[PL]第30節 トッテナム・ホットスパー vs ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン

2022-2023 プレミアリーグ 第30節

Tottenham Hotspur 2 – 1 Brighton & Hove Albion 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:71勝26敗9分(勝率:66%)  

得点
10分:ソン・フンミン(Spurs)
34分:ルイス・ダンク(Seagulls)
79分:ハリー・ケイン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、クルゼフスキ(78’ダンジュマ)
MF ペリシッチ(92’タンガンガ)、ホイビュア、スキップ(87’サール)、ポロ
DF ラングレ、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:フォースター、オースティン、サンチェス、ディヴァイン、マンドル、リシャルリソン

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
FW ウェルベック(66’ファーガソン)
MF 三笘、カイセド、マクアリスタ、グロス、マーチ
DF エストゥピニャン、コルウィル(70’ウェブスター)、ダンク、フェルトマン(85’エンシソ)
GK スティール
sub:サンチェス、ファンヘッケ、アヤリ、ギルモア、ブエナノッテ、ウンダブ

注目が集まるっていいよね

 最近は明るい話題が少なかっただけでなく、ブライトンに三笘が入ったりニューカッスルが好調だったりで日本語の実況解説が入る試合が減っていて残念に思っていたところ、だいぶ話題を攫う試合になった。個人的にはスパーズの試合の次にブライトンの試合を見ていたから、楽しみな一戦だった。

 セインツ戦やエヴァートン戦は上手くいかないのに後ろから繋いでボールを保持して攻撃しようとして、何もかもがバラバラになっていた。この試合はブライトンを同格以上と見て、お得意のロングカウンターを明確な狙いと出来たので戦いやすかったのかもしれない。時間によってはソンが右に流れることで5-3-2にような並びで守備をしながら、奪ったら一気に前に矢印を向けられた。その迫力だけはなかなかのものだったよ。

 やりやすくなったのは、早めに先制できたことにある。これぞソン・フンミンというビューティフルゴールでプレミアリーグ通算100ゴールを達成した。これは偉業です。昨シーズンの得点王も十分すぎるくらいすごいのだけど、さらに箔をつけたね。本当におめでとう。

 おかげで守備にも集中できた。ブライトンの強みは両翼にある。5バックでサイドのスペースを埋めて、三笘にはポロとロメロ、マーチにはペリシッチとラングレを2枚ずつで抑えかかり、これが成功した。ここまで三笘が仕事できない試合は久しぶりじゃないだろうか。流石ロメロという対応が随所にあった。

 が、全体を通じてとても良かったわけではない。三笘のゴール未遂はいつものどうでもないミスからだったし。あのシーンの後からゴールキックの度に、繋ごうとするロリスにサポーターがプレッシャーをかけてロングボールを蹴らせていたのが面白かった。そりゃああれだけ高確率でピンチになるビルドアップを見せられたそうなるよな。

 まあそんな細部はどうでもいいくらい、色々あった試合だった。ブライトンの2ゴール取り消し、三笘とロメロへのファール見逃し、そして両監督の退場。SNSやネットニュースで、三笘の追っかけと韓国嫌いのロクにサッカーを見ていない人たちが、通常の10倍くらいコメントをしているのを見ては白飯の進む数日でした。どうせだからちょっとずつコメントをしておこうと思う。

 まずゴールが2本ともハンドで取り消された件は、妥当な判定だったと思うよ。ゴールに直結する攻撃側のハンドは、意思がなかろうが体に密着していようがハンドというのが現行のルールなので間違っていない。このルールが合理的かという議論は今回は関係ないので置いておく。あとは三笘のは肩だったという見方もあるだろうけど、腕を広げているのが印象悪かったんだろうと思うしかない。

 次に監督の退場。これは初めて知ったんだけど、スタッフにカードを出したい時に対象者がわからなければ上位の責任者にカードを出す、みたいなルールになっているようです。揉めている時に我関せずしていたステッリーニが退場になったのはこういうことらしい。よくこんなルール知っていたな審判も。

 退場は別にどうでもよくて、それよりも暫定監督の代理という変な肩書きで、またしても指揮権はライアン・メイソンに移った。そのメイソンが早速自分らしい采配を振っていてニヤついてしまった。リシャルリソンではなくてダンジュマ、サンチェスではなくタンガンガの起用はコンテとその右腕では見られないものだった。まあダンジュマは気合はいいのに徐々に消えていったし、クローザーのタンガンガはわずかな時間で抜かれまくっていたから、あれはマネジメント的な意味の強い交代だったんだろうね。ここから数試合はメイソンだろうから、思うようにやってほしい。

 最大のトピックはホイビュアが三笘を倒したシーン。これについては誤審です。公式も認める声明を出していたし、リアルタイムに見ていてもこれはPKだったなって思った。でもね、よくあるんですよこのくらい。ネット見てると世紀の大誤審くらい騒いでる人多いけど。

 ことプレミアではペナルティエリア内での際どい接触に関しては、主審が見えていた上で判断したことは尊重されるようになっている。オン・フィールド・レビューが入るのは、主審の見えない部分での接触なりハンドがあった時だけだ。これはペナルティエリア外でのプレーならすぐに笛を吹くんだろうなという場面でもPKがかかるとよりシビアにもなる。確かに誤審で間違いないんだろうが、あのくらい際どい判定は1試合に1回くらいはある。オフサイドラインを引き間違えました、みたいなのは重大だと思うけど、今日くらいなのは見慣れたものだよ。もちろん、精度が上がって欲しいとは願っていますが。

 なので別に後味の悪い勝利だなんて微塵も思っていません。今回はPK取られなくてラッキーだったな、くらい。これが逆の立場でも、ボールを握りながらコーナーの1点だけなことが深刻だ、とか言う。その程度の話です。

 ポジティブな試合内容とは相変わらず言えないが、やっぱり勝利は気持ちいいね。なんかもうずっと味わっていなかったような気もするよ。CL圏は厳しいとも思うけど、どこまで食らい付いていけるだろうか。実は今月はかなり勝負の月なのだ。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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