ティモ・ヴェルナーのレンタルを延長

2024年5月28日、トッテナム・ホットスパーはライプツィヒからレンタル中のティモ・ヴェルナーのレンタル期間を1年延長することを発表いたしました。

ウィンウィンな取引では

 先日シーズン終わりの感想記事を書いて、今度は個人別のあれこれを書き始めたところでもう夏の動き第1号が出ました。まだ春なのに。あ、1号はオースティンの契約延長だったか。

 今年の1月にライプツィヒで燻っていたヴェルナーをレンタルで獲得した。契約期間はシーズン終了までだったはずで、今このタイミングで返却するか完全移籍のオプションを行使するかを決める予定だった。そこそこ良い活躍はしたものの、移籍金を支払うところまでは首脳陣を納得させられなかったのかもしれない。現契約は一旦ここまでで再交渉をし、1年のレンタル延長に漕ぎ着けた。

 報道を見ると、レンタルの延長に加えて、今のタイミングなら1500万ポンドだった完全移籍オプションが来年の夏には850万ポンドになるという。必ずしも獲得する必要はないしオプションの金額も下げてさすがレビィ恐るべしとも見えなくはないが、ライプツィヒとしてもそこまで悪いことではないと思われる。

 現在ヴェルナーは28歳、将来性で選ばれることはない。スパーズでの半年はそこそこ良かったが、大活躍というわけでもなかった。もうライプツィヒの来期の構想には入っていないのなら引き受け先を探したいわけで、スパーズのレンタル延長オファーを断るのはリスクがある。今の契約は知らないが次の1年はヴェルナーの給料はスパーズ持ちらしいので、出してしまえばお金が浮く。1500-850=650万ポンドが年俸なのかはわからないが、だいぶ賄えているんだと思う。そういう意味でもどちらにも利がある取引になっている。

 まだまだ薄い噂話しか出てはこないが、今夏の補強ポイントとしてアタッカーを探しているというのはよく聞く。右はジョンソンとクルゼフスキで左はこれでソンとヴェルナーで揃ったけど、これからもっと探すのだろうか。確かに今シーズンは何人いても足りないんじゃないかと思うくらい常にギリギリの枚数になっていたが、かといって頭数がいればいいってもんでもないので、どうしていくのっかとても気になる。ソンを完全に真ん中の選手と考えるのには賛成しかねる。

 この半年のヴェルナーは良かったよね。縦に仕掛ける意識はどんどん高まっていって、チャンスメイクも多いし、クロスには飛び込んでくるしで攻撃面でだいぶ目立っていた。そして決定力は相変わらずだった。ヴェルナーが絶対的な1番手なチームのままでは上を目指す上で心許ないとは思う。厚みを生む存在とすれば心強い。できれば28歳のヴェルナーを完全移籍にしなかった分、1、2年の間に台頭してくる若手が欲しいね。いい契約だったといえますように。

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