第3弾はMF編
採点基準:
★★★★★:驚きの活躍ぶり
★★★★☆:期待値以上
★★★☆☆:及第点
★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
移籍可能性:
★★★:放出候補
★★☆:オファー次第
★☆☆:残留濃厚
MF
ロドリゴ・ベンタンクール
評価:★★★☆☆:及第点
まあベンタンクールへの期待値を考えれば、可もなく不可もなくと言わせてほしい。前半戦はパリーニャとの共存に苦労し、チームの停滞に一役買ってしまった。そのため年明けの長期離脱からの復帰にはあまり期待していなかったのだけど、戻ってきてからの存在感はとても大きかった。気の利いたポジショニングで相手の攻撃を食い止めては空間を掌握したボールタッチでプレスを剥がして時間を作るプレーが圧巻。ただ中盤でバランスと取ってくれる選手としては気が利いている反面、勝敗を決定づけるような選手という印象からは遠ざかっている。
移籍:★☆☆:残留濃厚
基本的には来年もチームの軸の一人だろう。攻守に上手な選手というところからデゼルビがどう変えていくのかを楽しみにしている。
ジョアン・パリーニャ
評価:★★★★☆:期待値以上
今シーズンの貢献はポロに次いで2番目に高かった。さっきの話じゃないがそれこそ試合を決定付ける選手としてのパリーニャの存在は際立っていた。守備専門の選手として入ってきて守備専門なプレーをしているのに、ここぞという時に得点を奪い何度もチームを救ってくれた。本当に本当にパリーニャをレンタルしていなければ降格していました。
ピッチ上で見せる情熱、戦うということはどういうことなのか。パリーニャが教えてくれたことにはとても価値があったと思う。それこそ若手偏重のチーム構成をし始めていた首脳陣にベテランの重要性をこれでもかと見せつけていく姿はとてもかっこよかったです。ドライローンなので来年も一緒にいられるかはわからないが、今年の貢献は忘れません。ありがとう。
コナー・ギャラガー
評価:★★★☆☆:及第点
ここで少し私事なのでが、この1年のうちに転職をしました。同じ業界なので経験はあるし、なんなら新しい職場には知り合いもいるという状況だったのですが、それでも新しい環境ですぐに高いパフォーマンスを出すというのは難しかった。それぞれの職場の文化、新しい人間関係、同じことを指しているのに用語の使い方が違ったり、同じツールなのに使うルールが違ったり。何が言いたいかというと、移籍するサッカー選手もきっとこうなんだろうなと思ったのです。攻守の切り替えの際にどう動くか、味方へのサポートの決まり事はどうなっているのか、ワンツーを多用するのか、オーバーラップなのかアンダーラップなのか・・・。
冬にやってきたギャラガーは一生懸命さは伝わってくるもののイマイチハマっていなかった。でもその懸命さは今のスパーズに必要なものだった。出来る出来ない以上にやるかやらないかっていうのが大切なんだなと学びになったよ。戦う姿勢の大切さを説くトゥドールはギャラガーをあまり起用しなかったが、デゼルビになってからのギャラガーは戦術の中心になり残留のキーマンとしてシーズンを終える。特にヴィラ戦は凄かった。デゼルビのいう「ギャラガーがいると12人で戦っていようなもの」は最大の賛辞だ。
移籍:★☆☆:残留濃厚
まだ半年なのでさすがに残留
パペ・マタル・サール
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
この人はですね。優しすぎるんです。優しくて気が使えて周りをよく見ているのです。それはピッチの上でもそのまんま。サールちゃん、ここは戦うところだよ。前半戦は自分らしさというものを見失ってしまったかのように、試合に出てもどこか居心地が悪そうに皆さんのお邪魔にはなりませんのでと縮こまってプレーしていた。アフリカネーションズカップから帰ってきてからは人が変わったようにダイナミックさを取り戻し、トゥドール政権では中心選手に返り咲いたが、デゼルビに変わってからはまた序列を下げてシーズンを終えてしまったのでした。
まあ見事に伸び悩んでいる。気が利くポジショニングは良さでもあるが、自分が中心人物になる欲のなさはそのまま物足りなさだ。距離を出すドリブルもペナルティエリアへの飛び込みも、実は上手なミドルシュートもたくさん持っているのに発揮する時が少なすぎる。主役になるつもりで戦ってくれ、もう守られる若手じゃないんだからさ。
移籍:★★★:放出候補
中盤の年齢構成を考えると、ベテランとは呼べないがグレイとベリヴァルがいるので若手でもない。ベテランの振る舞いの出来ないサールは放出の可能性があると思う。このままみんなを育てていきたいが入れ替えなしのマンネリ化は怖い。
アーチー・グレイ
評価:★★★★☆:期待値以上
加入してから試合には出続けているので忘れてしまうが、ハタチになったばかりだというのは念頭に入れておきたい。便利屋として働いた初年度からボランチ専門として扱われた今年は5番手という序列からのスタートだった。負傷と不調の波の中で出番をもらうとその冷静さと勇敢さで信頼を掴み、みるみる重要な選手になっていった。トゥドール体制ではボランチの1番手にのし上がり崩壊寸前のチームの中で奮闘していた。悔しいのはこの期間に白星をあげられなかったことだ。
デゼルビは残留争いのプレッシャーから若手を守る方針でメンバーを選んでいたので最後の方はあまり出番はもらえなかったが、穴埋めでの起用がほとんどだった昨年に比べるとさらに価値を示せた1年だった。このまま順調に飛躍していくことを願う。
移籍:★☆☆:残留濃厚
スパーズの未来。断固残留。
ルーカス・ベリヴァル
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
MVP級だった昨年に比べると、空回りの一年だった。小刻みに怪我をしてしまうので試合勘が掴めず、出ても雑なボールタッチやリスキーなプレー選択でハイリスクミドルリターンな選手という扱いになり、残留争いが繊細になっていくほどに起用するのが難しくなってしまった。なんかギャラガーってベリヴァルにとって良いロールモデルかつ反面教師になりそうじゃないですか。割とすぐにでも攻撃センスのあるギャラガーという上位互換モデルにはなれそう。
移籍:★☆☆:残留濃厚
スパーズの未来2。断固残留。
イヴ・ビスマ
評価:★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
悪いけどあまり言うことがない。開幕前にいろんな問題を起こしたことでフランクに完全に構想外という扱いを受ける。年明けにあまりにも選手がいなくなったことで仕方なく戻すことになったが、どの監督からも重用されることはなかった。謙虚さと真面目さがあればどれだけすごい選手になったことか。いいかいスペンス、気をつけないと君の未来の姿はこうだぞ。
移籍:★★★:放出候補
契約満了に伴い放出。契約延長のオプションはあるらしいが、行使するメリットはお互いにない。
シャビ・シモンズ
評価:★★★★☆:期待値以上
スパーズの7番にはもっと期待するのはある。しかし移籍金は高額なれど、プレミアリーグ初挑戦の22歳がチームプレーのチの字もないチームに放り込まれたにしては十分頑張ってくれたと言えるんじゃないですか。天才ファンタジスタ系の触れ込みには偽りなく、それでいて泥臭く戦ってくれる姿が愛さずにいられない。残留に向けてギアを上げた矢先、残酷な負傷でシモンズの2026年が終わってしまった。
球離れが悪く見えるのもシモンズ以外の選手は攻撃をシモンズ任せにするので、預けても時間だけかけてまた自分の元に戻ってくるのであれば、そりゃ相手の準備が出来きっていない今この瞬間に仕掛けてしいたい。そういう話なんじゃないかね、知らんけど。前線の選手が揃っている中で、責任感を分け合いながらプレーできればもっとシモンズは輝くんじゃないでしょうか。
移籍:★☆☆:残留濃厚
1年目を終えたばかりだし負傷中、残留です。
ジェームズ・マディソン
評定はありません。存在感が◎。開幕前の負傷でワールドカップは諦めることになり、終盤の復帰を目指して努力を続けてきたマディソンが帰ってきた時は最低だったチームの雰囲気が一気に明るくなった。試合に出た時のプレーのキレはまだまだ取り戻したいところだが、今やウォーミングアップをするだけでチームに勇気を与えてくれる稀有な存在として、残留争いに小さくない貢献をしていた。来年はプレー面でチームを牽引してくれ。
移籍:★☆☆:残留濃厚
何よりマディソン自身が、来年このチームの一員として戦えることを楽しみにしてくれていると信じてる。