[PL]第33節 トッテナム・ホットスパー vs マンチェスター・ユナイテッド

2022-2023 プレミアリーグ 第33節

Tottenham Hotspur 2 – 2 Manchester United 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:71勝27敗10分(勝率:66%)  

得点
 7分:ジェイドン・サンチョ(Utd)
44分:マーカス・ラッシュフォード(Utd)
56分:ペドロ・ポロ(Spurs)
79分:ソン・フンミン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(87’タンガンガ)、ケイン、リシャルリソン(61’クルゼフスキ)
MF ペリシッチ(77’デイビス)、ホイビュア、スキップ、ポロ(77’ダンジュマ)
DF ラングレ、ダイアー、ロメロ
GK フォースター
sub:オースティン、サンチェス、マンドル、サール、モウラ

ボーンマス
FW サンチョ(61’マルシャル)、ラッシュフォード、アントニー(71’ヴェグホルスト)
MF カゼミロ、フェルナンデス、エリクセン(61’フレッジ)
DF ダロット、ショー、リンデロフ、ワンビサカ(71’マラシア)
GK デヘア
sub:バートランド、ウィリアムス、ザビッツァー、ペリストリ、エランガ

これが最低ラインなのよ

 コンテが辞めてステッリーニが辞めて、混乱続きのスパーズですが新監督に与えられる準備期間はほんのわずかにプレミアリーグの試合は続く。ライアン・メイソン暫定監督の2度目の初陣は4位以内を争うライバルとの最後の直接対決だ。勝点3を持って帰れなければ事実上の終戦になる。

 先発はクルゼフスキを外してリシャルリソンを入れた以外には特筆する違いはない。リシャルリソンを左に置いて、ソンを右に配置したことだけがメイソン色と言っていい。まあこれでもコンテからステッリーニに代わった時よりは変化があった気がしちゃうね。4バックは前節で大失敗したのでフォーメーションをいじるのは現実的じゃないから。

 しかし序盤は何も変わっていないように見えた。少しだけ前のめりに守備をする意識が芽生えたのかと錯覚する場面もあったものの、結局は5-4-1で構えてからは、ボールに寄せられず、ずるずると下がるだけの守備になってしまい簡単にペナルティエリア付近までは運ばれていた。そして7分で失点した。

 前半は見ているのが苦しかった。随所に監督交代と前節の大敗がもたらした個々の選手たちの気合は見えるが継続性と一体感はなくてチグハグ。守から攻への切り替えの時は反応する選手が少なすぎてパスの出しどころはない。そして何よりホームスタジアムを埋め尽くすサポーターの冷めたリアクションが印象に残る一日だった。

 そんな前半を見せられた後なので後半に盛り返したのはよくわからなかった。リードしたユナイテッドの気が緩んだのか、スパーズの選手の尻にようやく火がついたのか。同点に追いつくまではおよそ一方的な試合になった。今のスパーズに圧倒されるなんてやばいぜユナイテッド。

 さっきも言った前線に選手が走り込まない問題も、後半はやや緩和された。ホイビュアがスペースに走ってソンをフリーにしたり、なぜか流れの中でゴール前にダイアーがいたり。あのヘディングはダイアーには決めて欲しかったが、今のチーム状況を鑑みるに、走り込んでいたことを褒めたい。ラッシュフォードに1対1で完敗したので評価はマイナスだけど。

 後半に見せた戦う姿勢はやれば出来るの象徴だった。ソンが得点後にまっすくメイソンの元に走っていったように、メイソンの元ではこれまでよりは団結感が出てくるかもなあと思う。ケインもいつも以上に走り回っていた印象だ。攻撃と見れば常にボールに関わるために下がってきてゲームを作ってくれるし、守備も極力サボらないように頑張っていた。

 というかね、今のチーム状況で反発力を見せないといけない今日のような試合で、足が攣るまで走っているのがハリー・ケインだけだというのがおかしいのよ。ケインなんて守備免除されていてもおかしくないくらいの選手だからね。そんな選手が誰よりも走って戦っているようじゃ納得の今シーズンですわ。

 評価のハードルが下がっているせいで、悪くない試合だとも思えてしまうが、監督解任があって当然気合を入れる試合でこれなので、残り5試合でまた徐々に落ちてくるんだろうとは想像に難くない。ただステッリーニ体制を継続するよりは良かったと思えそうで何よりだよ。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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