2024-2025 プレミアリーグ 第5節
Tottenham Hotspur 3 – 1 Brentford
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:88勝36敗10分(勝率:66%)
得点
1分:ブライアン・エンベウモ(Bees)
8分:ドミニク・ソランケ(Spurs)
28分:ブレナン・ジョンソン(Spurs)
85分:ジェームズ・マディソン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ソランケ(88’ムーア)、ジョンソン(70’サール)
MF マディソン(88’ペリヴァル)、ベンタンクール(63’ビスマ)、クルゼフスキ
DF ウドギ、ファンデフェン、ロメロ、ポロ(88’グレイ)
GK ヴィカーリオ
sub:フォースター、ドラグシン、スペンス、ヴェルナー
ブレントフォード
FW エンベウモ、カルバーリョ(88’トレビット)
MF ダムスゴーア(79’コナク)、ヤネルト、ヤルモリュク(63’シャーデ)
DF ルイスポッター、コリンズ、ピノック、ファンデンベルフ、アイェル(79’ラスムッセン)
GK フレッケン
sub:バルディマルソン、ミー、メゴマ、ジス、ヨーガン
ビールを口に運ぶ暇もないような展開
リーグは連敗中、カラバオカップでお口直しをしてここから立て直しを図ります。4試合終わった段階とはいえ13位はまずい。そんなことを考えながら試合を始めるとわずか24秒で失点した。エンベウモのボレーは彼を讃えるべき見事なものだったし、もう一つの失点くらいでは動じなくなりました。
時間はたっぷりあるのだからといつも通り試合に入り、ミスをついて早めに同点にできたのは良かったね。スパーズはリシャルリソンとオドベールが離脱中だが、ブレントフォードは8人ほどがいない状況らしい。同情するよ。そりゃ連携ミスが相次ぐわけだ。
対スパーズの対策として王道になりつつあるのが、ロメロとファンデフェンにプレスをかけてビルドアップのミスを誘うハイプレスと、それを抜けられたら最終ラインを下げて引きこもるローブロックだ。特に最近はローブロックに苦しんでいる。ボールを持てていても引いた相手を崩せなくて決定機さえ作れない。しかし今日のブレントフォードはどちらでもないように見えた。あくまで気持ちは真っ向勝負。攻撃は後ろから繋いでカウンターにこだわっているわけではないし、守備も高すぎず低すぎないミドルプレス。なので適度に裏のスペースがあり、スパーズとしてはやりやすかった。
スコアこそ3-1だったものの、それ以上にチャンスはあったしチャンスを作られてもいた。第三者が見れば面白い試合だっただろうが、当事者からするとヒヤヒヤものだ。3点取れたもののゴール全てがカウンターだったことは手放しに喜べない理由だね。押し込んで押し切ってゴールを奪うことは出来なかった。きっとこれはシーズン中ずっとついてくる課題なんだろう。
ちょいと選手に目を向けると、今日のマディソンは凄かった。特にボールをもらう時のトラップ一つで局面を変えてしまうプレーが光っていた。このレベルがマディソンに期待しているものだが、これが続くとまたマディソン頼みのチームになってしまうので他の選手も続いてほしい。
それからベンタンクールも良かったね。アンカーのポジションはビスマかベンタンクールか、な現状だけど、今日のパフォーマンスならベンタンクールに票を入れたい。瞬間的な突破力みたいなものはビスマの良さだけど、安定感に欠けている。今日のベンタンクールはまず守備面で目立っていた。攻撃の時のポジショニングが良くて、相手に奪われた際のフィルター役としてとても機能していた。これが出来ると守備の時間はグッと減る。ただこのポジションを争う2人はチーム随一の問題児集団になっていて、プレーに関係のない出場停止がありそうなので、それは困ったものだ。グレイは虎視眈々と準備しておくんだよ。
面白くて勝てたので満足感は高い。ただこれを継続すれば勝率が上がるというような安定性はまだなさそうだ。でも今のところはこれを続けて欲しいなと思うよ。ここから順位を上げていこう。