[PL]第15節 トッテナム・ホットスパー vs リヴァプール

2022-2023 プレミアリーグ 第15節

Tottenham Hotspur 1 – 2 Liverpool 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:64勝24敗8分(勝率:67%)  

得点
11分:モハメド・サラー(Reds)
40分:モハメド・サラー(Reds)
70分:ハリー・ケイン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ペリシッチ、ケイン
MF セセニョン(68’クルゼフスキ)、ホイビュア、ビスマ(89’モウラ)、ベンタンクール、エメルソン(68’ドハーティ)
DF デイビス、ラングレ、ダイアー
GK ロリス
sub:フォースター、タンガンガ、サンチェス、スキップ、サール、ヒル

リヴァプール
FW ヌニェス(87’ゴメス)、フィルミーノ(74’ジョーンズ)、サラー(92’チェンバレン)
MF アルカンタラ、ファビーニョ、エリオット(74’ヘンダーソン)
DF ロバートソン、ダイク、コナテ、アーノルド
GK アリソン
sub:ケレハー、ツィミカス、ラムゼイ、バイテェティッチ、カルバーリョ

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えっと、ベストゲームだったのでは

 前線の負傷者続出のタイミングでやるには厳しい相手には違いないが、リヴァプールの調子の落とし方を見るとピンチなのかチャンスなのかわからなくなっていた。ホームだし、もしかするかもしれないと思いながら、満身創痍の布陣で挑む。万能なペリシッチはついにケインと並ぶ位置に入った。

 またドン引きの前半を過ごすだろうという大方の予想を覆し、スパーズの最終ラインは高い位置を保った。最前線からハイプレス、というわけではないがある程度の位置からはボールに襲いかかり、プレー強度は高かった。にも関わらず早い時間に失点したのは痛かった。あの瞬間はテンション高く入った中で何故かふっと気が抜けたように見えた。ロバートソンからヌニェスにボールを入れられたところを誰も予測できていなかった。人数はいたのに。

 やはり急増の前線でチャンスを生み出すのは難しそうだ。この形ではケインが引いてソンが走り出すという1発ばっかりだったので、ペリシッチも頑張ってはいるがこればっかりはね。ただ、ペリシッチはサイドに流れてボールを引き出そうとするのは良かった。少なくとも今のモウラよりは可能性がありそうだった。

 失点しても自信を持って試合を進めていたのに、ダイアーがぶち壊してしまった。擁護しようのないミス。あれが許されるのなら永遠にタイトルには届かない。ただし後半にこの失敗を取り返そうという気概はとても感じられた。帳消しにはならないが、伝わってくるものはあったよ。

 今までチェルシー戦、アーセナル戦、ユナイテッド戦とリードされながら巻き返せずにいたが、今日は違った。後半はほぼワンサイドゲーム。切り替えも早くボールを奪い返してはクロスボールの雨あられ。得点の匂いがする波状攻撃だった。とても珍しいぜ。

 ソンを失った次の試合だが、クルゼフスキが戻ってきた。交代のボードが掲示されている横に立つクルゼフスキの姿は希望そのものだった。万雷の期待に応えるまでの時間わずか2分、わずか2プレー。ケインに流し込んだあのパスはソンもリシャルリソンにも出来なかったものだ。改めてクルゼフスキの偉大さと、チャンスメイカーの獲得の必要性が感じられる得点だった。

 それから今日はビスマも良かった。リヴァプールの強いプレスに負けずボールを失わない。加入してから失われていたダイナミックさの片鱗が見られるプレーだったし、これこそがブライトンで魅せていたあのビスマかもしれない。

 くだらないミスが響いて試合にこそ負けてしまったが、選手が見せてくれた勇気はサポーターの心に残ったはず。いくつかの運にも見放され、決まるべきシュートが決まらなかったが、内容的には勝ちに相応しいものだったと思う。負けた試合ではかつてなかった満足感がある。今期のベストゲームとも言える試合だった。

 しかしこれで4敗目。いずれも強豪と呼べる相手だったのは気持ち的には救いだが、優勝争いに加わりたいのなら、せめて負けないチームにならないといけない。コンテの言うようにまだまだ時間はかかるのだろう。ただ今日のゲームは前向きなものだった。それだけは確かな手応えだ。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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