取ってきた実績もないのだから、残り4試合ではどんな展開でも必要ない。他にいないセンターバックと違い、FW陣は今は足りているので。

 失ったのは1ポイントだし、別に残りの試合で順位を上げられるとも思えないので勝敗はさておき、攻撃面だけでもよくなって来たのは喜ばしいことだと思う。次は守備を多少なりとも安定させられれば、大崩壊はここまでで食い止められそうだ。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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