攻撃の中心選手として、タクトを振るうデンマーク代表のクリスティアン・エリクセン
欧州で最も過小評価されている選手の一人なんて言われることもあります。
どんな選手なのかをご紹介します。
Embed from Getty Imagesプロフィール
ポジション:MF
背番号:23
名前:クリスティアン・エリクセン
英名:Cristian Eriksen
誕生日:1992/02/14
国籍:デンマーク
身長:182
体重:76
利足:右
加入年月:2013年8月
前所属:アヤックス/オランダ
来歴
2008年までデンマークのオーデンセBKというチームに所属
デンマークのU-17ヤングプレイヤーオブザイヤーに選ばれてオランダのアヤックスに移籍します。
2010年にトップチームデビューを果たし、デンマーク代表にも初選出され、ワールドカップ日本戦にも出場しました。
2011-2012シーズンには15アシスト、2012-2013シーズンには13アシストを記録し、2013年の夏の移籍期限終盤に、ギャレス・ベイルの放出に伴い、積極的に選手を獲得していたトッテナムに1100万ポンド(約20億4200万円)の移籍金で加入しました。
最初は順応するのに少し時間がかかったように見えたけど、現在はチームの中心選手として欠かせない存在に成長しました。
2016-2017シーズンは全試合合計で48試合出場の12ゴール23アシストという記録を残しました。
プレースタイル
ファンタジスタ、司令塔という言葉の似合う攻撃の要
ポジションはトップ下か右サイドでの出場が多いですが、試合中は割と自由に動きます。
右サイドスタートしたように見えても、センターバック近くまで下がってボールをさばいたり、左サイドの崩しに関わっていたり、かなりの自由を与えられています。
そのため、しばし右サイドが空っぽになる光景も見られますが、そこはウォーカーやトリッピアーが一人で頑張っています。
バイタルエリアでエリクセンが絡むと何か起こしてくれそうな期待感があります。
1月のリーグのチェルシー戦とFAカップの準決勝のチェルシー戦で見せたデル・アリへのパスは恐ろしい精度でした。
特にFAカップの方は鳥肌モノ、ぜひYouTubeかなんかで検索してみてください。アリのシュート技術も褒められるべきですが、あんなパスを通されたら、DFは防ぎようがありません。
何もないように見える瞬間から一気に魔法のようなパスで決定機を作り出す、エリクセンのプレーはどのチームにとっても大きな脅威をなり、徹底してマークをつけるチームも増えてきました。
エリクセンに関わらず、プレーの選択肢がパスしかないような選手では怖さが半減してしまいます。後ろの選手は構えやすいし、対峙する選手も絞り込みやすい。
しかし、今のエリクセンは違うんです。
隙あらば積極的にミドルシュートを狙っていくし、派手なフェイントや豪快なスピードは持っていないのに、するするとドリブルして持ち上がるシーンが増えている。
決してフィジカルコンタクトに強い選手ではありません。見た目はプレミアには向いていないように見えます。今回ちゃんと調べてみて、182cmもあることに驚きました。
繊細なボールタッチと視野の広さ、そして類稀なる判断力を武器に、また今シーズン一段階強い選手に成長したと感じました。
ついにバルセロナへの移籍か
これまであまり具体的な噂の上がってこなかったエリクセンですが、バルセロナが興味を示しているという報道が立ち、本人もそれを希望しているようでした。
レアル・マドリードに引き抜かれ、今や世界最高のMFの一人として、高い評価を得ているルカ・モドリッチのように、エリクセンも旅立つ時が来てしまったのでしょうか。対岸のライバル、バルセロナですが。
正直、ユナイテッドやリヴァプールに行くならトッテナムで上を目指して欲しいって思いますが、やはりバルセロナ、マドリード、バイエルンなんかは敵う気がしませんし、ああステップアップの時が来たのかと思ってしまいます。
エリクセンほどの選手は簡単には見つかりませんし、いなくなったらスパーズは苦労すると思いますが、今年で26になるエリクセンです。出て行くとしても来年以降っぽいですが、それでも27歳という一番サッカー選手としてはいい時期なので、バルサ、レアルクラスに行くなら素直に送り出して応援していくことにしましょう。
プレミアの他のクラブはダメですけど。