[CL]GS第2節 スポルティングCP vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第2節

Sporting CP 2 – 0 Tottenham Hotspur 

Stadium:エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ  

得点
91+1分:パウリーニョ(CP)
90+3分:アルトゥール・ゴメス(CP)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(72’クルゼフスキ)、ケイン、リシャルリソン
MF ペリシッチ、ホイビュア、ベンタンクール、エメルソン
DF デイビス、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:フォースター、サンチェス、タンガンガ、ラングレ、ドハーティ、スペンス、スキップ、ビスマ、ホワイト、セセニョン、ヒル

スポルティングCP
FW ゴンサウベス、エドワーズ(92’ゴメス)、トリンコン(76’パウリーニョ)
MF サントス(92’エスガイオ)、ウガルテ、守田(72’アレクサンドロプロス)、ボーロ
DF レイス、コアテス、イナシオ
GK アダン
sub:イスラエル、パウロ、マルティネス、ナジーニョ、イサハク、ロシーニャ

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これがCLか

 グループDの第2戦は共に初戦を白星で飾ったもの同士の対戦だ。ここで勝てば頭ひとつ抜き出ることになる。シティ戦が延期になったスパーズは連戦の疲れを多少は癒せたのだろうか。今、コンテが考えるベストメンバーは今日のスタメンだ。

 スパーズにしては珍しく、強度を意識した試合の入りを見せた。大体の試合で立ち上がりはテンションが低くて相手にペースを握られながら10分ほどを過ごすことが多い印象が強いが、今日は最初からハイプレス。ホームなので前向きにプレーしてくるであろうスポルティングの出鼻を挫いてやろうという作戦だ。この姿勢は良い。ちゃんと全体で意識統一もされていたように見える。ただ誤算だったのは、それにスポルティングが慌てなかったこと。

 リーグでも常に上位に位置し、ヨーロッパの経験も豊富なクラブとしてプレーに自信が感じられた。スパーズのプレッシャーに多少ミスが出たとしても無駄にボールを捨てることはなく、ボールを繋いで個性豊かな前線まで運んでいく。特にスパーズアカデミー出身のマーカス・エドワーズは強烈なインパクトを残していった。

 小柄なテクニシャン。きっと小さい頃はなんとかのメッシと呼ばれていたんだろうなとプレーを見て思ったので調べたところ、まさに「トッテナムのメッシ」という異名を取っていたという記事を多く見つけました。灯台下暗し。あのサイズでワントップを任されているというのは珍しい。が、見事に機能していた。

 もちろん前線でただ体を張るというわけじゃない。スペースを見つけては鋭く動く、味方もエドワーズのスタイルをよくわかっているのでパスが出てくる。周囲の選手と入れ替わってサイドに流れたりするのも効果的だった。余談だけどいつまでも大迫の幻影を追いかけて、前線での起点という合言葉を元に単純に強さでボールを収められるフォワードを探している日本代表にはこういう方向性もあることを教えてあげたいよ。もう間に合わないだろうけど。

 前から行こうという姿勢はよかったし、それなりに奪い切ってカウンターに転じる場面もあったのに、あまりにもスパーズの攻撃は雑だった。奪うや否やケインに預けて裏に走るソンやリシャルリソンを狙うんだけど、ケインのプレーの精度が低い。パスに集中力を感じなくてパスミスかオフサイドばかりだ。そりゃあケインも人間だから、毎日完璧じゃないだろうが、1発を狙う攻撃一辺倒になってしまい簡単にボールを失っていた。前線で奪ったら攻め切りたい気持ちはわからないでもないが、もったいないシーンの連続だった。

 そして徐々にエネルギーを失っていき、後半途中から全体的に動きに重さが目立ってしまった。それでも交代はソンに替えてクルゼフスキの1枚だけ。他の選手がコンテの信頼を勝ち得るような状況にないのだろうと言えばそれまでだが、どんどん覇気がなくなっていく先発のメンバーを見ていて、点を取れそうな空気は感じられなかった。クルゼフスキは頑張っていたが、みんながついてこられなかった。そんなに12人以外の選手は差があるのだろうか。

 どうも負けたモヤモヤが強いなと思えば、公式戦で最後に敗れたのは4月16日のブライトン戦らしい。そう思えばよくやってきたとも言える。変な話だが、これからの試合の中でCLのグループステージだけは負けても取り返しがつく場所だ。結果が出ている中では見えてこない反省点や気持ちの切り替えをするにはマシなタイミングでの黒星だったと思うことにする。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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