2026-2027 プレミアリーグ 第6節
Manchester United 1 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:オールド・トラフォード
得点
73分:ブライアン・エンベウモ(Utd)
92分:ドミニク・ソランケ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW サヴィオ、ソランケ、クドゥス(66’マルムシュ)
MF ギャラガー(75’マディソン)、トナーリ、ベリヴァル(66’ベンタンクール)
DF ウドギ(75’ファンデフェン)、セネシ(89’フェルナンデス)、ファンヘッケ、グレイ
GK キンスキー
sub:ドゥブラフカ、アダラビオヨ、デイビス、テル
マンチェスター・ユナイテッド
FW クーニャ(96’ラッシュフォード)、エンベウモ、ディアロ(59’ザークツィ)
MF ティーレマンス(59’バレバ)、フェルナンデス、メイヌー
DF ショー(96’ヘブン)、マルティネス、マグワイア、ヨロ(59’ダロト)
GK ラメンス
sub:ダーロウ、マウント、サントス、レイシー
この満足感に慣れたくない
わずか三週間の平和な日常は過ぎ去り、感情の揺れ動く日々が戻ってまいりました。プレミアリーグ再開です。直前にイプスウィッチが劇的な逆転でフラムを下したおかげで唯一の未勝利クラブというプレッシャーがかかる状況にならなかったのは救いか。昨年は調子を取り戻したかに見えていたユナイテッドはここまで1勝したのみ。やはり仲良しクラブのようです。
中断期間の準備を経て、先発をまた入れ替えてきた。ヴィラ戦で左の方がやりやすそうだったサヴィオを左に移動。中盤はアンカーにトナーリを置いて両脇に走れる2人を配置。イメージは良い時のACミランですかね。質を担保するピルロの周りに戦うガットゥーゾとアンブロジーニみたいな。今週書いたコラムにベンタンクールを外そうと書いていた身としては、こんな早速実現して驚きと共に少しの緊張感が・・・
良くなっていると評するべきか、同じことの繰り返しだと断ずるべきか非常に悩ましい。情熱を含めたプレー内容は素晴らしく、これで文句をつけるなら他に何をしたら良いんだという前半の戦いだった。ハイプレスは悉くユナイテッドを苦しめ、決定機も作れていた。やっぱり中央にかかる人数が少ないなと思う時間はあったけど、これまでのようにそれで試合が膠着してしまうほどの問題ではなかった。ギャラガーとベリヴァルがタフに走り回り、クドゥスはコンディションが上がってきてドリブルにキレと力強さが戻ってきた。まだ関わりが単発で後半にバテていたのはコンディションの伸び代だ。
コンディションが上がってきたといえば、クラブ最高額のサンドロ・トナーリ。手前味噌で恐縮ですが、思っていた通りのことが起こったかなと。ポジショニングの被るベンタンクールから、機動力の2人に相棒が変わったことでトナーリはとても動きやすそうだった。覚醒というよりは解放という感じで、前後左右縦横無尽な存在感だった。ベンタンクールが出場停止になることは不幸中の幸い。これからの数試合のうちに結果が出れば、今日のような中盤の構成が説得力を持つ。あとはフェルナンデスがフィットしてくればさらに良くなっていくはずだ。
しかしまあ得点が取れない。ここまで6試合を消化してリードしていた時間帯はゼロ。前半の良い時間帯に決めきれなくて流れがちょっと相手に傾いたら点を取られてそのままという展開がお決まりになりすぎている。リードされてからなんとか追いつけることを褒め称える繰り返しはもう終わりにしたい。今までは決定力がないことを個人の質の問題にするべきではないという意見を述べてきましたが、開始2分のソランケのチャンスなんかはさすがに決めて欲しかった。あれはまさに点を取れていないストライカーの苦しさというか、画面から見ているともっと余裕を持ってコースを狙えるシチュエーションに見えたのに、必要以上に焦って視野を狭めてしまってコースのない方に蹴ったようだった。ラメンスに防がれたが、それを超えてもカバーに入っていたマグワイアにブロックされていたであろうコースだった。
開幕からデゼルビがコンディションを言い訳にしていたが、たしかに今日見るとトナーリなんかは動けるようになっている。そんな中でソランケはずっと体が重いままだ。キレも強さも物足りなくて、それが自信を失わせているために決定機はあっても決めきれないでいる。リシャルリソン問題でセンターフォワードがいないためにソランケには調子をあげてもらわないといけない。そんな考えもあってデゼルビは今日最後まで引っ張ったのかもしらない。むしろそれ以外はないくらいソランケはパッとしなかった。あわや采配ミスだったがストライカーは1点取ればそれが正義。これをいいきっかけにしてくれれば。
試合後にデゼルビが退場シーンになった時のベンタンクールの熱さと、そこから10人で追いついたメンタリティを褒めていたが、あれが本心ではないことを願うばかり。メディア対応としていたずらに選手批判をせずに褒めておくのは良いと思うが、チームを窮地に追い込む感情の発散はプラスでもなんでもないし、諦めない姿勢というよりは最後の数日で夏休みの宿題をやる小学生なのでね。逆転勝利がないみたいな記録が長く続いていたと思うんだけど、おかげで同点に追いついたら十分よくやったと思ってしまっているのはよろしくない。今日は数的不利だったからリスタートは急がないにせよ試合全体の感想としたら勝てる試合を落としたというものであるべきだったよ。こうした負け癖のようなものを急に変えるのは難しいのかもな。
中断明けではあるが週に1試合しかないことを生かして、チームはこれからスペイン合宿を行うらしい。それ自体には別に思うところはないけれど、帰ってきて次の試合は昇格組のコベントリーだ。向こうは何故か直前にニューカッスルに快勝して意気揚々と向かってくるが、さすがにここで勝てないとまた空気が悪くなってしまうであろう望まない緊張感を纏う試合になるはずだ。苦手なホームだしサポーターの作り出す不安げな雰囲気が心配だ。それでも次こそは。