[PL]第2節 トッテナム・ホットスパー vs ニューカッスル・ユナイテッド

2026-2027 プレミアリーグ 第2節

Tottenham Hotspur 0 – 2 Newcastle United

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:110勝55敗19分(勝率:60%)      

得点
62分:アンソニー・エランガ(Magpies)
72分:ヨアネ・ウィッサ(Magpies)

トッテナム・ホットスパー
FW テル(69’ムーア)、マルムシュ、ポロ
MF ベンタンクール、フェルナンデス、トナーリ(75’ソランケ)
DF ロバートソン(69’ウドギ)、ファンデフェン、ファンヘッケ、グレイ(69’クドゥス)
GK キンスキー
sub:ドゥブラフカ、デイビス、セネシ、ギャラガー、ベリヴァル

ニューカッスル・ユナイテッド
FW バーンズ(93’トゥーレ)、ウィッサ(82’ラムジー)、エランガ(82’マーフィ)
MF マイリ、ゴンサレス(71’ストゥア)、ウィロック(71’ウォルトメイト)
DF ホール、ボトマン、チャウ、テディッチ
GK ホルニチェク
sub:ジャウエン、シェア、シャハー、バンバ

過去一年で最も良い負け方

 カップ戦の大勝で勢いがついたまま迎えるホーム開幕戦だ。なんと2026年のプレミアリーグにおいて、ホームでの勝利は残留を決めた最終節のみだったらしい。散々なリーグ戦の成績と開幕戦での完封負けを経てもなお、期待しながら試合に迎えるなんて我ながら楽観的なものです。こっちは信じられないような補強で戦力を高めてきたわけだし、相手は中心選手と監督をごっそりと引き抜かれてしまったチームなのだからいけると思ってしまいますわな。

 チャールトン戦で良いデビューを飾って期待値をこれでもかと上げてくれたサヴィオは早速の欠場だ。軽い筋肉疲労ということなので次節には問題ないらしいが、これも分類としては負傷離脱です。ウェルカム・トゥ・スパーズ。なのでここまで8人の大補強をしているにもかかわらず、右ウイングにはポロを起用することになった。本職ではない右サイドの2人の組み合わせにするのか、サイドバックにポロを置いてウイングにムーアを配置するのか。デゼルビは前者を選択してきた。まあ開幕戦の通用のしなさを見るとおかしな決断ではないと思う。残念ながら後半から出てきてもムーアはほとんどインパクトを残せなかった。ケルンへのレンタルで一皮剥けてくるんだよ。

 相変わらず立ち上がりに相手の勢いに飲み込まれる悪癖は変わっていない。最初10分ほどはいいところがなくまずいなと思っていたが、ここからなんと流れを引き戻すことに成功する。序盤からハイプレスは狙いとしてあったようだが、刈り取りどころの中盤の寄せが追いつかず、結局追いかけても打開されてしまう展開が続いていた。そこでピッチ上で選手たちが話し合って守備の仕方を調整していた。これには小さい感動を覚えたね。上手くいかなければ自分以外の誰かのせいという振る舞いの目立っていたスパーズにおいて、なかなか見られないことだったから。変更したプレスの掛け方がハマり、ボールを回収できるようになると前半はスパーズ優勢で進んでいった。

 ワントップでデビューとなったオマル・マルムシュ、めちゃくちゃ良かったです。このサイトで何度も何度も言ってきた、ポストプレーとは背中で相手のディフェンダーを抑えることだけではないという主張は今日のマルムシュのようなプレースタイルをイメージしていたものです。相手のディフェンスラインと中盤の間をフラフラして明確なマークがついてこないように位置を取り、一瞬の顔を出すタイミングの上手さでボールを引き出したり、ワンタッチのターンで前を向いたりと起点となるプレーがすごく上手だった。マルムシュが高い位置でボールを収めてくれることでビルドアップに成功している場面はたくさんあった。どう最後に点を取るかという部分は連携やらの問題があるので今一歩及ばずだったが、何も出来なかったわけではないし、着実に進歩していることが感じられてとても満足だった。あまりにも前半が良すぎて、こんなにワンシーズンで人もチームスタイルも変わってしまったら、昨年あたりに応援し始めた新しいサポーターたちが変化についていけなくなって離れてしまうよなんて考えていた。まあこの1年でスパーズに興味を持ち始めた奇特な人間なんているはずないんですけどね。

 しかしここはプレミアリーグ。前半はスパーズの修正力で流れを掴んだが、後半はニューカッスルの修正力にやられてしまった。再び拮抗した展開になってしまったところで、ロングフィードからの一発でやられる。立て直してを図ろうと選手交代をした直後にセットプレーで重ねた失点は痛かった。この2点目についてはどうしても触れたいことがある。コーナーの守備はさておき。コーナーを与えてしまった理由を覚えているだろうか。相手のロングボールを跳ね返して、それを拾ったムーアが左サイドでドリブルを仕掛けてそれを奪われて受けたカウンターからだった。この場面のムーア、悪いけど問題あり。ドリブルで仕掛けたことは素晴らしい、でもそれを奪われたのなら自分で必死に取り返しに行くべきだ。ドリブルを引っ掛けられた瞬間に悔しそうなリアクションと共にそこで止まっていちゃいけないし、その後もゆっくり並走していないでボールに喰らい付いてほしい。これは若さを理由に許される項目じゃない。監督も先輩たちも厳しく怒っていい。こうしたヌルさは全て排除していかなければ。ましてや今日のムーアは反撃のために投入されたばっかりだったのだ。味方の士気を下げるプレーは許されないよ。

 ちょっとまた話が二転三転するんだけど、忘れてたからここで触れるとマテウス・フェルナンデスはレベルが一段上の選手じゃないかね。今のところあれだけの金額に見合う片鱗を見せているのはトナーリより先にフェルナンデスじゃないかね。熱があって運動量があって、それでいて正確なボールタッチとパスの精度、見せるプレーの全てが別格だった。22歳のフェルナンデスがこれだと、21歳のテルや20歳のグレイとベリヴァルを若いからと擁護していく時間は終わらせたほうがいいんじゃないかとすら思えてくる。しばらくチームの中心は彼とファンヘッケになりそうだ。新加入選手がスパーズに染まらないうちに、チームの方が染まってくれ。

 2試合連続無得点で負けているとは思えないくらい、奇妙な満足感を持って試合を終えた。これだけでも僕らがどれだけ狂ってしまったのかよくわかる。こんな前向きな負け方はこの1年間で1度もなかった。チームは正しい方向に進んでいると自信を持てた。それでも早めにリーグ戦の勝利は必要だとは思っている。勝てないままでは本当にこのやり方で良いのかと選手が迷ってしまう時が来る。そうなる前に結果を出して次は勝ちながら成長していくサイクルを目指したい。そうならないといけない。次の試合は移籍市場の閉幕後、このポジションが足りないという言い訳はもう出来ない。それだけの夏を過ごしてきたはずだ。

2026-2027シーズン 試合結果一覧

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