[PL]第37節 トッテナム・ホットスパー vs バーンリー

2023-2024 プレミアリーグ 第37節

Tottenham Hotspur 2 – 1 Burnley

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:86勝34敗10分(勝率:66%)  

得点
25分:ヤコブ・ブルン・ラーセン(Clarets)
32分:ペドロ・ポロ(Spurs)
82分:ミッキー・ファン・デ・フェン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW クルゼフスキ(75’スカーレット)、ソン、ジョンソン
MF マディソン(88’ロチェルソ)、ビスマ(75’ベンタンクール)、サール(88’ホイビュア)
DF スキップ(75’ドラグシン)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、エメルソン、ヒル、ムーア

バーンリー
FW オドベール、フォスター(87’フォファナ)
MF ブルンラーセン(81’トレゾール)、ベルゲ、カレン(87’アムドゥニ)、ビチーニョ(72’ベンソン)
DF テイラー、エステベ、オシェイ、アシニョン
GK ムリッチ
sub:トラフォード、エクダル、グドムンドソン、ブラウンヒル、ロドリゲス

なんか似てるなって思った

 残り3試合、CLを狙う熱量はどれほどだろうか。というのも可能性は3連勝にしかなく、それが実現するということはつまりアーセナルの優勝をアシストするということだからだ。いや、そんなことは次に考えよう。まずはこの4連敗から抜け出さなければ。

 ロチェルソくらい稼働率で信用できなくなってきたリシャルリソンが練習中の負傷でまた離脱した。これで前線の選択肢はなくなり、左からクルゼフスキ、ソン、ジョンソンの並びが試されることになった。クルゼフスキは左だとやりにくそうではあるが、右にいても抜き切らずにクロスを放り込むことが多いので、ジョンソンを左に置いたときの消えっぷりよりは良いんじゃないかと思った。後半は並びを逆にしていたけど。

 それから前節に試していたスキップの左サイドバック起用をスタートから選択してきた。これはエメルソンにとっては屈辱的なことだ。後半にスキップを下げた時も左サイドはファンデフェンに任せ、エメルソンは出番なし。チラホラ放出の噂も聞こえてくるが、残り3節でこの扱いだと本人の気持ちも決まってくるかもしれないね。

 ところでスキップのサイドバック起用だけど、すごい良かったって感じではないかな。ビルドアップでの関わりは悪くないけど、守備の面では明らかにスキップのサイドが狙われていた。相手のレベルが上がるとすぐに弱点になりそうだ。慣れていないとしてもカバーできる身体能力がスキップにはないので。

 この試合が引き分けか負けに終わると降格が決まるバーンリーは1年を通して自分たちのやりたいことを貫いてきたようだ。若い選手を積極的に起用して、繋ぐスタイルで理想を追ってここまできた。降格の危機はとっくに明確だったのにコンパニ監督の首を切ることもなくシーズンを走り、降格が決まったのにもかかわらずアウェーの地に駆けつけたサポーターはブーイングの代わりに拍手を送っていた。こういうチームは好きだよ。1年で戻ってこられるといいね。そして自分たちと似てるなって思った。勝敗を分けたのは瞬間的な選手の質だった。

 相変わらず足元のパスばかりで動きがないまま時間が過ぎていく。得点の場面でポロが抜け出したのはワンツーからだったし、ファンデフェンのゴールも斜めに走り込みながら意外なところに顔を出して生まれたものだ。動きのないパスではチャンスにならない。それにしてもサイドバックのファンデフェンは迫力がすごかったな。シュートも上手かったし少しベイルみたいだなと思った。サイドバックは負荷がかかるからこれまでやらせなかったみたいなコメントをポステコグルーが出していたけど、だとするとポロは鉄人すぎますね。よくシーズン通して頑張ってくれている。

 あと触れたいのは左ウイングに回ってからのソンの仕掛け。自分がなんとか済んだという責任感も感じられる積極的なドリブルは確実に脅威になっていた。縦も行けるし切り込めばシュートも上手い。ディフェンスは常に後手に周り、対面して睨むだけでずるずるとペナルティエリアに侵入してしまう。1対1で仕掛けない他のウイングプレイヤーに対して、「周囲のサポートがない中で仕掛けるのは簡単じゃないよ」とこれまで擁護するようなことも書いたけど、本物は違うとソンが教えてくれたような気がする。そしてやはり、ソンはウイングの選手だなと思った。オプション的にセンターをやるのはアリだけど、今日のようなプレーを見ると中央で待っているのはもったいないね。

 前線の怪我人がまた増えてしまい、残りの試合で前向きな試合内容の変化が見られてオフシーズンに入れるっていう希望はあまりなさそうだ。ポステコグルーのチームをさらにチームにするためのセレクション的な意味合いが強くなりそう。来年以降も残るべき選手は誰か、どこにどんな選手が欲しいのか。尻すぼみなシーズンになってしまったが、今日で7位以上は確定した。これでも去年は超えているから悲観することはないと思うよ。

2023-2024シーズン 試合結果一覧

 

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