ラドゥ・ドラグシンを獲得

2024年1月11日、トッテナム・ホットスパーはジェノアより、ルーマニア代表のラドゥ・ドラグシンを獲得したことを発表いたしました。

なんかめちゃくちゃ期待している

 ついに待望のセンターバックの補強が決まった。夏に構想外となっていた3選手を放出し、加入はミッキー・ファン・デ・フェンのみ。ロメロとファンデフェンのコンビは最高の出来栄えだったが、3番手を争っているはずのダイアーとフィリップスが信頼を掴めず、サイドバックを並べて凌ぐという非常に苦しい時期を戦うことになったのは夏にもう1枚の獲得を決められなかったミスのせいだったと言える。

 したがって今冬の最優先事項は即戦力のセンターバックだった。他にも候補の名前は上がったが、ドラグシンの名前が出始めてからはスパーズにしては比較的素早く交渉をまとめ切ったと思う。かつてはアヤックス出身の選手はハズレがないよねという補強戦略があったが、今は完全にFromイタリア。セリエAで評価を高めたユベントスアカデミーの出身者というキャリアは、ここでの成功が約束されたもののように見えるぜ。

 ロメロは負傷も出場停止も少なくない選手であり、ファンデフェンは長期離脱1回だけとはいえ、接触のないところでの筋肉系の負傷なので再発や類似の負傷の可能性は大いにある。ドラグシンの立場は一応3番手と言うところから始まるが、出場機会は十分にあるだろう。対人守備は非常に強く、高身長で空中戦も強いらしい。「Nextファン・ダイク」などという触れ込みも見かけたが、まあそこは自分の目で判断することにします。過度な期待と先入観に良いことなんて一つもない。Nextメッシとか〇〇のメッシなんて1リーグ作れるくらい聞いてきたからな。

 そういえばこの話題には直接関係ないけど、この1ヶ月頑張ってくれたデイビスにも触れておきたい。本当に本当に頼りになる男だと思う。コンテの元では出番があったが、これまでも何度もあったように、先発を取った次のシーズンは強力なライバルが現れてベンチに戻されてしまうこととなる。以前はレギロン、今年はウドギによって。

 しかしいつだって不満を言わず、コンディションは万全にして自分の出番を待っている。今回はやったことのないはずのセンターバックのポジションを任されて、出色のパフォーマンスで穴を埋めて見せた。この過密な時期をフル稼働で戦って、ロメロとファンデフェンの復帰報道が出たタイミングで過労が祟って負傷離脱となった。タイミングが完璧すぎる。よく頑張ってくれたよありがとうな。

 そんなわけで大問題だったセンターバックパニックは解決の方向に向かっている。もう1人探しているような噂もちらほら見るが、緊急性は下がったと思う。良い選手がいればって感じだろう。

 ドラグシンの獲得を巡っては、興味を持っているクラブとしてアーセナル、ニューカッスル、ナポリあたりが上がっていたし、スパーズのオファーが承認された後にバイエルン・ミュンヘンからハイジャックオファーが届いたものの、バイエルンを蹴ってスパーズに来たということもあって、すでにサポーターの心を掴んだと言えるかもしれない。評価の高さと来るまでの経緯、すでに最高だよこれからよろしく。

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。