2024 プレシーズンマッチ
Bayern München 2 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:ソウルワールドカップ競技場
得点
4分:ガブリエル・ヴィドヴィッチ(Bayern)
56分:レオン・ゴレツカ(Bayern)
66分:ペドロ・ポロ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(→ヴェルナー)、クルゼフスキ(→ランクシャー)、ジョンソン(→ムーア)
MF マディソン(→ペリヴァル)、グレイ(→ビスマ)、サール(→ディヴァイン)
DF スペンス(→ドンリー)、デイビス(→スキップ)、ドラグシン(→エメルソン)、ポロ(→アボット)
GK ヴィカーリオ(→オースティン)
sub:ホワイトマン、ガンター、ホール、ソロモン、ベリス、スカーレット
不安なくらいが良い?
韓国選抜と対戦した時の試合は見られなかったので飛ばします。続けてソウルで開催されたバイエルンとの試合はYoutubeで配信されていたので見ました。簡単に感想でも。
去年のハリー・ケインの移籍に関する契約の中に含まれていたと言われるこのプレシーズンのバイエルンとの2連戦は開幕前の力試しとしては貴重だ。ハーツ戦と神戸戦は見たが、チームとしてどうこうというよりも個々の力量の違いで差が出てしまうので良く出来ている様に見えてしまう。バイエルンは主力組はまだ休暇中で控えメンバー中心だったと思うが、だいぶ苦しい戦いになってしまった。
まず相変わらずビルドアップが厳しい。前から来られるとすぐに詰まってしまう。ロメロがいればビスマがいればというのもわかるが、それにしても彼らの能力頼みのビルドアップでは限界が来てしまうと思うのだ。今日はグレイがアンカーに入って難しそうにプレーしていたが、あんな明らかに狙われるポジションでボールを受けて個人能力でなんとか打開しろというのはリスキーすぎる。そのビスマも後半出てきてはボールロストが多かったし、今のやり方では再現性のある運びは難しいと思うのだけど・・・
それから最近試しているCFクルゼフスキについて。ソンはサイドで使いたいという意図と、ウイングは縦に仕掛けて欲しいという思惑から浮いてしまったクルゼフスキを中央で起用する試みだ。うーんこれもオプションとしては悪くないと思うのだけど、クルゼフスキはそもそもシュートに対する意識というか貪欲さが希薄なので、CFに置くと遅かれ早かれキープしてパスをするだけの選手だとバレて行き詰まると思うんだよな。ポステコグルーのやり方だとクルゼフスキの最適ポジションがどこなのかわからなくなってきたのが最近の悩みかもしれない。
あとは戦力過多なポジションの序列がわかってきた。左ウイングはソンとヴェルナーが優勢で、ソロモンが出遅れている。若手CF勢はランクシャーだけがチャンスをもらえている現状だが、リシャルリソンが怪我から戻ってきたらその枠さえなくなる。個人的には3人目として若手を一人トップチームに置いておくべきだとは思っている。あとは便利屋と化しているスキップは今季どうするのだろうか。サール、ペリヴァル、グレイがいるためにゆっくり育てられる若い選手扱いではなくなるので、よほどのプレーを見せないと1年間のほとんどをスタンドから眺めることになってしまいそう。
ポロが一矢報いたおかげでスコアは1点差だったが、内容ではかなり負けていた。また今週末にも戦えるから対策考えてトライアンドエラーできるのはありがたいね。バイエルン戦がなければ緩い感じのままシーズンに入ったかもしれないけれど、こうやって負け試合で通用しない部分が出てくることで良い緊張感を持って開幕までの準備ができるという面があるから、今は楽観も悲観もせずに見ていたい。