[PL]第19節 クリスタル・パレス vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 プレミアリーグ 第19節

Crystal Palace 0 – 4 Tottenham Hotspur 

Stadium:セルハースト・パーク  

得点
48分:ハリー・ケイン(Spurs)
53分:ハリー・ケイン(Spurs)
68分:マット・ドハーティ(Spurs)
72分:ソン・フンミン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、ヒル(77’セセニョン)
MF ペリシッチ(86’ホワイト)、ホイビュア、スキップ(66’サール)、ドハーティ(77’エメルソン)
DF ラングレ(86’デイビス)、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:フォースター、サンチェス、タンガンガ、スペンス

クリスタル・パレス
FW ザハ、アイェウ、オリーズ(74’エドゥアール)
MF シュラップ(61’マテタ)、エゼ(74’ヒューズ)、ドゥクレ
DF ウォード、グエイ、アンデルセン、クライン
GK グアイタ
sub:ジョンストン、トムキンス、リチャーズ、ミリボイェビッチ、リーデバルト、エビオウェイ

気分が晴れやかになりました

 ワールドカップ明け2試合で勝ちのないスパーズは来週からアーセナル、シティ、フラム、シティと言う連戦を迎える。今日勝てないとかなりまずい。やや怯えながら迎えた新年2戦目は非常に明るい結果になった。

 ダイアーがスタメンに戻ったことと、出場停止のビスマに替わってスキップが先発したことが前節からの変更だ。いくつかの選手が不在のおかげでコンテにあまり使われてこなかった若い選手たちにチャンスが回っている状況だけど、つくづく若手の育成って難しいなあと勉強になる試合だった。

 ノリッジでのレンタルを終えた昨シーズンの序盤は自信に溢れていて良いプレーを続けていた。タイミングのいいクリーンなタックルでボールを奪っては積極的に縦パスを刺していた。おかげでウィンクスの立場が完全になくなるほどに。しかし後半戦を怪我で棒に振ると、ベンタンクールの加入もあって今シーズンも出番が激減してしまい、パフォーマンスも落ち込んでいる。

 単独での突破力のあるパレスの選手を前に苦戦してファールが嵩んでいた。体のサイズは元々大きくはないが、こんなに守備が軽いイメージもなかったのに、今日はヒルと同じように球際の弱さを感じてしまった。反対にサールは出番をもらえるようになった段階であり、試合毎に良くなっている雰囲気がある。少なくともパワーの面では問題なさそうだった。

 そして本日の主役である、ブライアン・ヒルだ。先発の機会を得て2試合目、ついに輝きを見せる。だいぶ嬉しい。相変わらずドリブルが行き詰まると体当てられて吹き飛ばされる弱さはあるが、それを差し引いても活躍していた。

 パレスが引きすぎない守備を選択してくれたおかげで、間で受けてターンをしたり、ドリブルでボールを運んだり、とにかく顔を出しては攻撃にリズムを生んでいた。そして待望のアシストを含み3ゴールに絡む活躍だ。交代時のコンテの熱い抱擁が何よりのご褒美だったに違いない。スパーズに籍を置いて1年半が経ち、ようやく獲得を決めた理由が証明された。

 とはいえ試合は4-0ほどの差がある内容ではなかった。2点目が入るくらいまではどうなってもおかしくない展開だった。ある程度ボールは回るけど、決定機は生まれず、パレスの個人技に苦戦する。ああいつも通り先制されるんだろうな、良くて引き分けくらいかななんて思っていた。押し込まれるわけでも極端に引かれるわけでもない、一番やりやすいスタイルでパレスは戦ってくれたのにね。

 まあ雰囲気の良くなかった中で、核となる選手が何人もいなくて若手が活躍して勝てたということを、今日は素直に喜ぼうか。ソンもやっと点をとり、なんか本人も呪いから解放されたかのような笑顔を見せてくれて良かった。フェイスガードは外さないようにって主治医に怒られたのかな?点を取った後は投げたのにちゃんと付け直していたから。

 FAカップは挟むけど、来週末にはノース・ロンドン・ダービーがやってくる。それまでには何人か戻ってくることでしょう。むしろ増えないことを願うばかり。シーズンダブルを与えるわけにはいかないということよりも、止めないとお隣が優勝してしまうという危惧の方が大きい。いつになく意味の大きい試合に向け、休養は取れそうだ。絶対に負けられない戦いがそこにはある。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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