2018-2019 プレミアリーグ 第20節
Tottenham Hotspur 1 – 3 Wolverhampton Wanderers
Stadium：ウェンブリー・スタジアム
得点
２２分：ハリー・ケイン(Spurs)
７２分：ウィリー・ボリ(Wolves)
８３分：ラウル・ヒメネス(Wolves)
８７分：エルデル・コスタ(Wolves)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、サンチェス、アルデルヴァイレルト、デイビス、シソコ、ウィンクス、エリクセン、アリ(68’モウラ)、ソン、ケイン
sub：ガッサニーガ、フォイス、ウォーカー＝ピータース、ローズ、スキップ、エンクドゥ
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
パトリシオ、ドハーティ、ベネット、ボリ、カストロ、デンドンゲル(68’モウチーニョ)、ネベス、コーディ、カバレイロ(85’ワイト)、トラオレ(59’コスタ)、ヒメネス
sub：ルディ、サイス、ヴィナグレ、ボナティーニ
最高の前半と最悪の後半
逆転負けです。
典型的な自滅ゲームに
スタメンは固定気味になってきています。うまくいっているチームはいじりにくいもの。エリクセンがスパーズで公式戦250試合出場を達成、アルデルヴァイレルトはスパーズでプレミア100試合出場を達成しました。ただし、今日に限って言えば、ベンチに前の方の選手が少ないので理解できる部分はあります。ジョレンテは移籍濃厚か。
前半は完全なトッテナムペース。ブロックを作って引くウルブズにいつも通り攻め立てるスパーズ。最近前からプレッシャーをかけてくる対戦相手が減りました。シーズン序盤のダメダメな時期にはどのチームもこぞって前からきていたのに。今はプレッシャーを自信を持ってかわせていることでプレスをためらわせることができていること、また常に裏を狙う選手がいることで相手のラインを下げさせている為、全体として下げざるを得ない状況にさせられていることが要因です。
そこまで上手くいくと、相手は攻めに出てきにくくなるのでスパーズの攻撃が続くという好循環に入ります。今日もそんな前半でその中で久しぶりに見たケインの理不尽ミドルで先制に成功します。ここまではまた大量得点か、そんな試合でした。
そんな気持ちを選手たちも持ってしまったのかもしれません。後半になるとプレーの質や強度が大きく下がり、徐々にウルブズの攻撃の時間が増えて行きます。戦術的にはウルブズのスリーバックが上手く幅をとってボールを動かす、スパーズの左サイドにいるエリクセンはやや中央に寄りがちなのでウルブズの右ウイングバックのドハーティが空きます。そこにボールを集めることに成功し出したのがペースを握られた始まりでした。
耐え忍ぶ時間だな、と感じたところですぐに失点してしまったのが痛かった。そこからスパーズの選手にも焦りが出始め、パスミスやポジショニングミスが出てそこを上手くつかれて逆転負けです。悪くなった後半をまるで立て直すことができず、スパーズは崩れました。
優勝争いはもう・・・
かなり厳しくなったと言わざると得ません。というかほぼ白旗。やっとの想いで掴んだ2位のポジションはあっさりとシティに返還することになりました。
疲労だけが今日の敗因だとはもちろん思っていないけど、余裕のある試合展開でも連戦の選手たちを休ませてこなかったツケが回ってきたのかなと少し思いました。得点が欲しいシチュエーションなのに交代で出せるに値する選手はルーカス・モウラだけ。試合前にラメラがまた怪我したもの一因ですが、得点力向上の実績のないスキップやエンクドゥを前の誰かに代えるのは流石に酷です。
この結果に焦っていらぬ補強をする必要は全くありませんが、せめてあと一人はボランチが戻ってきてくれないと戦力的に辛い。もともとわかっていた弱点がやっと目に見える形になってしまいました。
スパーズの自滅もさながら、ウルブズはいいチームでした。なまじトップ6から勝点を稼いできたわけじゃない。前半もケインの一撃以外はそれなりに抑えていたし、ゲームプランとして引いていただけでその気になればしっかり攻撃できるチームであることも示しました。願わくばシーズン後半戦でも他のチームを倒し続けて欲しい。そうすれば今日の試合はチャラになるから。
元旦のゲームを終えればまた少しプレミアリーグの試合は空きます。悲観しすぎることはないでしょう。絶好調の時期の中で後半ひとつ悪いプレーになってしまっただけ。これでもスパーズ史上最多の勝点できているので。（たしか）
2018年のゲームはこれでおしまい。今年も一年お読みいただいてありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年を。
