6月も終わろうというのに、決定の報は入りません。
時差があるので1日の朝方までイギリスは30日ですが、そろそろ動きが欲しい。
エリクセン、大幅値下げ?
さすがに今年も移籍なしというのはあり得ない。トッテナムの首脳陣も補強に動いているというニュースは様々に伝わってきています。コパ・アメリカやアフリカ・ネーションズカップが行われている影響もあってか、一部のクラブを除いて比較的落ち着いている移籍市場。ただ、他の国と違うのは、イングランドはリーグの開幕と同時に加入選手の受付が終了となるということ。日本時間8月10日の朝9時が期限になるのです。
最近は噂レベルから1段上がって、メディカルまで来ているとか個人合意に至っているとかいう報道まで出ていますが、未だ、公式の発表は何もありません。ヨーロッパの風習かクラブの決まりかサッカー界のルールなのかはわかりませんが、1年間の決算は7月1日から6月30日らしい。ということは今日までの出費は2018年度に計上されるため、収支を整えたいというクラブが多いと聞きます。多すぎる支出に対して収入を得るためにパリ・サンジェルマンはいくつか選手を売りたがっているなんて話もありました。
そういう意味ではスタジアム建設の出費はありながら、世界一の利益を計上したと発表していたり、チャンピオンズリーグで予想外の躍進をしていたスパーズの2018年度の予算には余裕が出ているのではないでしょうか。CLのお金はこれから支払われるとかいう内部事情もあるかもわかりませんけど。
そんなお金の事情もあり、6月中に動きがあることを期待していたサポーターの思いはよそに、クラブは沈黙しています。フォルムの契約満了くらいしかなかったと思いますし、そういえばシーズンが終わったら将来の話をする、と行っていたポチェッティーノ続投の件も音沙汰なしです。これに関してはポチェッティーノも何がしかの具体的な動きがないと言えないのかもしれませんが。例えば会議では補強を約束していたのに、土壇場で金額の折り合いがつかず、なんてことがありそうですから。
さて、スパーズの今夏の予算ですが、主にCL躍進による臨時収入、デンベレの売却益の2つが確定で、あればあとは去年使うはずだった補強費、これはレビィやポチェッティーノの度々言っていた「補強はする気だったが、適正額で合意出来なかった」を信じた場合です。
そして何より、皮算用していたエリクセンの移籍金だと思います。ここが問題。
もう長いこと噂されてきたレアル・マドリーへの移籍に対して、契約延長に慎重だったエリクセンが「新しい挑戦をしたい」と心を決めたことから、かなり現実的になってきていた。スパーズ側も移籍に関しては容認モードだったが、当然いい加減な金額でチームのベストプレイヤーの1人を出すようなマネをうちの会長がするはずはない。いつも通り、交渉の席には強気に向かい、移籍金1億5000万ユーロからテーブルに着くという姿勢でした。
ここで悩んだのはレアル側。1年後には0円で獲得できる選手に対してこれだけの金額を払うというのには前向きになれません。本気なのか駆け引きなのかはさておいて、レアルは意見を変えてきた。その値段でエリクセンを取るよりもポグバやファン・デ・ベークの方が欲しい、と。
そして困らされたのがダニエル・レビィ。珍しく劣勢に立たされています。売る気満々になっていたのに釣り上げた値段に顧客がそっぽを向いてしまった。しかしこのまま残留したら、来年にはフリーになってしまう。それだけは避けたい会長がレアル側に逆オファーをかけたというニュースが出ました。その金額、なんと7000万ユーロです。
半額以下へのディスカウント。
たしかにゼロで出すよりはいいかもしれないけど、ここまで下げてしまうなんて・・・
今の市場水準で7000万は安すぎる。これではエリクセンを売っても穴を埋める補強しかできないじゃないか。
きっと全てうまくいかず、チームに残ることになったとしても、エリクセンは腐らずに戦ってくれる人間だと思っています。でもやっぱりチームを前に進めすためにはエリクセンを売って新しい選手を取りたい。これほどの選手をフリーで放出するのは最も痛いことだから。
交渉の席にレアルを引っ張り出せれば、結局レビィは金額をあげたり、トレード選手をつけさせたりするとは信じています。
ポチェッティーノや他の主力選手たちに、まだまだスパーズは上を目指すクラブなんだと信じさせるためにも、この夏の成果はこの上なく重要になる。
信じてますよ、信じていいんだよな。レビィ会長よ。