2021年7月24日、トッテナム・ホットスパーはアタランタから、ピエルルイジ・ゴッリーニをレンタル移籍で獲得したことを発表いたしました。
未来の守護神候補生
いつものことではあるとはいえ、今年も最初の移籍決定は遅かったですね。このサイトでは触れていなかったけれど、シーズンが終わってから監督より先にスポーツディレクター(以下SD)のファビオ・パラティチがユベントスからやってきていました。SDとは要するに移籍関連の責任者ことだそうです。
そんなパラティチのやり方なのか、今年は特にいろんな選手をスパーズが狙っているという報道は飛び交っていたし、そのうちいくつかは合意に達して発表待ちくらいの記事はあったのにそのどれもなかなか正式発表はなくやきもきしているところでした。
ようやく決まった最初の移籍は近年の躍進目覚ましいアタランタに所属する26歳のイタリア人GK、ピエルルイジ・ゴッリーニです。獲得とはいえまずはレンタルで契約を結び、気に入ったら完全移籍に移行するというここ最近のスパーズのやり口です。毎度思うけど、これって相手側に何かメリットあるんですかね。だって完全移籍にならないってことは金額に見合う活躍はしなかったってことで、つまり出場機会も減らし試合勘をなくし、市場価値も落として、ただ1歳年取って帰ってくるってことでしょ。チームはその後釜の獲得もしているはずだし。
スパーズにとってGKは危急の補強ポイントではないと思うんですが、ガッサニーガがいなくなり、ロリスもハートもそれなりの年齢ということを考えると次世代も考えられるレベルの選手は良い補強です。余談ですが契約満了で退団していたガッサニーガは降格したフルハムに加入が決まったようです。
今のところロリスからすぐにポジションを奪うのは難しいと思うけど、かつてロリスがやってきた時も、ブラド・フリーデルがプレミア連続出場記録を更新しながら安定したプレーをしていたところをポジション取って今に至るわけで、ぜひゴッリーニもロリスのミスが増えるのを待つのではなく前向きにポジションを取ってくれるといいですね。