ユーロ2016で大活躍を見せ、鳴り物入りで加入したムサ・シソコ
スパーズでも徐々に存在感を増してきています。
最後までお付き合いください。
プロフィール
ポジション:MF
背番号:17
名前:ムサ・シソコ
英名:Moussa Sissoko
誕生日:1989/08/16
年齢:28
国籍:フランス
身長:187
体重:90.5
利足:右
加入年月:2016年8月
前所属:ニューカッスル/イングランド
来歴
フランスのトゥールーズのユースチーム出身でトップチーム昇格は2007年のこと。年代別のフランス代表にもコンスタントに選ばれていたシソコのフル代表デビューは2009年でした。
2013年にユーカッスル・ユナイテッドに移籍し、中心選手の一人として活躍するも、2015-2016シーズンにチームが降格。その年に行われたユーロ2016では準優勝を果たしたフランス代表で大きなインパクトを残し、3000万ポンドでトッテナムへの加入が決まりました。当時のスパーズにとってこれは史上最高額タイの金額です。
プレースタイル
中盤ならどこでもこなせるユーティリティープレイヤーです。当初は代表で印象を強めた右サイドの選手として加入しました。見るからに溢れるパワーを生かしたダイナミックなドリブルが特長です。相手ディフェンダーは先に体を当てられたらまず敗北します。左サイドでプレーすることもあるし、2017-2018シーズンからスパーズでは主にボランチやインサイドハーフとしても起用されています。
単純にプレーを見ると、身体能力を生かした突破のイメージが強くなりがちですが、多くのポジションをこなせる知性のあるプレーヤーでもあります。確かに繊細な技術を持ったテクニシャンではないけれど、ポジショニングの良さや、周りの選手の動きから自分の役割を考えることのできるバランサーとしても一面も持っています。
パスの出し手としてのセンスも悪くないようで、アシストが徐々に増えてきました。反面、決定力はまだまだ改善の余地があります。結構簡単そうに見える場面も外しているし、一対一をキーパーにぶつけるシーンも目立ちます。やはりこのレベルで生き残っていくには数字がとても大切になってくるので、こだわっていかないといけません。
スタメンを勝ち取れるだろうか
たくさんのポジションをこなせるとはいえ、現状はサブの位置付けになります。途中出場は非常に多いのでポチェッティーノからの信頼も目に見えて厚くなってきています。当初は「払った金額は関係ない。もっと努力し、メンバーに入る価値があるということを私に見せなければならない」なんて言われていたのに。
正直言って2列目は激戦区。ゴールに直結するプレーを見せられる選手だけが生き残っていくし、現在のメンバーでは細かいボールコントロールを生かした連携も攻撃の肝になっているので、プレミアでも誰も止められないほどの重戦車ドリブルに磨きをかける他にサイドの選手として選ばれる可能性は残念ながら大きくはありません。ではボランチなのかというと、デンベレ、ワニャマ、ダイアーといった本職たちにはやはり及んでいないように見えてしまいます。
本人は今、世界でもっとも争いが激しいのではないかと思われるフランス代表の中盤としてワールドカップに出場するという目標を諦めてはいません。現段階ではチームを勝利に導く存在としての評価は高くはないと思います。残り10試合ほどでどれだけのアピールができるのか、真価が試される時がきました。