2番手の位置は確たるものにしました。
さて、この先どうなるのか、どうしたいのか
Embed from Getty Imagesプロフィール
ポジション:GK
背番号:22
名前:パウロ・ガッサニーガ
英名:Paulo Dino Gazzaniga
誕生日:1992/01/02
国籍:アルゼンチン
身長:185
利足:右
加入年月:2017年8月
前所属:サウサンプトン/イングランド
来歴
バレンシアのユース出身ですが、プロデビューは当時イングランド4部に相当する、フットボールリーグ2を戦っていたジリンガムというクラブ。
翌年にはプレミア昇格が決まっていたサウサンプトンに移籍します。4部のゴールキーパーにまでスカウト網を張って、いきなり1部のクラブが引き抜くほど、イングランドの環境は充実しています。
サウサンプトンでの在籍期間は5年間でした。最後の1年はスペインのラージョにレンタルで行っているけど。セインツではほぼ出番はなかったものの、一足先にスパーズにやってきていたポチェッティーノに呼ばれる形で、2017年にスパーズに加入しました。
キャリアのほとんどを控えキーパーとして過ごしていますが、遂にアルゼンチン代表に選出されるまでになりました。
プレースタイル
キーパーに一番求められるのはシュートストップ。特別凄いわけではありませんが、第2GKという立場も鑑みれば期待以上です。派手なセービングはあまりないですが、横っ飛びで止めるキーパーが必ずしも優秀だと言えないのがキーパー評価の難しいところです。
また、近年のキーパーに求められがちな足元の技術やキック制度はロリスより上です。が、自信を持ちすぎるあまり、スキルを発揮する場面の判断には向上の余地あり。
キャッチしてからのロングボールに固執し、ボール返却マシーンになっている試合が少なくない。キーパーからのフィード一発がチャンスに繋がるのなんて、どんなチームでも1試合に1回あればいい方なんだから、そんなに連発するものではない。その辺がわかってくれば、キック精度は欠かせない武器になると思うんですけどね。
どんな将来を望んでいる?
加入した時は完全に第3キーパーだった。エスパニョールからレンタルで来ていた、パウ・ロペスが帰ってしまったことで空いた枠を埋めるための獲得です。そんなロペスは今やローマのスタメンです。こればっかりはわからないものだ
2018-2019シーズンに正キーパーのロリス、第2キーパーのフォルムが揃って欠場した期間にチャンスを掴むと、安定したパフォーマンスを見せ、2番手に昇格しました。相当チーム状態が悪いという時以外でキーパーの序列が入れ替わるというのは結構珍しい。
2019-2020シーズンもロリスの長期離脱の期間にゴールマウスを任されました。ガッサニーガのプレーというよりも、チームとしてのパフォーマンスが悪すぎて、クリーンシートは全然達成できなかった。ロリスの復帰後は再び出番を失ってしまいました。
そんなロリスもすでに33歳。まだやれますが、そろそろ後釜も考え始める頃。しかしガッサニーガは28歳、実はそこまで離れていない。スパーズでスタメンを勝ち取るためには今、実力で奪わないといけない。ロリスの経年劣化を待っていては、おそらく自身も30を超え、じゃあもっと若手に任せようとなりかねないから。
ガッサニーガは真剣に将来を検討する時です。このまま2番手でいてくれればこちらは嬉しい。本人がスタメンでプレーしたいのであれば、他のクラブへの移籍も視野に入れるべきでしょう。力はあるから欲しがるクラブは少なくないはずです。