2026-2027 カラバオカップ 2回戦
Tottenham Hotspur 5 – 1 Charlton Athletic
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:110勝54敗19分(勝率:61%)
得点
41分:マイキー・ムーア(Spurs)
45分:ドミニク・ソランケ(Spurs)
67分:ケビン・ダンソ(Spurs)
82分:サヴィオ(Spurs)
85分:ベン・デイビス(Spurs)
87分:ロイド・ジョーンズ(Addicks)
トッテナム・ホットスパー
FW テル(79’ウィリアムズバーネット)、ソランケ(71’サヴィオ)、ムーア
MF ベンタンクール(65’ポロ)、フェルナンデス、ベリヴァル
DF ウドギ(65’ファンデフェン)、デイビス、ファンヘッケ(65’ダンソ)、グレイ
GK キンスキー
sub:ドゥブラフカ、ロバートソン、ギャラガー、リシャルリソン
健全なアピール合戦
今シーズンはヨーロッパの大会がないスパーズは、2回戦からの登場となる。試合日程に余裕があるシーズンになると言われながら早速の連戦だ。試合があって嬉しいなという気持ちを上回るやらかしの不安。降格までわずか2ポイントっていうことはほとんどチャンピオンシップっていうことですからね。変にターンオーバーしませんようにと願いながらメンバー表を見た。よしよしデゼルビはわかっている。疲労を考慮する時期ではなく連携の成熟を優先するべきなのだと。
ほぼ完璧な試合じゃなかったでしょうか。5点もとった試合はいつぶりだと調べてみると、2024年12月15日のサウサンプトン戦まで遡るようです。前半は攻めあぐねている時間は長かったが、試合を通じて危ういシーンはあまりなかった。失点も5点差のあとだったわけだし、クリーンシートじゃないからととやかくいうのは野暮っていうものよ。我々がどんな1年を過ごしてきたと思っているのだ。
チャールトンがあまりプレスに来ないので、余裕を持って攻撃練習ができた。ウイングの仕掛けを中心にベリヴァルやウドギが追い越しをかけて撹乱したり、まあそこまで効果的なプレーは多くなかったものの、いろいろ試していることは伺えた。特に良いと思ったのは前半のとあるシーン。デイビスが出し先を探している時に縦パスを引き出そうとソランケが降りてくる。そのソランケが空けたスペースに斜めにベリヴァルが走り込んだことで、右のムーアがフリーになってそこにデイビスのフィード。誰かのためのフリーランニングで味方をフリーにするシーンが見られるなんてあたしは感動したわ。全体的にぎこちない連携連動だったけど、ボールを受けたがる選手は多いし、ウイングを追い越す動きはあるしでたくさんの変化は見てとれた。この成長が止まりませんように。通用しないように感じても折れずに続けられますように。
ただスコアほどの圧勝感は前半にはなかったと思う。中央からの攻撃がなかなか生み出せず、ウイングの単調な仕掛けばかりになったことでシュートチャンスが来ない。そんな中まさに均衡を破るという言葉の似合うマイキー・ムーアのカットインからの弾丸シュートが試合を動かした。本当は左でプレーしたいはずのムーアだが、やりにくさを感じつつも右で何かを起こそうと奮闘していた。まずその姿勢が良かったよね。自分で行くことに固執せずシンプルに周りを使うところもgood。そうした挑戦が成果として現れた自信がムーアのギアを上げた。得点を奪ってからは何をしても上手く行くような無双状態に入り、堂々たるパフォーマンスでフル出場を勝ち取った。
そんな右サイドに触発されて、左のテルも目の色を変えていたし、前節のミスを取り返したいベリヴァルやまた違うセンターフォワード像を提案しようとオリジナリティを出しているソランケなんかもアピールしようと奮闘してた。みんないいプレーをしていたよ。自信を持って週末に向かおう。
マン・オブ・ザ・マッチはムーアで異論はないが、主役は鮮烈デビューを飾ったサヴィオだ。皆さんと同じように僕もサビーニョだと認識していましたが、本人の希望に沿ってここではサヴィオと呼びます。希望というかもう登録名も変えていてそれが本名だっていうなら有無を言わさずサヴィオなんだろうけどね。まだ全然慣れません。スパーズでプレー出来て嬉しいという気持ちが全身から弾けているようでした。ノリノリで仕掛けていってコントロールに失敗する勢いだけのプレーが2、3発続いた後にキレの良い2ゴール。公式にはデイビスのゴールになったあれもサヴィオのゴールと言って良いでしょう。久方ぶりに見たカットインから一閃という形に期待は膨らむばかり。やっとまともな攻撃が見られる週末になるかもしれないぞ。
開幕戦の暗雲を振り払うような快勝に湧いたと思えば、3回戦でアウェー、リヴァプールを引き当てるといういつものくじ運のなさ。でもね、全然チャンスはあると思いますよ。幸いにも試合は9月中だったはず。お互いに新監督でいろいろと構築中だ。少なくとも夏の補強という点ではスパーズは大成功、リヴァプールはいまだに苦戦中だ。ここから勢いを持ったチーム作りができれば、五分五分な戦いに持ち込めると本当に思っている。アンフィールドにクロップはいないし、そんなアンフィールドを恐れていたかつてのスパーズの選手たちももういないからね。成長という意味ではなく、新加入ばかりという物理的な意味で。