[PL]第8節 ルートン・タウン vs トッテナム・ホットスパー

2023-2024 プレミアリーグ 第8節

Luton Town  0 – 1 Tottenham Hotspur 

Stadium:エミレーツ・スタジアム

得点
52分:ミッキー・ファン・デ・フェン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW リシャルリソン(46’ホイビュア)、ソン (75’エメルソン)、クルゼフスキ(92’ベリス)
MF マディソン(75’スキップ)、ビスマ、サール
DF ウドギ(82’デイビス)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:フォースター、ダイアー、ロチェルソ、ヒル

ルートン・タウン
FW オグベネ、モリス、アデバヨ(67’チョン)
MF ドーティ、ナカンバ、ムバンズ(67’ウッドロウ)、ブラウン(67’ベリー)
DF アンデルセン(59’メンジ)、ロッキャー(81’バークリー)、バーク
GK カミンスキ
sub:クルル、カボレ、ジョンソン、ジャイルズ

らしい展開、らしくない結果

 連敗もありえた連戦を1勝1分で終え、怖いくらいに順調なシーズンは続く。代表ウィークをこのまま迎えたい8節の相手は昇格組のルートン・タウン。プレミアリーグが創立されて30年ほど経って、初めて上がってきたクラブだ。住宅街の中にある古き良きイングランドの風情のあるスタジアムで、カメラの位置が低くてちょっと見にくかった。慣れの問題だとは思うけど。

 変える必要がないのでスタメンはそのまま。ロチェルソとブライアンヒルがベンチに帰ってきた。特にヒルには期待しないわけにいかない。ペリシッチとソロモンが当分いないので、活躍してもらわないと困るぜ。

 立ち上がり10分で、これはボーンマス戦のようなゴールラッシュな展開になると誰もが思った。リシャルリソンが2回とポロが1回、立て続けに決定機を迎えた。少なくともリシャルリソンは決めないとね。君はストライカーという役割なんだから。たぶん楽ができそうだという空気感は選手たちも感じていた。そりゃあリヴァプールやアーセナルと戦う時と同じテンションではやれないだろうが、緩さが随所に感じられた。

 後ろがボールの出しどころがなくて困っているのに、前線の動きが単発で運べなくなっていたり、奪われた後の切り替えと守備への戻りが遅かったり。全体的にそんな雰囲気だから、ボールは握っているのに効果的な攻撃は少なかったように思う。そしてビスマ、やってくれた。

 1枚目のカードはチームのためにもらったものだから仕方ない。ほぼ毎試合カードをもらっているのは気になるけど、それはこの攻撃的なシステム上、どうしても負荷になってしまう部分なのかもしれない。いや、抗議でもらったりもしてたか。そして2枚目はシミュレーション。久しぶりにダイブでカードをもらうシーンを見たよ。これは誰かにちゃんと怒られた方がいい。あまりにも軽率だった。おかげで苦しい試合になった。

 後半の展開を見てみんな思ったと思う。10人で強いなんてリヴァプールは恐ろしいチームだと。コーナーキックから上手に点は取れたが、他の場面では1人少ないダメージを確実に受けていた。試合の主導権はルートンに渡り、このまま逃げ切れるかどうかという展開に変わる。追加点の可能性はなさそうだった。それをポステコグルーも感じて守り切ることを選択した。

 ソンとマディソンを下げたあとは、5-3-1に並びを変えて耐える時間になった。これを凌げたのはもちろんみんなの頑張りだが、とりわけクルゼフスキが素晴らしかった。誰もサポートが来ないのに走ってボールを受けては巧みにキープして時計の針を進める。この作業は気持ち的に相当きつい。どうせ数秒後には奪われるだけで、相手のゴールに向かうことはできそうにないのに体を張らないと行けないのだから。

 限界まで頑張ってもらって、最後の数分はベリスに託したわけだが、そのベリスも同じ役割で奮闘していたのは新しい発見だった。前節はデビューしただけでボールタッチがあったかも怪しいくらいだったけど、今日はロングボールを納めてキープする仕事を懸命にこなしていた。短い時間ながらいい仕事をした。あと気になったのは、スリーバックに選ばれたのはダイアーではなくエメルソンだったこと。異論は別にないんだけど、ダイアーにとっては悲しい瞬間だっただろうな。

 今日勝ち切れたのはもう一つ要因がある。こんなこと言って申し訳ない。ルートンの選手たちの技術的なミスが多すぎた。プレミアでこれを感じるのは珍しいが、単純なトラップミスやキックミスが多く、これでは残留は難しいだろうね。

 そんな相手との対戦も、余裕をもった展開に出来ないのが愛すべきスパーズであり、いつもなら追いつかれたり0-1で負けたりするところを、退場者を出しながら勝ち切ったのは僕らの知らないスパーズだった。シティが5年ぶりという連敗を喫したことにより、インターナショナルウィークの中断を、なんと無敗かつ首位で迎えることになった。もしかしたら夢かもしれないから、頬はつねらない方が良いよ。

2023-2024シーズン 試合結果一覧

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