[PL]第26節 ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 プレミアリーグ 第26節

Wolverhampton Wanderers 1 – 0 Tottenham Hotspur 

Stadium:モリニュー・スタジアム  

得点
82分:アダマ・トラオレ(Wolves)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、クルゼフスキ(77’モウラ)
MF ペリシッチ、ホイビュア、スキップ、ポロ(82’エメルソン)
DF デイビス(85’リシャルリソン)、ラングレ、ロメロ
GK フォースター
sub:オースティン、ダイアー、サンチェス、タンガンガ、サール、ダンジュマ

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
FW コスタ(28’ヒメネス)
MF ネト(46’トラオレ)、ヌネス(67’モウチーニョ)、レミナ(46’コリンズ)、ネベス、サラビア(67’クーニャ)
DF カストロ、キルマン、ドーソン、セメド
GK サ
sub:ベントリー、アイノウリ、T・ゴメス、J・ゴメス

今さらな疑問あります

 明らかに勝ち試合だったはず。ボールは持てていたし、相手の繋ぎをハイプレスで牽制して蹴らせたロングボールは狙い通りに回収できていた。概ね試合運びは理想通りだったのに、決定的なチャンスはほとんど作れなかった。失点は1つだけだがフォースターがいいセーブをしなければもう少し決められていたかもしれない。でもこの試合は勝つべき試合だった。

 FAカップのあの試合の後もそうだったんだけど、この手の負け方をした後はただの負け以上に悲しい。悔しいとかじゃない、残念。記事を書く気にならないなと思いつつ、いざ書き始めるとスマートな勝ち試合より筆が進むんだよねこれが。

 僕はこの場所で毎試合後に試合の感想をあれこれ言っているだけの人間で、人よりは多少サッカーの試合を見てきたんだろうなという自負はあるけれど、戦略・戦術に対する正しい勉強をしたわけでもなければ、有識者のレビューを読んでいるわけでもない。そんな自分が画面上で見ているだけで浮かんでくる欠陥が、どうして修正されないのだろうという素朴な疑問がある。

 今日のような試合展開は見慣れたもので、いわゆる「引いた相手を崩せない」試合だった。なんで崩せなかったのかを考えてた。異論は大募集中です。

 最近は毎試合言っている気もするが、ペリシッチの動きのバリエーションの少なさがずーっと気になっている。タッチライン側に大きく開いて足元で受けたがることが多いが、ポジションを取ってから止まるので相手が見張りやすい。困ったら裏に走るが真っ直ぐ前方だけなのでこれもわかりやすい。特別足が早いわけではないし。

 そしてこれはポロも似たようなものだった。2人ともボールをもらってから縦に仕掛ける自信がある故なのだろうが、このせいでチームに大きな問題が生じている。ウイングバックがワイドに開くことでシャドーの2人、つまりソンとクルゼフスキのポジションが内側に限定されてしまう。よってスパーズの選手たちは概ね決まった範囲しか動かないことになり、ディフェンス側がマークしやすくなっている。予想外の動きだしでかき回されることがないから。これが効果的にできているのが、2月のエメルソン・ロイヤルだった。

 ウイングバックはワイドに開き、スリートップは中央に密集する。加えてみんな足元でもらいたがるので、チャンスが生まれるとしたら個人技で豪快に突破する以外なくなってしまっている。ポジションの流動性がなくともせめて誰かが裏を狙うランニングをすれば違うのにそれすらほとんど見られなかった。だからソンが可能性の低いミドルを打つしかなくなる。ソンに限らずペナルティエリア外からの苦し紛れのシュートしか打てなくなっている。

 まとめると、ポジションに拘りすぎていることと、足元でしか貰わないことが問題だと言える。んでこれを、監督もピッチ上の選手たちも誰も修正できないでいることが不思議でならない。練習が必要な連携プレーならまだしも、裏を狙う動きを入れようくらいならすぐにできるはずなのに。

 こんな試合を続けていたら、来年のCL権は相当に危うい。コンテの続投もケインの残留も4位以内は最低条件なんじゃないだろうか。せっかくニューカッスルを引き離すチャンスだったのに、いつまでも安定しないのはいつか改善されるんだろうか。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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