[PL]第33節 トッテナム・ホットスパー vs ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン

2025-2026 プレミアリーグ 第33節

Tottenham Hotspur 2 – 2 Brighton & Hove Albion 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:108勝54敗18分(勝率:61%)    

得点
39分:ペドロ・ポロ(Spurs)
45+3分:三笘薫(Seagulls)
77分:シャビ・シモンズ(Spurs)
90+5分:ジョルジニオ・リュテル(Seagulls)

トッテナム・ホットスパー
FW シモンズ、ソランケ、コロムアニ(57’テル)
MF ビスマ(57’グレイ)、ギャラガー(76’ベリヴァル)、ベンタンクール(67’パリーニャ)
DF ウドギ(76’スペンス)、ファンデフェン、ダンソ、ポロ
GK キンスキー
sub:オースティン、ドラグシン、マディソン、リシャルリソン

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
FW ウェルベック(75’リュテル)
MF ミンテ、グロス、ヒンシェルウッド(75’オライリー)、アヤリ(82’コストゥラス)、ゴメス(20’三笘(75’デクーパー))
DF カドゥオール、ボスカリ、ファンヘッケ、ウィーファー
GK フェルブルッフェン
sub:スティール、イゴール、フェルトマン、バレバ

内容を褒めている場合ではないけれど

 残留を賭けたラスト6試合。これを選手たちは口々に「6つの決勝戦」と表現していた。いいところのなかったサンダーランド戦の前には「7つの・・」と言っていた気もするがまあそれはいい。今はどんなありふれたフレーズにでも縋って自分たちを奮い立たせる必要があるのだ。組織力や技術力以前に気持ちが折れかかっているスパーズの面々にベンタンクールとマディソンの復帰という光が差した。今日の展開でも起用されなかったことから、マディソンはまだ時期尚早なのかもしれないが、これもチームの雰囲気向上のためなら良い施策かもしれない。

 ここまで負傷者が多すぎたことで、異様に若かった先発メンバーで戦ってきたが、ここに来てデゼルビは年長の選手たちを中心としてメンバーを組んできた。ベンタンクールに関してはいきなりの先発起用に驚いたが、試合を見ればその決断は十分に正しいものだったとわかる。グレイやサールの成長を日々褒めてきたが、久々に見るベンタンクールの中盤での支配力は別次元のものだった。正確で冷静なボールコントロールでチームを落ち着かせ、前線へのフルスロットルなプレスに飛び出していくビスマとギャラガーの後ろで常に的確なカバーリングでボールを回収してくれていた。

 今日のMVPはおそらくシャビ・シモンズだろうが、チームにエネルギーをもたらしていたのはコナー・ギャラガーだった。守備をするためのトップ下として、猛烈な120%のプレスを交代するまで続けてくれる。これぞギャラガーの活かし方なのかもしれない。ビスマも後ろをベンタンクールに託し、守備にも攻撃にも積極性が光った。カードをもらってから一気に消極的になってしまったので、デゼルビが早めに下げたのはいい判断だったね。にしてもこの3人の中盤は強力だった。そんなギャラガーを見ていたベリヴァルが負けじとプレスにいってシモンズのゴールに繋げたのは偶然じゃない。ギャラガーの姿勢は先輩としてあるべき姿、一つのリーダーシップの形だった。

 先発の中ではコロムアニだけがいつも通り淡白だったが、あとはみんな積極的でエネルギッシュだった。そうした良い展開の中でちゃんと先制点を取れたことは大きい。これまで高い位置で奪えても攻めきれない試合が少なくなかったが、違いを生んだのはシモンズだ。今シーズンスパーズの3人の監督はいずれも起用できる選手に限りがある中でもシモンズを控えにおく時期があった。シモンズ自身は創造的なアタッカーであり、チャンスメイクを託されているんだという自負と自信が滲み出ていて、ボールを持ったらまず相手ゴールに向かう選択肢を取ってくれる。そのチャレンジの数に比例してボールを失うことも多く、それがリスクと判断されてきた経緯がある。しかし改めて、ゴールというものは奪うものなんだなと思わされた。1得点も1アシストも、なんならポストに当ててしまった1決定機も、どれもシモンズのゴールに向かう選択の功績だった。他の選手なら無難にキープしたくなるような場面でリスクある勝負を選んだからこそで、こうした強気な面もまた周囲の選手に勇気を与えていたはずだ。

 そんな良い試合が出来ていただけに勝ちきれなかったのは悔やまれる。ただ失点はいずれも今のスパーズの脆さを教えてくれるものでちゃんと反省すべきだ。1点目は三笘のスーパーボレーは想像を超えるものだったとはいえ、その前のクロス対応はあのままじゃいけない。ゴールになった場面と全く同じ位置からほんの数秒前にグロスは同じくらい高精度のクロスを入れていたわけで、それを見ていたはずなのに誰も危機感を持って寄せていかなったのだ。2点目もあと数分の場面でテルとポロが裏を取られてパリーニャがカバーに走った時点で他の選手も全力で帰陣して然るべきなのに、パリーニャやすでに引いている選手がなんとかするだろうと前にゆっくり残っている選手ばかりだった。もちろんダンソの個人的なミスが最大の要因ではあるものの、そうした緩さは2点ともに共通していたと思う。ミスがらみの不運な失点だと個人に責任を押し付けて無関心でいてほしくはない。

 スパーズの調子がこれだと他のチームの試合を見るモチベーションが上がらないので知らなかったんだけど、ブライトンって調子がいいらしいですね。実況がことあるごとに言っていて、少し前の印象からそうだっけなと思っていたら昨夜チェルシーを3-0で破っていてホントだったんだなって思いました。チェルシーは反対に調子悪そうだけども。そんなブライトンを相手にこの試合が出来るのだからと天狗にならずにどうか謙虚であってほしい。いい試合では意味がなく、勝たないといけないんだと心の底から思ってほしい。今シーズン何度も何度もいい試合をした直後の試合で無気力試合を演じて負けてきたのだから。残り5試合、次は最下位のウルブズと。どんな不運があろうが何人退場しようが、この試合に勝てなければ残留することはできないでしょう。仮に3点リードを許し、最後の5分でそれを追いつくような士気の上がる展開になったとしてもここに勝ちきれないようではそれ以降の4チームから残留に必要なだけの勝ち点を得ることは出来ません。監督が代わり負傷者が戻り始め、チームを上向かせる最後のチャンスが土曜日のモリニュー・スタジアムです。どうかみんな頼むぞマジで。

2025-2026シーズン 試合結果一覧

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