2015年にアジア人最高額の3000万ユーロ(約41億円)でレヴァークーゼンから移籍してきたソン・フンミン
1年目は鳴りを潜めていましたが、2年目に覚醒
今やトッテナムの主力アタッカーとなりました。
プロフィール
ポジション:MF、FW
背番号:7
名前:ソン・フンミン
英名:Heung-Min Son
誕生日:1992/07/08
国籍:韓国
身長:183
体重:77
利足:右
加入年月:2015年8月
前所属:レバークーゼン/ドイツ
来歴
中学時代までクラブチームに所属せず、元韓国代表の選手だった父親から指導を受けていたという珍しい経歴を持ちます。
高校の海外留学プログラムでハンブルガーSVのU-17チームに所属していました。
その翌年には一旦帰国するも、2010年1月に正式にハンブルガーSVに移籍
当初はU-19やU-21のチームで試合に出場していました。
移籍からおよそ1年後の10月30日のリーグ戦で初出場、初スタメン、初ゴールを記録します。
プロデビューは母国ではなくドイツで飾ることとなりました。
2013年にはレヴァークーゼンに移籍
2シーズン連続の2桁得点を記録し注目を集めました。
2015年にトッテナムにアジア人史上最高額で移籍をするも、出場機会は少なくシーズン後にはドイツへの出戻りも噂されていたようです。
しかし、結局残留すると、徐々に出場機会を増やしていき、特に前半戦にエースのケインが離脱するとその代役に抜擢されきっちり結果を残しました。
シーズンが進むにつれ存在感を増していったソン・フンミンはこの年、ケイン、アリに次いで公式戦21ゴールという結果を残しました。
これは韓国人の欧州リーグの得点記録です。
プレースタイル
とにかくゴールを奪うという意識の高い選手で、ボールを受けたら必ず前を向きます。
シュートを打てる瞬間を常に探していて、なければ個人技でこじ開けることもできます。
両足を同じように使うため、一見すると利き足がどちらなのかわからないほど。
トッテナムでは主に左サイドでの起用となります。
高い位置でボールを受けた時はまず仕掛けます。
足技も豊富ですし、何よりスピードがあります。
アジア人にしては大柄で力負けすることもあまりありません。
縦へのドリブルでサイドを切り崩したり、内側に切れ込んでミドルシュートも狙ってくるので対面するディフェンダーにとったら非常に厄介な選手でしょう。
ケイン不在時はワントップとしても躍動していました。
スピードを生かし、裏に向け出す動きがとてもうまい。
スパーズにはいいパサーがたくさんいるので、ソンのスタイルはとてもチームにフィットしますね。
弱点を挙げるとすれば、やや1対1の場面でのシュートは苦手か。
観客をうならせるファインゴールは多いのですが、ゴールキーパーとの1対1やフリーでのシュートは外しがち。
基本的にはシュート精度は高いので、メンタル的な部分なんですかね。
どっかの試合で解説者が
「スパーズの練習を見た際に、圧倒的にシュートが上手かったのはケインとソン、そして二人とも一体手を抜かない姿勢が印象的だった」
とおっしゃっていました。
まだまだ向上していくでしょうね。
スピードあり、テクニックあり、パワーありと完成された選手ですが、
何と言っても一番の特徴はゴールへの意識です。(さっきも言いましたねこれ)
エゴイストと言ってしまっても過言ではありません。
結果を出すことに誰よりもこだわるので、ペナルティエリア付近で彼がボールを持つとまずパスは出しません。
ヨーロッパでずっとやっている選手なので、数字を残さなければ生き残れないことを身にしみてわかっているのでしょう。
正直、「持ちすぎだろ」とか「無理に打つなよ」とか思っていた時期もありましたが、
これほどの結果を残してくれるなら何も言うまい。
まだ25歳のソン
さらなる活躍を願います。