[PL]第26節 イプスウィッチ・タウン vs トッテナム・ホットスパー

2024-2025 プレミアリーグ 第26節

Ipswich Town 1 – 4 Tottenham Hotspur 

Stadium:ポートマン・ロード  

得点
18分:ブレナン・ジョンソン(Spurs)
26分:ブレナン・ジョンソン(Spurs)
36分:オマリ・ハッチンソン(Tractor Boys)
77分:ジェド・スペンス(Spurs)
84分:デヤン・クルゼフスキ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(75’オドベール)、テル(75’スカーレット)、ジョンソン(65’マディソン)
MF ベリヴァル(85’ビスマ)、ベンタンクール、クルゼフスキ
DF ウドギ(65’ポロ)、ダンソ、グレイ、スペンス
GK ヴィカーリオ
sub:キンスキー、レギロン、サール、ムーア

イプスウィッチ・タウン
FW デラップ(80’ハースト)
MF クラーク(68’ブロードヘッド)、カユステ(52’テイラー)、ハッチンソン、フィリップス(80’モーシー)、フィロジェネ
DF デイビス、グリーブス、オシェイ、ゴットフリー(46’ウールフェンデン)
GK パーマー
sub:ムリッチ、ジョンソン、タウンゼント

らしさが戻ってきた

 今のスパーズvsユナイテッドがビッグマッチなのかはさておき、カップ戦で連敗となった後の大きな勝利の次の試合にまたスイッチを切ってしまうのが今季のスパーズだった。危ういシーンはあったとはいえ快勝と言えるスコアで終えられたのはちょっとした成長なのかもしれない。ポステコグルーも今シーズンの反省から学び、選手起用が慎重になっている。スペンスの大躍進によってサイドバックがローテーションできるようになったことと、負傷明けの選手をいきなりフルで使わないという部分を徹底している。それもこの2ヶ月間で若手に経験を積ませることができたことが大きかった。

 選手繰りの中ではセンターバックの並びも新しかった。もはや最終ラインはどこでもやらされているグレイを右に置いて、これまで右だけで起用されていたダンソが左に回った。グレイはいつも通り淡々と職務を全うしていたが、ダンソはやりづらそうだった。どうも左足には自信がないらしく難しい角度でも右足で出すので窮屈そうだった。早めに修正して欲しかったが、これは左にも慣れて欲しいという実験的な采配だったらしい。まあ確かに全員が戻ってきたら、どっちもできる方が出場機会も増えるから試せる時に試すのは悪くないことだね。

 立ち上がりのプレーで失点していたら、全く違う試合内容になっていたと思うのであれは気をつけたい。自分たちのキックオフから30秒後には決定的なピンチを迎えていることが多すぎる。その辺の怖さも左のソンに仕掛けさせて右のジョンソンで仕留める2発も、ようやくらしさが戻ってきたという意味ではいいことだ。ソンのような仕掛けというよりもまずは裏を取る動きをジョンソンには学んで欲しいと思う。またしても試合を決める得点を奪ったジョンソンだが、今日もジョンソンが生み出した右からのチャンスは一つもなかった。どう評価したらいいかこんなに難しい選手はいない。今の結果だけを見て満足はしないで欲しい。

 1点のリードで推移している後半はイプスウィッチの時間が長かった。大抵このまま押し切られるのがいつものやつだが、選手交代で流れを断ち切れるようになってきた。この試合の4点の中で一番上手かったのは「技と巧み」のクルゼフスキのコントロールショットだったが、声が出たのはスペンスの一発だった。最近の活躍は言わずもがなでやっとご褒美が回ってきた。スペンスにとって初めてのプレミアリーグでのゴールは劣勢の時間が続いたチームの肩の荷を下ろすゴールだった。本職の右サイドバックで先発していたけど、左サイドバックの方が良いプレーをしていたように思う。このスペンスの活躍を見て、ひょっとするとウドギも右サイドで試したら新境地を開拓できるのではと思いついた。運ぶプレーは素晴らしいのにゴールに近づくほどに迷子になるウドギだが、右で起用して内側寄りにプレーしたら左利きの良さがもっと出るかもしれないなんて。

 リーグ戦の3連勝は今シーズン初めてのはず。休息と選手補強(復帰)で流れが大きく変わってきた。やっと前向きに試合を見られる。まだCFとCBの主力が戻っていないが、ここからの終盤戦に向けてこの勢いを加速させていきたい。何位を目標とすべきかはまだ決められないが、この調子ならリーグ戦に意味を見出せるかもしれないと気持ちも大きくなってきちゃうね。

2024-2025シーズン 試合結果一覧

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